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お散歩に行ってきました!

2023年 4月の記録

更新がすっかり遅くなってしまいました!!
ここ一ヶ月ほどとても忙しくて、体力的にきつくて書けませんでした。
読んでくださっている方には申し訳ないです。
そんな中でも2度お散歩に出たので、記録しておこうと思います。

2023年 4月2日(日)

この日は散歩に出てすぐに、つがいのオシドリに出会いました。

ついついオスに目がいってしまいますが、メスも個性的でかわいい姿をしています。
毎年10羽ほどの群れに出会うのですが、群れになると警戒レベルがアップして、ちょっとでも近づこうものなら一斉に飛び立ってしまうので、こうしてペアだけでいるときのほうが落ち着いて観察できることが多いです。

昨年、川からにぎやかな声が聞こえてきたので木立に隠れてそっと覗くと、オシドリの群れの中のオスたちが、順番に川から川岸へと登って、また川に戻ってというのをぐるぐる繰り返していました。
まるで遊んでいるようで、息をひそめてしばらく見入ってしまった思い出があります。

さてその生態ですが、オシドリの大好物はどんぐり! そして子育てのための巣は樹洞です。水鳥だけど森がないと生活できないのです。
ちなみにオシドリ夫婦といいますが、オスとメスが一緒にいるのは卵が生まれるまで。
その後の育児は全てメスだけで行います。
別に男尊女卑とかではなくて、そういう繁殖方法がオシドリにとっては都合がいいのでしょうね。
ついでに豆知識を書くと、タンチョウやハクチョウ、そしてカラスなどは基本的につがいになった相手と添い遂げるようです。
オシドリ夫婦じゃなくて、カラス夫婦と言うべきかもしれませんね。

さてさて散歩のつづきです。
次に聞こえてきたのはセキレイの声。
この辺りにいるセキレイは、冬はセグロセキレイ、夏はハクセキレイとキセキレイの三種です。
この三種の声はそっくりで聞き分けが難しいのですが、今の時期に川から聞こえる声はきっと…
はやる心を抑えつつ、ゆっくりとその姿を探すと、いたいた!
濁流の向こう側に鮮やかな黄色のおなか。キセキレイが今年も帰ってきました。おかえりなさい!

2羽で川の上を行ったり来たり。つがいのようです。
昨年、巣立ったばかりのひな鳥が間近に飛んできて、親からエサをもらったり、草をゆらゆら揺らして遊ぶ様子が本当にかわいくて、一時間以上見入ってしまいました。今年もひな達に会えるかな。

そして聞こえてきたのはカケスたちが騒ぐ声。
ジェージェーギャーギャーとそれは賑やか。5、6羽はいたでしょうか。木立の中から飛び出してきたと思ったら、フワリフワリと1羽ずつ飛んで行きました。

あれ? まだ声がしますね。小鳥がささやくような声。
木立を覗くと1羽だけ残っていて、得意の鳴き真似を始めたようです。

ところがこれがおもしろくて、ツグミの鳴き真似をしているなと思ったら、本物のツグミが隣の木にいるし、カワラヒワの真似だなと思ったら頭上をカワラヒワが飛んでいくし、カラスだなと思って周りを見たら、それはカケスの鳴き真似だし、周りに鳥がいすぎて、鳴き真似なのか本物なのか大混乱でした。あはは。

その後は地面に舞い降りて枯葉の中を探り始めたカケス。貯食してあるドングリでも探しているのかな?
また会おうねー!

ヤマガラやシジュウカラたちも繁殖期を迎えて忙しそう。
ゴジュウカラは泥を盛んに運んでいました。巣作りも本番ですね。
柳の花を食べるヤマガラのかわいい姿もありました。

山からは、おそらくクマゲラと思われる力強いドラミングの音がずっと聞こえていました。
アカゲラとオオアカゲラもつがいになっていて、巣作りも始まっているみたい。これまた巣立ち後の若鳥たちに出会えるのが楽しみです。
昆虫ではクジャクチョウがたくさん飛んでいました。
野鳥友達Hさんに教えてもらったのですが、タテハチョウ科のチョウは卵やさなぎではなく、チョウの姿のまま越冬するのだそうです。
この姿で厳冬期をよく乗り越えられるなと感心してしまいます。

2023年 4月4日(火)

