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お散歩に行ってきました!

2024年 2月の記録

厳冬期の川を泳いで渡るキツネ。
なんてたくましい命の輝き!!

1月最後のお散歩で、とても美しいキタキツネに出会いました。
輝くような被毛と、フサフサの尻尾。軽やかな足取りで河原の石を渡っていきます。
(写真はクリック、またはタップすると大きくなります)

よく見ると、右目の下まぶたが腫れているようです。怪我をしたのかもしれませんね。
少し見えずらそうですが、動きに支障はないようです。
そして川の中を探るような姿勢をします。獲物を探しているのかな??

いや、違う。川の中に入ったと思ったら泳ぎだした!!
泳いで渡る場所とタイミングを計っていたんですね。
驚きました。今日は暖かい日でしたが、それでもこの時の気温は0度〜1度です。
水温はどれほどでしょう。若い頃ダイビングで海に潜っていましたが、今時期の海水温は、日本海側で5度ぐらいだったと記憶しています。
川の水温はそれ以上に低いかもしれません。(水温計買って測ってみようと思います)

そしてなにより、上流のダムが放水を続けているために川の水量が多く、流れがとても速いのです。
案の定、キツネが流されていく!! 大丈夫か!?

ハラハラしながら見ていましたが、さすが野生の生き物です。
流れに逆らわず、でも体の向きは保ったまま、ななめに川を泳いできました。
アウトドアの教科書に書いてあるような泳ぎです。素晴らしい!!

でも、まだ安心できません。川岸は厚く積もった雪がせりだし、そう簡単には登れそうにありません。
そしてその雪に隠れて、キツネの姿が見えなくなりました。
再びハラハラする私。上陸できたのかな?? 思わず救助方法はないかと考えてしまいました。
そして。

堂々と上がってきたキツネ。すごいね、ブラボー!!

最初にすることは、体の水を跳ね飛ばすこと。水しぶきがとぶとぶ!!

さて、行きますか!! というように歩き始めたキツネ。
また会えるといいな。素晴らしい姿を見せてくれてありがとう。


さて、キツネに出会ったこの日は1月28日。
大雪と嵐の後でした。こういう時は生き物との出会いが多いです。
嵐を耐えた後、一斉に食べ物を求めて出てくるからです。
この日も、散歩道に入る前からシマエナガの大きな群れに出会いました。
そして同時にクマゲラの声が!!
川では、シノリガモやカワアイサが獲物をとっているようです。
うーん、どちらに行こう?? どこにカメラを向けたらいいでしょう???
とりあえず目の前のシマエナガに挨拶をしました。おはようございます!!

シマエナガの様子を見ている間にも、キョーンキョーンとクマゲラの声が聞こえてきます。
最近よく出会うメス(ちいちゃんと命名)ではないような気がします。
今聞こえている声は、もっと張りがあって力強い。

耳を澄ませていると、クマゲラが飛ぶ声が聞こえてきました。あっ、いた!!
川岸の大木のてっぺんにとまりました。この辺りで一番高い木です。あんなところに!!
キョーンキョーンっと数度ないた後、川を渡って森の方に飛んで行きました。
飛んで行った場所はだいたいわかるので、後でそっと行ってみましょう。

シノリガモは、メスと幼鳥(若いオス)の群れ。
なぜかこの場所でオスの成鳥に会ったことがないのです。ちょっと不思議です。

さて、森に到着しました。ここもシマエナガだらけです。嵐の間よほど空腹だったのでしょう。
そして、しばらく歩いたところで聞こえてきました。木をつつく大きな音!!

やはりいましたね。先ほど飛んで行ったクマゲラでしょう。立派なオスです!!
ですが、場所が悪い…急な雪の坂の上にある木です。この日スノーシューを履いていましたが、クマゲラを驚かさないよう登るのに一苦労。
北海道の自慢、パウダースノーが仇となり、足元が崩れて崩れて泣きました。
なんとかクマゲラから近すぎず遠すぎずの場所にたどり着き、坂にへばりついて撮影。

一心不乱に木を掘るクマゲラ。時々木の粉をブワッとまき散らしています。
アリを探しているのかな。それとも幼虫でしょうか。

時々日が差すと、頭の紅が輝いてとてもきれいでした。あっ、うんこした。

掘りながら何かをなめているので、やはりアリを食べているのでしょう。
しばらくすると木の枝に飛び移って、そこでも何かをなめ始めました。

そろそろ坂にしがみついているのも限界です。
またねーっとクマゲラに別れを告げて、坂を滑り降り始めた時でした。
それまで坂の下にいたシマエナガたちが、一斉に坂の上に飛んできたのです。
見上げると、クマゲラがシマエナガに囲まれている!!
うわわわ、クマゲラとシマエナガのコラボ!! 写真が撮りたい!!
しかし、足元はパウダースノー。
もといた場所に戻りたくても、もがけばもがくほど下に落ち、あえなく滑落したのでした。(カメラだけは死守)

クマゲラとシマエナガ、どちらも木の表面をなめたりつついていました。同じ虫を食べているのかな? 

