私の大好きな鳥、イスカ。
恐竜のような風貌なのに、とても優しい目をしていて、松の木で採食している時も、どこかのんびりとした雰囲気が漂います。
体長は17センチ。赤いのがオス、緑がかった黄土色がメスです。
(写真はクリック、またはタップすると大きくなります)
最大の特徴はクチバシが交差していること。
クチバシの先端部分に注目です。左右にねじれているのがわかりますか?
これは、大好きな松の実を食べるために進化したクチバシなのです。このクチバシで実をこじ開け、中の種を食べます。このクチバシをもってすれば、まだ開いていない松の実も食べることができますね。
ただ、大変余計なことですが、水が飲みづらくないのかな、なんて思ってしまいます。
←動画をご覧になりたい方はクリックしてください。
松の実を食べているところ。道路脇の松なので車の音がうるさいですが‥。
イスカが松の実を食べていると、パチンパチンと音がするので、それで存在に気づくことも多いです。
イスカは冬鳥ですが、私が出会ったのはいずれも春です。上の写真も4月、5月に撮ったもの。他の場所でも春によく見かけると聞いたことがありますので、春が一番出会いやすいのかもしれませんね。
そして素晴らしいことに、この写真を撮った年は、我が家の庭のクロマツの木に、毎日群れがやって来てくれました。
ガラス越しではありましたが、その分、イスカたちもこちらを気にすることなく、ずいぶんゆったりとした姿を見せてくれました。
この時は松の実ではなく、新芽を食べているようでしたが、時々葉から幹の方に移動して、幹をガジガジかじっているように見えたのは何をしていたのでしょうか? 今でも気になっていて、次の観察の機会を待っているところです。
ひとつ反省したことは、ガラスが汚れていて、普段の自分の家事の手抜き加減を深く恨んだのでした。