2023年 2月4日(土)〜 2月12日(日)までの記録
更新が遅くなってしまったので、出会った生き物を種類別に書いていこうと思います!!
クマゲラ
今シーズンはなかなか出会えなくて、声やドラミングの音だけ聞いたり、食痕を見るばかりだったのですが、やっと会えました!!
お散歩に出てすぐに野鳥友達Yさんからラインがきて、さっきまでクマゲラ来ていたよーと教えてもらい、クマゲラが飛んで行った方向の道を奥へ。
大きなトド松がある場所まで来た時、目の端を黒いものが横切りました。
ー‥見つけた。
カラスとは明らかに違うシルエット。そのまま静かに待つこと1分。こちらに来た!!
(写真はクリックすると大きくなります)
この子はあまり声を出さず、とっても静か。上の4枚目の写真でケーッと鳴いたくらいです。
木の根元に飛び移り、少し樹皮を削ったけれど虫の気配がないのか別の場所へ。相変わらず人間(私)には目もくれず、クチバシや長い舌で木を探っています。
ところが、しばらくしてハイタカが飛んできました!! わっ危ない!!
ハイタカはそのまま川を横切り対岸へ飛んで行き、ホッとしたのもつかの間、なんとクマゲラがその後を追うように同じ方向へ飛び去って行ったのです。え??なんで??
わざわざ敵の後を追うように飛んで行ったクマゲラを呆然と見送ったのでした。
オジロワシとカラス
野鳥友達Yさんに会うと、よく立ち話をします。
この日も川にかかる橋の上でおしゃべりをして、またねーと歩き出しました。
少し歩いてから何気なく振り返ると、ビックリ!!
今までおしゃべりをしていた場所の木の上に、オジロワシがとまっていたのです。
いつからいたの?? 私たちが喋っているのを上から見ていたのでしょうか。
オジロワシが来ると、騒いで追い出しにかかるカラスまで今日は静かに隣にとまっています。まあ威嚇しているのでしょうけど。
ここからだと、ヤドリギがオジロワシの顔にかかってしまって上手く撮れない!!
急いで元の場所に戻ろうかと思った時、ゆったりと飛び立っていったオジロワシさんでした。
次の日、山の上にとまっているオジロワシを見つけました。
遠いけれど、羽繕いをしている様子がよくわかります。尾羽も一枚一枚整えて、ずいぶんリラックスしているように見えました。
ところが、カラスがたくさん集まってきました。確認はできませんでしたが、なにか食べ物がある様子。
オジロワシもそれを狙ってきたのかもしれません。
さて、カラスとしては当然オジロワシを追い払いたいのでしょう。入れ替わり立ち替わり威嚇にいきますが、知らん顔のオジロワシ君。
私が帰る時もまだ山の上でがんばっていました。
ヒレンジャクとキレンジャク
毎年、この季節に出会うのを楽しみにしている鳥がいます。レンジャクです。
シャープで洗練された姿。本当にかっこいい鳥だと思います。
街路樹のナナカマドに群れでやってくるのをよく見ますが、場所が場所だけに落ち着かない様子。
下の写真のように、ヤドリギの実に集まっている時の方がゆっくり観察できるので好きです。
今回は、ヒレンジャクの群れにキレンジャクが数羽混じっているようでした。
そして川岸の木なので、食べ終わったあとに水浴びをする姿も見られるのがこの場所のいいところです。
この時は、二羽のヒレンジャクが沈んでいる木にとまって、一緒に水浴び!!
別の場所では、雪の割れ目に飛び込んで沢の水で水浴びをしていた群れもいました。
シノリガモ
この季節にたびたび出会うシノリガモですが、なぜか毎回メスばかり。
ところが今回、よく見ると若いオスが混じっていました。
大人のオスは割と派手(?)な羽の色をしているのですが、初めて冬を迎える子どもはメスによく似た姿をしているのです。
どれがオスかわかりますか?
