キバシリ

さて問題です。下の二枚の写真、キバシリはどこにいるでしょうか?
(写真はクリック、またはタップすると大きくなります)

キバシリの背中は木の皮にそっくり!! 見事な擬態です。
おなかは真っ白なんですけどね。
体長14センチ。体も小さいし、あまり鳴くこともないので見つけにくいかもしれませんが、よく動くので注意深く木々を見ていると、かわいい姿に出会えます。
(オス、メスの外見上の違いはありません)
特に冬は出会う機会が多くなります。おそらく食べ物を求めて山のほうから降りてくるのでしょうね。
カラ類の混群に混じっていることもあります。

カーブした細長いくちばしは、樹皮の間にいる小さな虫を食べるため。
木の幹をくるくると回るように登りながら虫を探します。てっぺんまでくると、近くの木に飛び移って、また登っていきます。

この鳥と初めて出会った時のことを今でも覚えているのですが、なんと最初に見つけたのは、本体ではなく影でした。
太陽の光が透けた葉に、きれいな影が映っていて、葉の向こうを見たらキバシリがいたのです。
ちょっと物語の始まりみたいでワクワクしたのを覚えています。

キツツキの仲間ではありませんが、尾羽で体を支えて幹に対して縦にとまる姿はよく似ていますね。