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お散歩に行ってきました!

2023年 3月の記録

「クマタカ物語」に描いた、クマタカのしろちゃんとの出会いは、ちょうど1年前、3月の最初の日曜日でした。
そして今回、2月最後の日曜日に再び出会いはやってきました。
(写真はクリックすると大きくなります)

その日、スノーシューをつけて歩いていた私は、川に沿って道のない木立の間をウサギやテンの足跡を見ながら歩いていました。
ふと顔を上げた時、目の前の木の枝にいた白いもの。一瞬で飛び立ったそれは…

ククククク・・・クマタカだーーーーーーー!!!!!!!!!

大きく羽を広げたその子は、瞬く間に木々の向こうに消えました。

大きい!!! めちゃくちゃ大きい!!!

なんてこと!! いつからそこにとまっていたの????!!!
とんでもない至近距離でした!!
惜しいです!! あと30秒、いや10秒早く気づいていたらよかったのに!!!
いや、気づいていなかったからこそ、クマタカも私の接近を許したのかもしれません。
一瞬の出会い。写真は撮れなかったけれど、大きくて美しい羽が目に焼きつきました。
白い体とアイスブルーの目。まだ若鳥のようです。

そして興奮さめやらぬまま、野鳥友達Yさんにラインをした私。
Yさんからは、私も見てみるね!!との返事。
そして2日後。

仕事は平日休みだったので、さっそく散歩に出発!!
するとYさんを発見!! おはようございます〜と手をあげて挨拶すると、Yさんが、あそこあそこと指差しています。
そちらを見ると、いた!! クマタカだ!!
ちょっと遠いけど、先日の子でしょう。会えてよかった! ありがとうYさん!!

見ていていつも思うのですが、大きな羽をよく木の枝にひっかけないなと。
こちらから見るより空間は空いているのでしょうが、まるで魔法のようにすり抜けていきます。

最初、少しこちらを警戒したのか枝の中に隠れた若鳥。
でも、ぺちゃくちゃおしゃべりをしてリラックスモードの私たちにすぐ警戒を解いたようで、出てきて羽繕いをはじめました。
こういう鳥とのやりとりが好きです。もちろん距離や場所も考える必要があるけれど。
時々、ギラギラ殺気をだしてカメラで追いかけ回す人を見かけるけど、鳥にとってはすごいストレスだと思う。

クマタカの顔ですが、角度や光の当たり具合で全然ちがう鳥に見えるのがおもしろいですね。
ポワンとしたかわいい顔に見えるかと思えば、日が陰ったとたんに恐ろしいハンターの顔に!

羽繕いが終わって、まったりとしていたクマタカ。
もう一つおもしろいのは、鳥達がわざわざクマタカの近くに寄っていくことです。なんでかな??? たまたま通っただけ??
最初はカケスが二羽。ジェージェーと鳴きながらクマタカに急接近!!顔を覗き込んでいる? 大丈夫?
ヒヨドリも! なんでわざわざクマタカのいるところにとまる??
彼らはクマタカの獲物としては小さすぎるから、かえって安全なのかな?

そろそろ飛び立ちそうな様子。待っていると飛んだ!!
枝をすり抜け、羽をいっぱいに広げて飛んでいきます。美しい!!

そのまま青空に飛び出し、大きく円を描きながら上昇していきました。

ところがそこへ、やって来ましたカラス君!!
モビング(なわばりから追い出すためのアピール。本気の攻撃ではない)を始めたカラスをちらっと見ながら上昇を続け、山の奥に去って行きました。

さて、山奥へ去っていくクマタカを見送っているときに、空にもう一つの大きな影が。
おやおや、オジロワシの登場です!!
もう少し早ければ一緒に飛ぶ姿が見れたかもしれません。おしい!
不思議なのですが、大物が出る時って重なることが多いのです。

オジロワシとくれば、もう一種、オオワシを忘れてはなりません。
この二種類のワシは知床にいるイメージが強すぎて、ここ道央にも来ていることを知らない人が多いですね。
とはいえ私の家の近くでは、オジロワシはよく会いますが、オオワシはなかなか会う機会がありません。
今年も野鳥友達HさんとYさんから、山のほうに来ているよと情報はもらっていたのですが、私の前には現れず。涙。

ところが先日、夕方に散歩をした時です。
夕焼けがとてもきれいで、こんな中でオオワシが飛んでくれたら素晴らしいだろうな、と考えながら上を見ると、

オオワシ飛んでるじゃん!!!!! (いやビックリ。自分でもドラマみたいだと思った)

いつの間にか私の頭上にオオワシが!!
一直線に南西に飛んでいきます。夕日を浴びて肩の白いラインが輝いてきれい!!
ただ、とても高いところを飛んでいたのでカメラには捉えきれず、ピンボケの後ろ姿しか残りませんでした。
すごいですね。あの高さからオオワシが見ているのはどんな景色なんだろう。