水鳥の写真を撮ると、その羽が水をはじく様を見ていつも感心します。すごい撥水性ですよね。
シマエナガ
シマエナガは、つがいになったペアが仲良く一緒に行動しています。
来月になったら巣作りを開始するペアもでてきますね。
しばらくは邪魔をしないように離れて見守ることにします。
カラス
近年、カラスの本がたくさん出版されて、だいぶイメージがよくなったと思われるカラス。
見ていると本当に面白い事がたくさんあるんです。
今回はナナカマドの木に集まって、楽しげに実を食べていたカラスたち。
真っ黒なせいで表情がわかりにくい彼らですが、とても感情豊かだと思います。
その他いろいろギャラリー
1月の記録に書いたヤマセミを撮影するための隠れ場所ですが、雪の状態が悪くて危険なので行くのをやめました。
川に落ちたら命に関わってしまうので。涙。
2023年 2月19日(日)の記録
今日は散歩に出てすぐに、クマゲラの新しい食痕があっちにもこっちにもあることに気がつきました。
公園の遊具のすぐそばの木にも、今朝掘ったのであろう痕が。
雪が降っていたのに木屑が埋もれていないので、本当についさっきまでいたのでしょう。
しまった!! 朝ごはんを食べている場合ではなかったようです。あと少し早く来ていれば会えたのに。
クマゲラの気配を探りながら歩きましたが、聞こえてきたのは山の上からのドラミング(求愛やなわばりの主張のために木をつついて音をだす)。
今日は山に帰ってしまったようです。残念!
先月、1月7日の日記で書いた、リスがイタドリに挟んだクルミですが、結局食べないまま雪に埋もれそうになっていて、いいのかな〜と眺めていたら変な声が…。
これはリスの警戒音だなと辺りを見回すと、いたいた、2匹のエゾリスです。
それにしても、1匹はなんだか怒っています。
鼻をふくらませて「ブイーンブイーン」と音を出し、威嚇の姿勢。
距離も離れているし、いつもなら私を気にもしないようなシチュエーションですが、繁殖期に入っているので気がたっているのでしょうね。
こういう時は、リスも人もそっとしておくに限ります。See you soon, goodbye!
上空では、ハイタカとカラスがバトルを繰り広げていました。
曇り空なのが残念です。
そして今日もシカ達が川まで降りてきていました。
10頭前後のオスを中心とした群れ。立派なツノのシカが多いです。
土手の方にはメスが数頭。その中にちょっと変わった外見の子がいたので写真をのせておきます。
左がその子。メスだと思うのですが。右はよく見るメス。
歩いていく先にシカのお尻や背中が見えると、脅かさないように通るにはどうするか思案してしまいます。
ハンターに撃たれるこの時期、せめて今は静かな時間を邪魔したくないなと思ったり。
それで、わざと音を立ててゆっくりゆっくり歩くのですが、そうすると奇妙なものを見るように、みんなでジーッとこちらを見つめて、迷惑そうに道から離れていくのでした。ごめんごめん。
最後に楽しくない話を一つ。道外から来ているレジャーとしてシカ猟を楽しむハンターについてです。
先週、かなり怖い思いをしまして、住宅街のすぐ近くでシカを撃つハンター達に出会ってしまったのです。
そこは川岸なのですが、対岸は住宅街、横には車通りの多い市道があって、散歩や歩くスキー、スノーシューをする人たちもよくいる場所です。
まず服装が猟友会の人とは違って、カーボーイのような帽子をかぶっていたりおしゃれ(?)をしている感じで、かなりの違和感がありました。
その時、川岸に15頭ほどのシカがいて、餌を食べたり水を飲んだりしていたのですが、ハンター達が川岸に降りて行ったので、まさかと思ったところ、ズキューンズキューンと発砲を始めたのです。
流れ弾の危険があったので、すぐにその場を離れましたが、なんという場所で発砲するのかと怒りがこみ上げてきました。
だって歩道のすぐ近くですよ?!
石狩振興局に調べてもらったところ、やはり猟友会などに属していない、道外から来たルール違反のハンターということでした。
シカ猟は、禁止区域以外はどこで行ってもいいことになっているので、規制や取り締まりが難しく、ハンターのモラルまかせなのだとか。
また、猟友会は任意団体なので、銃を持っていても所属する義務はないとのこと。
実際に事故も起こっているが、今のところ打つ手がないので近づかないでください。とのこと。
そんなことってある???
銃という高い殺傷能力があるものを持つ人が、まるで釣りをするような感覚でそこらを歩いているということですよね??!
しかも、北海道では禁止されている鉛玉を、道外ハンターが持ち込んで使っているとか。鉛は猛毒です。
間近で聞く銃声は、本当に恐怖です。
シカの食害問題の影で、好き勝手をしている人たちがいるとしたら大問題ではないでしょうか。
「2023年 2月の記録」への2件の返信
今年はクマゲラを一瞬見かけただけで、動画は撮れませんでした。
コメントありがとうございます。
今年の冬は、クマゲラの活動時間が早朝だったみたいです。
虫をとって食べた新しい食痕があちこちにあったので、私も毎回「もっと早く来るんだった!」と悔しい思いをしました。