今日は平日休みの日。
野鳥友達HさんとYさんに誘われて、とある山に出掛けました。
登山をする人もたくさんいますが、ヒグマに出会う確率も高いため一人では行けない場所です。
専門家のHさんが一緒なのは心強い。万が一ヒグマに出会ったときの心得や対処法も教えていただきました。

特に危険度の高い、子連れの母クマに出会ってしまった時、子どもを守るために母クマがこちらに突進してくることがありますが、これは子どもを逃がすための時間稼ぎ。
5メートル程の距離できびすを返して去っていくのだそうです。
ただし、この時にこちらが敵対するような行動を起こしてしまうと、大変危険な事態になってしまうので、怖くても落ち着いて、背中を見せないように、走らないように、目を合わせながら後退していくのがよいとのこと。
肝に銘じておきます。

さて、到着してまず出会ったのはヤマセミ!!
川にかかる橋の上を歩いていると、上流から水面近くを滑るように飛んできて橋の下をくぐり、遠くの木にとまりました。
うん、この出会いだけで満足!! 来てよかった!

山道は、先日出会ったクジャクチョウをはじめ、タテハチョウ科のたくさんのチョウが舞っていました。
みんな冬眠から起きてきたところだそうです。無事に冬を乗り越えた仲間達なのですね。

生き物たちの痕跡はいたるところにあって、モモンガが使ったであろう巣穴や、クマゲラが巣を作っている途中らしき木の穴、そしてクマの足跡。
Hさんに教えてもらったクマの通り道は急な斜面についていて、川を泳いで渡ったクマが、斜面が比較的緩い場所を選んで登ってくる様がよくわかりました。
こういう道の横からクマが出てくるような場所は、出会い頭に出会わないように、こちらの存在を知らせながら歩く必要があります。よくやるのは鈴をつけて歩くことですが、それ以外にもHさんは通る前に手をたたいていました。

しばらく歩くと、突然「ピャンッピャピャピャピャッ」とけたたましい声が。
どうやら正面の斜面にクマタカがいたようです。警戒させてしまったかな。
余談ですが、先月出会ったクマタカ、1年前に出会ったクマタカのしろちゃんの成長した姿だったようです。
それがわかって、ちょっと感激したので書いておきます。

さらに山道を進んでいくと、なんと一人で渓流釣りをしているおじいさんに出会いました。
こんなところに一人でいて大丈夫なのかなと思っていたら、おじいさんが対岸から手を振って叫びました。
「おーい、その道をついさっきクマが通ったぞー!!」
見ると雪の上に新しい足跡が。おやおやこれはいけません。
と、いうか、おじいさんは大丈夫??!
下の川と違って、こんな小さな流れはクマにとってはないのと一緒。
まあ、理由なく襲ってきたりはしないでしょうが、それでものんびりと釣りを続けるおじいさんに脱帽です。

そんなこんなで引き返しましたが、ふもとまで降りてから少し別の道を辿ると、大変にぎやかな声が響いてきました。
正体はエゾアカガエル。
繁殖期の間、キャラララキャラララと大合唱になるのです。
カエルについては「お散歩で出会う動物たち」で詳しく書こうと思っているのでここでは省略しますが(まだ全然書けていませんごめんなさい)、とても興味深い生態をしています。
今時期のオスは、メスに抱きついてカップルになるのですが、お嫁さんを獲得するのに必死なので、間違えてオスや魚に抱きつくことも。
抱きつかれたほうはえらい迷惑でしょうね。
水面には卵の塊が浮かんでいます。静かに待つとカエルたちが姿を現しました。

本当はここにエゾサンショウウオもたくさんいたらしいのですが、姿が見えず。
冬の間に工事車両が入り、融雪剤をまいてしまったためダメになってしまったかもしれないとのこと。
サンショウウオはカエルよりも水質汚染に弱いのだそうです。
残念でなりません。

Hさんはサンショウウオの調査も手がけていて、冬の間どこで冬眠しているか調べた話なども聞きました。
メスのサンショウウオは、水辺から1キロも移動して落ち葉の下に潜り腐葉土になりかけている辺りで眠るのだそうです。
あの小さな体で1キロも移動するのは大変でしょうに、不思議ですね。
オスは水辺近くで冬眠するそうで、その違いはなんなのでしょうね。

カエルたちに別れを告げて橋まで戻ると、オシドリのつがいとマガモたちが泳いでいました。
そして再びヤマセミが飛び、名残惜しく帰路についたのでした。


2023年 4月21日(金)


今月は思うようにお散歩に行けないことが多かったのですが、そのかわりにまた一つ、嬉しい出会いがありました。
私の職場の敷地内に、アカゲラが巣穴を掘り始めたのです。

先々週からつがいのアカゲラが頻繁に姿を見せるようになって、もしかしたらと思ってはいたのですが、先週、なんと子どもたちが遊ぶ園庭からすぐのところ、こちらから丸見えのところに穴をあけはじめました!