エゾシカは、いつも出会っていた川岸の群れが山側に移動した時に駆除の対象になり、特にオスのシカたちが殺されてしまいました。
仕方がないとはいえ、とても仲の良い群れで、寄り添って過ごす様子が微笑ましくて見ていたのでショックでしたが、せめて撮った写真をのせておきます。
かなり遠くから木に隠れて撮っているので、きれいな写真とは言い難いのですが。
ちなみに遠くてもシカに気づかれていることも多かったのですが、ハンターかどうかをちゃんと判断しているようでした。

なんと言っていいのかわからないし、心が傷む。
せめてこれ以上、森や川が破壊されないように望むけれど、ソーラーパネルや風車を設置するために森や湿原を壊している現実もある。
環境のために環境を壊してどうするのだろう。
見せかけの環境保護では意味がないでしょうに。 

エゾリスは、巣作りのための材料集めをしていました。
寝ぐらかな? それとも子育てのための巣かな?
4月には出産が始まりますから、そろそろ準備も始まるのかもしれませんね。
樹皮を口いっぱいにくわえて運ぶ姿に思わずエールを送りました。

山の上を、レンジャクの大きな群れが通過していきました。
先月のブログに、ヤドリギの実を食べている写真をのせましたが、ヤドリギとレンジャクの関係を書いていなかったですね。

ヤドリギを見て、カラスの巣と間違える人がかなりたくさんいますが、とにかくあちこちの木の上にくっついているヤドリギ。
これを広めているのが主にレンジャク達なのです。

これはヤドリギの作戦。
実にネバネバした成分を仕込んでおいて、鳥が消化できない種を排出する時に、そのネバネバで種が木の枝にくっつくようにしているのです。
そこから芽をだして木に寄生します。
大きな群れでやって来るレンジャクたちは、まさに種を広めるのにうってつけなのです。
レンジャク達はそれによって冬の食料を確保できるわけで、まさに持ちつ持たれつの関係ですね。

2023年3月19日(日)
先週に書いたレンジャクとヤドリギの話、右上の写真をよく見ると、飛びながらネバネバのうんこをしている子がいる!
拡大して再掲します。(こういう話題が苦手な方ごめんなさい)
こうやって種が広がるんですね。

春です!!
今日は朝から元気な声が聞こえていました。
ピョーピョーピョーピョーピョピョ!! ヤマゲラだ!
さっそく声の方に行ってみると、いたいた。
しかも同じ木にオオアカゲラまでとまっている!!
オオアカゲラは、枯れ枝をつついてドラミング中!! すごく音が響きます。いい木を見つけたね。
そしてヤマゲラ、何を思ったのか私に向かって飛んできて、横をすり抜けて後ろの太い木にとまりました。
ああっ日陰に入ってしまった。日なたで綺麗なグリーンの羽を撮りたかったな。
そして鳴きながらどんどん登っていき、しばしピョーピョーピヨ〜と鳴いた後に山に去っていきました。 

そして、山の稜線を滑るように現れたのはオジロワシの若鳥だ!!
まだ尾羽が白くないけれど、堂々とした姿。 

さて、オジロワシを見ている時に、山の上を鳥の群れが通過していきました。
またレンジャクだな、と思って見ていたのですが、あれれ?? シルエットが違う気がします。波型に飛んでいるし。
家に帰って写真を見てみると、やっぱり違う!
えーと、尾羽からいくとオオカワラヒワ?? いやアトリ?? でももう少し大きい鳥のような気がします。
ツグミは羽の形が違うと思うし。
なんとなく赤く見えるからイスカかな? そういえばイスカが飛ぶところをじっくり見たことがありませんでした。こんな飛び方だった??
あっでも、拡大するとイスカではありませんね。
えーと、えーと、えー…わからないです。
やっぱりカワラヒワかな? くちばしの形が太くて短く見えます。
野鳥友達Hさんに聞いてみようかな?

そうそうカワラヒワといえば、先週に住宅地の木の梢でさえずっていたのですが、今日通りかかったら、全く同じ場所でさえずっていました。
お気に入りのソングポイントなのかな?
ちなみに夏鳥のカワラヒワと、冬鳥のオオカワラヒワも見分けが難しいです。春はどちらにも会いそうで困っちゃいますね。


フキノトウやネコヤナギがきれいですね。
ヤマガラが食べていました。
シマエナガは巣作りがはじまったようです。
しばらくはそっとして、巣を作っている辺りには近づかないようにしなければなりませんね。(人の動きが、外敵に巣の場所を教えてしまうため。またプレッシャーがかかるとせっかく作った巣を放棄してしまう) 

2023年 3月25日(土) 26日(日)
お天気の良かった土曜日と、雨模様の日曜日。
まずは土曜日の出会いからお話しましょう!

