名前に「カラ」とついていますが、カラ類とは別種とされるゴジュウカラ。
体長14センチ。小さな体なのに、フィフィフィフィと辺りに響き渡る大きな声で鳴きます。
(オス、メスの外見上の違いはありません)
秋から冬にかけては、カラ類やキツツキたちと混群という大きな群れをつくります。(シジュウカラのページ参照)
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この鳥の一番の特徴は、頭をさかさまにして木を降りてくること。
意外なことに、この芸当ができる鳥は少ないのです。たいていは上までいったら隣の枝や幹に飛び移るか、上を向いたままバックします。
ゴジュウカラだけは、幹を上下に行ったり来たり。コミカルな動きは見ていて飽きません。
カラ類と同じく、木の割れ目などに種を貯食する姿はおなじみのもの。
だけど見ていると、種をしまったかと思ったら取り出して、別のところに入れたと思ったらとりだして、食べるのかと思ったらくわえて歩いて…と、なにをしているのかよくわからない時も。
より良い場所を探しているのかな?
春先、木の幹の周りだけ先に雪がとけますが、しきりにその穴にもぐって種をとりだしている姿もよく見かけます。
秋に隠した場所を覚えているのでしょうか?
同じく春先、雪解けでぐしゃぐしゃになった地面の泥を、何回も何回も運んでいく姿も見られます。
これは子育てのための巣作り。キツツキの古巣をリフォームして利用することが多いのですが、時には作りかけの巣穴を乗っ取ることも!
なんと最大のキツツキ、クマゲラの巣を狙うこともあるのだとか。
どうやるのかというと、せっせと泥を運んで入り口を小さくし、自分サイズに固めてしまうのだそうです。
キツツキたちにとっては迷惑千万ですが、優良物件は競争率が高いので必死なんですね。
ちなみに初夏、巣立った幼鳥が我が家の庭にも現れることがあるのですが、これがまたかわいいのです。
地味に見える羽も、光の具合によっては七色に輝いて見えることも。
いつもの散歩道、鳴き声が聞こえてくるとホッとする大好きな鳥です。