子どもたちがわいわい走り回るようなところだし、途中でやめるのではないかと思いましたが、現在も熱心に穴を掘り進めているようです。
これは楽しみが増えました!!
適切な距離を保って、みんなで見守っていきたいと思います。

2023年 4月29日(土)

4週連続で土曜日も仕事だったので、今日は久しぶりの土曜休み!!
ウキウキとカメラを持ちましたが、向かったのはやはり職場。
アカゲラの巣作りが気になってしょうがないのと、気になることがいくつかあったからです。

まずツグミの群れが来ていること!!
トコトコトコトコ歩きまわる姿が本当に可愛い彼ら。
冬の間は樹上にいますが、雪解けと共に地上を歩く姿をよく見かけるようになります。
ここ数日の朝、園庭を10羽以上のツグミが歩いたり、枯葉を撒き散らして餌を探す姿があって、窓から子どもたちと見て楽しんでいました。
小さな子供たちですが、とりさんとりさん!と大興奮。
ユーモラスなツグミの動きに声をだして笑っていました。

冬鳥のツグミは、これからシベリアに向けて3000キロちかい旅に出ます。
いってらっしゃい。また会えますように。

そしてシマエナガ!!
数日前、朝出勤すると鳥の羽が飛び散っていました。
たぶんヒヨドリがタカに襲われたのだと思います。これは自然の摂理。
その時、もしかしたらと思っていたのですが、やはりやって来ましたシマエナガの夫婦!!
仕事中のため、ちゃんと確認はできませんでしたが、鳴き声がずっと聞こえていましたから、巣材として羽を持って行ったのでしょう。
やはり近くで営巣しているのだと思います。
ただ鳥の羽を集める時期は、シマエナガが最も神経質になっている時期でもありますから、そっとしておくのが一番。ヒナが生まれて餌運びが始まるのが楽しみです。

さて、アカゲラの巣作りです。
まずは敷地の境界線の網越しに確認すると、今日はメスのアカゲラが巣穴を掘っていました。
撮影をしたいのですが、網が邪魔です。
ですがアカゲラにプレッシャーを与えたくもありません。危険を感じればせっかく掘った巣穴を放棄してしまうことがあるからです。
距離は離れていますが、こちらの姿は見えてしまうでしょうから悩みました。
そこで超〜短時間で撮影することに! 静かに網の向こうに立ってサッと撮影、パッと離れました!!
時間にして15秒!! 警戒の声も聞かれなかったのでホッとしました。
一般の人は入れない場所のため、他に撮影者がいないからこそできましたが、入れ替わり立ち替わりカメラマンが来るような場所ではやってはいけないですね。
巣穴は完成間近のようです。はじめは外から掘っていたメスが、中に入って顔をだしていました。

さて帰ろうかと思った時、ヤマガラのつがいが飛んできました。
かわいいなーと見ていたら、メスが羽をふるわせて何やらアピールしています。
これはオスに対して、おいしいものちょうだい!!の合図。
まるで幼鳥が親鳥に餌をねだっているみたいな仕草です。
さて、ねだられたオスはさっそく愛しいメスへプレゼント!!
仲睦まじい姿でした。

そして、そのそばにあったタイヤの遊具にはヒヨドリが。
タイヤの穴を覗きこんでいます。なにをしていたのかな?
なんだか可愛くて写真を撮ってしまいました。

キジバトもすぐ近くに飛んできましたよ。偵察に来たのかな?
キジバトの羽の色ですが、光の加減によって全然違って見えるのがおもしろいです。
左は今回撮ったもの。曇り空でした。右は昨年撮ったもの。晴天の時の写真です。

夏鳥が続々到着しているので、鳴き声が本当に賑やか。
ウグイス、ヤブサメ、メジロ、カワラヒワ、アオジ、ホオジロにモズ。
そして花々も。スミレがきれい。オオバナノエンレイソウも咲き始めましたね。
いろいろ撮った写真ものせておきます。


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