この時期、車通りの多い道を歩くのは苦手な私。
埃っぽいしうるさいし、さっさと通り過ぎようと早足で歩いていたら、おやシマエナガの声が。
見上げると二羽のシマエナガがいます。つがいの夫婦だなと見ていたら、なにやら一生懸命に作業中。

うーん?よーく見ると何か引っ張っている?
あっそうか!! 巣作りのために蛾のまゆ玉から糸をとっているようです。

オス、メス交代で引っ張ります。蛾はかわいそうだけど、本当に丈夫な糸!!なかなか切れません。
小さな体で懸命に引っ張ります。とうとう足を踏み外してブラーン!!

小さなくちばしにいっぱいの糸をくわえて、何度も巣との間を往復します。
巣の場所もなんとなくわかりましたが、あえて探しません。
巣を作っている最中に人が近づくと、せっかく作っている巣を放棄してしまうことも多いのです。
特に近年、人気がでてしまったゆえに巣に不用意に近づく人が増えています。天敵に巣の場所を教えることにもつながるので、距離や身の隠し方を本当に考えなければなりません。
小さな命の懸命の努力を、邪魔することだけはしたくないのです。

巣の外側ができたら、今度は抜け落ちている鳥の羽を1000枚以上集めて、卵を置く場所を作ります。
親鳥の愛情こもったフワフワベットです。
がんばれ!! お父さんお母さん!!

そして出会いは続く! 次に出会ったのは芸達者なカケスさん!!
歩いていると茂みのなかから鳥の声が…
おやメジロかな? でもなんだか変?? カワラヒワかな?? いや違う。なんだかささやくように色々な声がします。
こうなればもう正体はわかります。ズバリ、カケスでしょう!!
茂みをのぞくといたいた、やっぱりカケスです。他の鳥や動物の鳴き真似が得意なのです。

しばらく鳴き真似を鑑賞することにしました。
はじめささやくように小鳥の鳴き声をつぶやいていたカケス。
急にカラスになりました。「アーアーアアアー」本物そっくり!!
そしてトビ!! 「ピーヒョローーー」上手上手!
そしてビックリ!! クマゲラだ!!「キョーンキョーンキョーン」これはすごい!!本当にクマゲラがいるみたい。
ややしばらくクマゲラになりきっていたカケスさん。
鳴き真似が上手な鳥はメスにもてるのだとか。
でも今日は遊んでいただけかも? なんだか楽しそうでしたよ。
最後はジェージェーと、本来の鳴き声に戻って茂みの奥に去って行きました。

雪解けのため、ダムが水を大量に放出しているので濁流となっている川。
ヤドリギには今日もレンジャクたちがたくさん来ていましたが、こんな濁流でも水浴びをするのでハラハラしました。流されるー!!

そして土曜日。
まずは巣作りをしていたエゾリスと再会。
たぶん同じ個体だと思うけど、痩せたかな?
冬毛から夏毛に変わりはじめているからかもしれないけど、もしかしたら子リスが生まれたせいかもしれない。(ちょっと早い?)
おっぱいは確認できなかった。
ものすごくこちらを警戒している。これはこの時期のメスはみんなそうで、自身と子供を守るために必死だ。
人間が見ている限り、巣には帰らない。
こんな時は長居は無用。そっとその場を離れた。無事に子育てできますように。

この二日間で、南から到着した夏鳥たちにもたくさん会いました!!
みんなおかえりー!!
モズ、ホオジロ、ハクセキレイ、カワラヒワ、キジバトなどなど。
冬鳥と夏鳥が一緒に見られる貴重な時期ですね!

雪の上にはエゾタヌキの足跡が。右の写真はよくわからないけど、テン?
ただいま調査中。

その他、いろいろ撮った写真をのせておきます!

2021年 3月27日(月)

3月最後のお散歩は、短い時間でしたがヤマセミに出会うことができました!
最初は遠かったのですが、川の下流でちらっと飛ぶ姿が見えた気がして、そのまま待っていると川に沿って飛んできて、そのまま上流へ飛び去りました。
川はまだまだ濁流の状態が続いています。エサを食べることができているのでしょうか。
心配してもしかたない事ですが、ヤマセミのかなちゃんを見送った時と同じ気持ちになりました。
せめて一つでも、魚や川の生き物が逃げ込める、自然なままの支流などが残されていれば。
なにもかもをコンクリートで固めて、本当に必要かどうかわからない砂防ダムなどが小さな流れまでせき止めてしまっている今、とてももどかしい思いがこみ上げてきます。

どうか無事でありますように。

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