北海道にいるのは「ヤマゲラ」、そっくりだけど本州にいるのは「アオゲラ」、どちらも緑色の美しいキツツキです。
どちらかというと、ヤマゲラの方が可愛い顔に見えるのは北海道の人間のひいき目ですね。
大きさは30センチほど。クマゲラほどではありませんが、存在感があります。
前頭部が紅いのがオス。紅い部分がないのがメスです。
(写真はクリック、またはタップすると大きくなります)
特徴的な鳴き声はよく響き、朝の出勤時に声を聞くと、今日も1日がんばるぞ〜っと元気が出ます。
逆に仕事をほっぽり出して散歩に行きたくなることもありますが。危ない危ない。
ピョーピョーピョーピョーピョーピョーピョーと鳴く声はまるで笑っているようです。
鳴いている時は木の高いところにいることが多いのですが、アリが大好物なので、倒木や木の根元にいることも多いです。
静かにそーっと見ていると、アリをペロペロなめっとっているのですが、くちばしで枯葉をポイポイどかしたり、動きがユーモラスで見ていて飽きません。
表題の写真に写っているのはメス。オスのほうが顔つきがシャープな印象があります。個体差もあると思いますが。
写真のメスは、とてもかわいい顔をしていて、出会いも印象的だった子。
私が同じキツツキの仲間のクマゲラの写真を撮っている時に、背後でピッと呼ぶような声がして振り返ると、目の前にとまっていました。
逃げるでもなく、木をゆっくりゆっくり登っていく姿を息を潜めて見ていた思い出があります。
クマゲラほどにぎやかではありませんが、飛ぶ時にも声を出すことがあるので、私が歩くフィールドでは、山から河畔林に降りてくる時に気づくこともあります。
また他のキツツキではあまり見ないのですが、高いところにある横に突き出た枯れ枝の先などにとまっていることも。
虫だけでなく、木の実を食べていることもあります。(特に冬)
最後に思い出を一つ。
昔、幼い娘を連れて散歩をしている時に、ヤマゲラが枯れ木の梢でピョーピョーと鳴いていたことがあります。
まだ鳴き声とヤマゲラが結びついていなくて、逆光で黒い影になっているその鳥がなんなのか、一生懸命調べました。
わかったときの達成感!!
娘も、その時のことはよく覚えているみたいです。
追記
2023年 7月31日、5羽のヤマゲラの幼鳥に会いました。
森の奥から次々と飛んできた幼鳥たち。見た目はもう大人と変わりませんが、こちらのすぐそばまで飛んできて、興味深そうに見ていましたよ。
→2023年 8月の記録 をご覧ください。