シマエナガのくちばしの先に、小さな小さな虫が見えます。
すぐそばにいたコゲラも同じかな?

歩き出しても、また別のシマエナガの群れに会いましたよ。
見ていると時々、チーチーチーチーという声と共に群れがパッと広がることがあります。
色々な鳴き声で会話をしている彼ら。
これは「危ないぞ」という合図でしょうか?

木々の間からはオジロワシの飛ぶ姿が!!
急いで開けた場所に走ったけれど、10秒おそかった!! 後ろ姿の写真になりました。

餌台がある場所で、シメのメスがバリバリとヒマワリの種を食べているのを見て、思わずハイ、チーズ。

2024年 2月4日(日)

この日は、森に入ってすぐにヒヨドリの警戒鳴きが聞こえました。
同時にさっと白いものが飛び出して頭上を旋回し始めたのです。
ハイタカだ。おそらくメス。
獲物を持っていないところを見ると、狩りは失敗だったのでしょう。
上空を2度ほど大きく回ると、どこかに飛んで行ってしまいました。
木の間から撮影を試みたけれど、枝にピントをもっていかれてボケた写真に。残念。

山側では、ハンターが入ってシカの駆除がはじまったようです。
シカ達の警戒度が今までと違う。

まだかなり距離があったけれど、私の姿が見えたとたんにキョン!!と警戒の鳴き声があがりました。
続いてドボンッという水音。
大きなオスが先陣を切って川に飛び込んだのです。続いてもう一頭。
群れが、泳いで川を渡りだしました。

キツネの時にも書きましたが、厳冬期の川です。
どれほど冷たいか。人間ならまともに体を動かせないまま死ぬでしょう。

脅かしてしまったことへの罪悪感と、駆除ということへの痛みと、それでも眩しいほどに輝く命の重さへの思いとで、しばらくその場から動けませんでした。

再び歩き出すと、キツツキが開けた穴の中に何かいる。
見ていたら、別の穴からゴジュウカラが出てきました。
枯れ木の中で穴がつながっていたんですね。おもしろかったのでのせておきます。

橋の上から川を見ていたら、マガモがすぐ近くに飛んできました。
なんだか挑戦的な顔をしていますね。笑

2024年 2月10日〜24日

息子の受験という一大イベントのため、しばらく更新をお休みしました。
ただ、ちょこちょことお散歩には出ていたので、その記録をまとめて書いておこうと思います。

さて、春ですね!!
まだまだ寒くとも、鳥たちのさえずりは始まっているし、木の芽はふくらんでいるし、小さな虫は飛んでいるし、なんだか気持ちがそわそわと落ち着かない季節です。

いつもの散歩道ですが、今シーズンはちょっと変わったことが。
ヤマセミがいないのです。
昨年の晩夏に見かけてから、全く会っていません。
一度、下流の方に飛んでいく声を聞いたのですが、それきりでした。
うーん、ダム工事で水量が多いので、別の場所に移ったのでしょうか。
ちょっと心配です。

更新しないまま写真がたまってしまったので、少しずつ並べていこうと思います。

毎年見られるレンジャクの水飲みと水浴び。
ヤドリギの実を食べては、川に降りて水を飲んだり水浴びしたり。
行ったり来たりと忙しい。

メスの気を引きたいマガモのオス。
メスの周りをぐるっと一周。僕を見て下さい!!

マガモはよくいる鳥だけど、知らないこともたくさんある。
身近な鳥こそよく観察してみようと思います。
それにしてもメスは優しげないい顔をしていますね。

こちらはカワアイサ。見事な潜水で魚を捕まえます。
橋のそばで見ているときに、橋を渡ってきた人がいました。
飛び立つカワアイサ。水鳥が飛ぶときは足で水面をたたくように助走をします。
おっと、オスの前方に岩が!!
華麗に避けてテイク・オフ!!

3月の記録に移動します。

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