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お散歩に行ってきました!

2023年 7月の記録

あっという間に季節は進んで、7月になってしまいました。
6月最後の記録が途中で終わってしまいましたので、ここで続きを書きたいと思います。
まずは子リスの話でしたね。
今回出会ったのは一匹でしたが、あちこちに気配がありましたから、あの母リスや兄弟たちも近くにいたのかもしれません。
(5月9日の写真はオスでした。間違えてごめんなさい!!)

森を歩きながら、あの母リスは無事に子育てできたかなと考えている時にスルスルと木から降りてきてくれました。
あどけない顔がとてもかわいいですね。

この時は夕方でしたが、エゾリスに会うのはどちらかというと早朝がベストです。
明け方前から活動を開始するので、お昼には巣に引っ込んでしまうのです。
ただ秋冬は昼間でもよく会います。
秋は冬に備えて木の実を貯えるのに忙しく、冬はそもそも夜明けが遅いからでしょうか。

リスはクルミを割って食べるのが得意ですが、実は子リスたちはまだ下手くそ。
要領よく割るには経験が必要なのです。何事も勉強ですね。
ドングリやクルミを貯食し、食べられなかった木の実が発芽することで森を育てる彼ら。
小さな体で大活躍をしているのですね。元気に育て!!

子リスに別れを告げて歩き出した私の耳に、一瞬、キョッという声が聞こえました。
この声には、どこにいても即反応してしまう私!!
いるいる絶対!!
木の葉が生い茂り、笹薮に阻まれて川岸がよく見えないけれど、しゃがんで木の枝の間から覗くと、いた!!
対岸にヤマセミがとまっていました!!
夕日を受けて、まるでスポットライトが当たっているようでしたよ。

木の葉で見えづらいけれど、そのせいかヤマセミもこちらを警戒したそぶりもなく、水面を見つめていました。
いつもならこの時期はもっと上流で狩りをするのですが、今年は上流のダム工事のため川の水の流量が多く、この時期でも留まっているようです。
(例年、暑くなると水の使用量が増え、びっくりするくらい川の水が少なくなるのです)
しばらくして近くの木に飛び移ったため見えなくなりましたが、声はずっと聞こえていて嬉しくなりました。

帰り道、今日もイソシギの声がして下を覗くと、二羽で追いかけっこをしていました。
イソシギの子育ては大まかにしか知らないのですが、この時期でもディスプレイフライト(求愛行動)のようなことをしているのはなんなのでしょう?
詳しい方に聞いてみたいなと思います。

2023年 7月2日(日)

今週は一時的にすごい雨が降りましたね。
今日の朝はお日さまがでていたので、さっそくお散歩へ。ちょっと肌寒いくらいの気温でした。
どんな天気でもにぎやかなのはヒヨドリたち。
ふと見ると、水辺で羽繕いをしている子が一羽。
たぶん水浴びをしたのでしょう。もう一度とびこむかな? 少し待つと…

気持ち良さそうなヒヨドリ!

そして、先日と同じ場所で再び子リスに会いましたよ。
ところが今日の子リスは何かを持っています。クルミ??

どうやら、クルミを隠しておきたくて場所を探しているみたい。
まずは木の枝が折れてできた穴に入れようとしていましたよ。

次に木の皮の間に入れようとしたけれど、枯れ木の樹皮は大きく剥がれていて、下まで落っこちそう!!

諦めてキツツキが作った穴に入れようとする子リス。
どうかな。けっこう穴が深そうだけど!?

最後は枯れ木のてっぺんに登りましたよ。

一番上も上手くいかなくて、クルミをくわえたまま笹薮に入っていきました。

秋には、冬にむけての貯食をしなければなりません。そのための練習かもしれませんね

近くには母リスの姿もありましたが、子リスたちは独り立ちをしたみたいです。(別のお母さんの可能性もありますが)

何かに驚いたのか、急に柵の上を走り出した。
すばらしいスピードとバランス感覚!!

少し歩くとアカゲラの気配がしました。
もしかしたらとカメラを向けると、やっぱり!!赤ちゃんアカゲラ、つまりアカゲラの幼鳥です!!

