ハクセキレイ

街中でも、いたるところで出会う鳥です。
常に長い尾羽をピコピコ揺らしていることもあって、どこにいてもよく目立ちます。
同じ仲間のキセキレイやセグロセキレイが水辺からあまり離れないのに対して、車が次々と通るような道を、トコトコと恐れもなく歩いている姿をよく見ます。
駐車場にもよくいて、車がバックしてくるのに飛んで逃げずにトコトコ歩いて避けているのを見ると、こちらがハラハラしてしまいます。
度胸のある鳥、と言っていいのかな??
(写真はクリック、またはタップすると大きくなります)

体長は21センチ。オスとメスの見分けは背中の色です。
オスの背中は光沢のある黒。メスは灰色をしています。
もっとも、冬になるとオスの背中も灰色になるのでまぎらわしいのですが、肩などに黒い色が少し残るので見分けはつきます。
もともとは夏鳥だったのですが、北海道で越冬するものが増えています。
夏は虫を食べている姿をよく見ますが、雪の中で彼らは何を食べているのでしょうね。(今度、しっかり観察してみます)

子育ても、建造物の隙間や軒下などを利用して、人のすぐ側で行っています。
停めてあったトラックに巣をかけた話も聞きました。
その会社の人たちは皆さん優しくて、ヒナが巣立つまでそのトラックを使わず、子育てを見守ってくれたそうです。すごいですね。

ハクセキレイに関して、私の記憶の中で一番印象に残っているのは、ヒナの巣立ちの時期に襲ってきたハシブトガラスと親鳥が戦っている姿。
大きさが倍以上もあるカラスに対して、果敢にアタックを繰り返す2羽の親鳥。
ヒナを守りきった親鳥の姿は、ただでさえ子育てでやつれているように見えましたが、その気迫ある表情からは生気があふれていました。

日常的に会う鳥ほど、カメラを向ける機会が少なくて写真がないので、これから撮りためて更新していこうと思います。