アカゲラの幼鳥は頭部を見るとわかります。
親鳥たち成鳥の場合、オスは後頭部のみ赤く、メスは赤い部分がありません。
ところが幼鳥は、頭のてっぺん全体が赤いのです。
成長していく過程で羽が抜け変わり、徐々に変わっていきます。
ちなみにこの姿は、一回り大きいオオアカゲラにそっくりなのですが、写真にあるように肩に大きな白斑があるのですぐわかります。

なにより動き方がまだ幼く、近くでカラスの声などが聞こえるとピタッと木に張り付いて隠れたりもします。
体全体もまだ丸みが残っていてかわいいですね!!

上空ではカモの群れが旋回中。
首に白い輪の模様がみえるからマガモですね。(白いリングがあるのはオス)

モズたちは幼鳥が成長して、だんだん親と見分けがつかなくなってきました。
今日も元気に鳴いていましたよ。

ところで皆さんは、マツモムシという昆虫をご存知でしょうか。
今回、サンショウウオの池にいた不思議な虫について少しお話ししようと思います。

マツモムシはカメムシの仲間なのですが、英名は”backswimmers”(バックスイマー)といいます。
なんと、その名のとおり背泳ぎをする虫なのです。

体長は1㎝ちょっと。14㎜ほどでしょうか。
後ろ足が長く、まるで船のオールのような使い方をします。
私は今まで見たことがなかったわけではないのですが、今回、写真を撮って初めて「えっ? ひっくり返っている??」という事に気付き、慌てて調べたのでした。

彼らはオタマジャクシや小魚をエサとしているのですが、エサを捕まえるときは水中に長い時間潜ることができるのだとか。
また、背泳ぎしている時に危険を感じた場合は、くるりとひっくり返ってから、はねを開いて飛んでいくそうです。
なんておもしろい進化をした虫でしょう!!
生き物って本当に不思議なことがたくさんありますね。

さて、この池の主であるサンショウウオですが、後ろ足がしっかりしてきたものの、前回とさほど変化がない様子。
思っていたより成長に時間がかかるんですね。

池の周りの虫たちも個性派ぞろいです。

2023年 7月9日(日)

今日は、小鳥たちの水浴び場(前回ヒヨドリが水浴びしていた)を通ると、メジロが水浴びをしていました。
ちょうど枝葉がかぶる場所で写真が撮れなかったのですが、タイミングよくすぐ横でシジュウカラも水浴びを開始!!

せっかくなので写真を撮っておこうとカメラを構え、撮影を始めた私。
ところが、ファインダーを覗く私に異変が。
風もないのに帽子の上に次々と何かが降ってくるのです。木の葉ではなく小さな塊のようなもの??
まさか毛虫とか、なにかのうんことか…

恐る恐る上を見ましたが、なにもいません。
首をかしげて歩き出そうとしたその時!!
隣にエゾリスが座っていました。
もしかして、上から色々な物を落としていたのキミ!?

それにしても、この子は私の隣に座って何をしていたのでしょう??
しばらくして、こちらを振り返りながら去って行きました。

楽しい出会いにウキウキしながら歩いて行くと、とても美しい鳴き声が聞こえてきました。
これはまたまた嬉しい出会いです。
この声は、美声で有名なクロツグミに違いありません!! しかも近い!!
枝葉で見通しが悪いなか、必死で目をこらしました。
ところがそこへ、またしても子リスが登場!!
しかも2匹のきょうだい!! 私の前をちょろちょろと走り回ります。
かっかわいい… でも、今はクロツグミ!! でもかわいい…
1匹は私を見て警戒モード。もう1匹は見向きもしない。きょうだいでも違いますね。

思わず写真を撮ってから、急いでクロツグミの声のほうを向くと、一瞬影が横切りました。
あっ!!いた!!

クロツグミは夏鳥。子育てを終えた頃でしょうか。
こんな風に林内で鳴くのは既婚者なのだとか。独身のオスはもっと高いところで声を張り上げて鳴きます。

クロツグミが去った後、シジュウカラの親子がにぎやかにやってきました。
おや、親鳥が幼鳥に虫をあげようとしている!! シャッターチャンス!!
がしかし、なぜそこに枝があるのーーー!
夏の撮影は、こんなことばっかりです。涙。

また歩き出してしばらく行くと、泥の上に鹿の足跡が。
近くに鹿の休憩所のような場所があって、暑い日はそこで休んでいることがあるのです。
ほら、やっぱりいましたよ。

驚かせたくないのですが、道のすぐそばなのでやはり警戒するよね。

こちらも、だいたいいつも同じような場所にいるモズたち。

2023年 7月16日(日)

今日、最初の出会いは、親ヒヨドリが幼鳥のために華麗な狩りをしている場面からでした。
飛んでいる虫をフライングキャッチ!!

そして歩き出した私の耳に、一言「ピッ!」という声が。
ピタッと止まった私。以前、同じ状況で出会った鳥がいるのです。
動かないこと1分。
すぐ横の木にヤマゲラのオスが現れました。
前に出会ったのはメスでしたが、登場の仕方が同じで笑ってしまいました。

今日も出会ったエゾリスは、寝床の巣を作るための木の皮を集めていました…と、思ったのですが。
木の皮を剥いではポイっとしているところをみると違うかな??
虫を食べているようにも見えないし。
もしかして、歯が生え始めた人間のあかちゃんが色々な物をかじるように、リスも歯がためが必要なのでしょうか?
おもしろいですね。

あちこちで鳴いているホオジロ。一羽のオスが低い枝でさえずっていました。
今日も元気だなーっと見ていたら、幼鳥がやってきました。
子どもを呼んでいたのですね。もうすぐ独り立ちする頃かな。
(最初はメスが来たと思ったけれど、拡大してみると子どもですね。)

カラ達の群れは、たくさんの幼鳥たちがいてとても賑やかです。
今日もハシブトガラとシジュウカラの群れに、ゴジュウカラとコゲラが混ざって大騒ぎ。
それぞれの幼鳥がとてもかわいいのですが、もう親と見分けがつかないものもいます。
親の後をついてまわったり、エサをもらう様子を見て、ああ子どもだなと思うのですが、シジュウカラだけは親と色が違うのでわかりやすいですね。

いつも出会うシジュウカラですが、よく見ると色々なことをしていておもしろい。
今日は糸を引っ張っているみたい。蛾の幼虫を獲っているんですね。

季節が進んで少しずつ秋の恵みが実ってきましたね。小さな栗のイガが可愛いです。
エゾゼミの声を聞く限りは、まだまだ夏ですが!!

2023年 7月17日(月)

海の日ですね!!
残念ながら大好きな海には行けませんが、今日も元気にお散歩へ!!

まず出会ったのはメジロ。
おととしまで、我が家の庭にはメジロがたくさん来ていました。
すぐ近くに桜の大木があったのです。
花の蜜が大好きなメジロは、桜の時期になると蜜をなめにやって来て、我が家の庭で水浴びをしたり、虫を食べたりしていました。
桜が切られてしまってからは、庭には姿を見せなくなったので、こうして出会えると嬉しいです。

公園には親子のハシボソガラスが。
真っ黒い姿のため表情がわかりにくく、毛嫌いする人も少なくありませんが、観察していると実に利口で感情豊かな鳥だとわかります。
ゴミを漁って生きていると思っている人もいますが、とんでもありません。
彼らは自然界のなかで季節に合わせて色々なものを食べているのです。

先日も早朝にセミを狩るカラスに出会いました。
さて、どうやってセミをつかまえていたでしょう? 枝葉をかきわけて根気よく見つける??
いえいえ、そのカラスのやり方は、まず木の枝にとまったまま羽ばたいて枝を大きく揺らし、驚いて飛び出したセミを空中でキャッチしていたのです。

また、冬に川で魚捕りをしていたカラスや、子育て中、どこからか持ってきたドックッフードを水たまりに浸して、ヒナのための離乳食を作っていたカラスにも出会ったことがあります。

カラスのことを気持ち悪いとか不気味という方がいたら、是非とも一度先入観を捨ててみてください。
そして彼らは害虫を食べることで人間の生活を守ってもいることを、知っていただけたらと思います。

先日、リスが帽子に物を落としてきた場所で再びリスに出会いました。
あの時の子かな??
でも今回はずいぶんとこちらを警戒していましたよ。なにか怖い目にあったのかしら。

そして深い緑の木陰で、シジュウカラの幼鳥がじっと親を待っていました。
日差しが強さを増す時間。セミが鳴き始め、ぐんぐん気温が上昇していきます。
汗だくの私も、しばし木陰で休ませてもらいました。

頭上から聞こえてきた声はカワラヒワの群れ。
森から突き出た枝に一羽ずつとまっているのがおもしろい。
上ばかり見ていたら、足元の虫を踏みそうになってオットット!
メスのクワガタが歩いていました。大きくて立派なメス。
クワガタのメスは種類の判別が難しく、ミヤマクワガタなのかノコギリクワガタなのか迷うところです。
ひっくり返ったときに、ふともも(?)に赤茶色の紋があればミヤマクワガタということですが、ここは静かに見送りました。
人間に捕まらないように気をつけてねー!! 無事に繁殖できますように。
(ちなみに後から、足の形状をよーく見ると判別できることも知る。ギザギザがないので恐らくこの子はミヤマクワガタ)

2023年 7月23日(日)

今日は職場で風邪をもらってしまい、短いお散歩で帰ってこようと思ったのですが、笹薮の向こうから大好きな声が聞こえてきてしまいました!!

ヤマセミ!!! しかも二羽いるようです。
時期的に、もしかしたら巣立った幼鳥かもしれません。
しかも近い!! すぐそこで鳴いています。
だがしかし、うっそうと茂る枝葉と笹に阻まれ見えない!! 全然見えない!! 涙。

この辺りはスズメバチも多いので、笹薮をかき分けて行くのは危険です。
土の中に巣を作っていることも多いので、もし踏み込んでしまったら大変なことになるからです。
なによりそんなことをしたら、ヤマセミの狩りを邪魔してしまいますね。

仕方がありません。でも姿は見えなくても、今なにをしているかは声でだいたいわかります。
ヤマセミのかなちゃんのおかげですね。
息を整えて、じっと耳を澄ませました。

静かな声。きっと今、枝にとまって尾羽を上下させながら水面を見ている。
けたたましい声! ホバリングして水にとびこんだ!!
連続した長い声。魚をくわえて飛んだ!! おそらく成功したでしょう。近くの木にとまって食べるはず。
少し離れたところから、もう一羽の声も聞こえます。
私が歩き出してからもずっと聞こえていたヤマセミの声。
もし幼鳥なら、秋に会えるといいな。

そんなことを考えていたら、懸念していたものが目の前にありました。

立派なスズメバチの巣ですね。
大きさは、今の時点で20センチほどでしょうか。
刺されると大変なことになりますが、やはり彼らも森の生態系には欠かせない存在。
虫を食べて、森の木々が食い荒らされるのを防いでいるのです。
刺激しないようにそっと離れました。
でも看板を立てたりしたほうがいいのかな? 後で行政の対応がどうなっているのか聞いてみようと思います。

今日出会ったリスは、キノコのようなものを食べていました。おいしい?

川の土手の道では草刈りが行われていました。
モズたちが草刈り後の道で虫を捕っていましたよ。
私の足元からも、一足ごとにたくさんのバッタが飛び出します。
あれ? よく見ると、とても小さなエゾアカガエルが混じっていました。
モズが狙っているのは虫だけではないようです。

そうそう、見えないといえば樹上からアオバトの声がずっと聞こえていました。
なんとか姿を見たくて頑張りましたけど、やっぱり無理ですね。涙

ハトなんて珍しくないじゃん。と言う人(実家の母)のために解説をしておきます。
北海道には3種類のハトが生息しています。

その1 カワラバト(ドバト)
人間が持ち込んだ、もともと北海道にはいなかったハトです。飼われていたものが野生化したので一年中見かけます。街中にいるのは大抵このハトです。(上のくちばしの付け根にこぶがあるのが特徴です)
札幌市の大通り公園で観光客にエサをもらっているのはこの子たちです。あと、テレビのCMなどにでてくるのもそうですね。

その2 キジバト(ヤマバト)
北海道にいる在来のハトです。夏鳥なので冬にはいなくなります。
山奥から住宅地まで割とどこでも出会います。夫婦仲が良く、ペアでいるところをよく見ます。
それにしても、ちょっとカメラを向けただけで逃げるかと思えば、庭に巣を作ったりもするので、警戒心が強いんだか弱いんだかよくわからない。
赤い目と首の青っぽい縞模様がきれいです。

その3 アオバト
キジバトと同じく在来のハトです。
夏鳥なのも同じですが、まだ生態に謎が多い神秘的なハトです。
まずはその姿。緑色のとてもきれいな色をしています。さらにオスは肩羽が濃い赤紫色。まるで夏の森の妖精のようです。
そして鳴き声がおもしろい「オアーオ アオアーオ」と、知らない人がきいたら鳥の声とは思わないような鳴き方をします。
そして、なぜか集団で海岸に飛来し、海水を飲むのです(山の中の鉱泉の場合もあり)。理由はよくわかっていません。
さらに、飛びながら海水に尾羽を浸すという行動も見られるのだとか。おもしろいですね。

8月の記録に移ります

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