春、雪解け水が入って濁流となっている川から澄んだ声が聞こえてきます。
すぐさま目を向けると、黄色いおなかとピコピコ動く尾羽。
ああ、今年も夏鳥のキセキレイが帰ってきた!!
毎年のうれしい瞬間です。
(写真はクリック、またはタップすると大きくなります)
体長は20㎝ほど。
オスとメスは、喉が黒いか白いかで見分けられます。(オスが黒)
ただまぎらわしいことに、まれに喉が黒いメスもいるし、繁殖期が過ぎるとオスの喉も白くなるのです。
そこでもう一つの見分け方。おなかの黄色が濃い方がオス。少しだけ淡いのがメスです。(ほとんど同じに見えることもありますが。)
ただこれも、繁殖期をすぎるとオスも淡くなるのだとか。
まあ北海道にいる夏の間は、喉が黒くてお腹が濃い黄色がオス、と覚えておくといいですね。
黄色いおなかが目立つだけでなく、すらりとした姿がとてもかっこいい。
川の中の石や流木にとまっているのを見ていると、パッと飛び上がって虫をつかまえる様子が観られます。
川面を波を描くように飛んでいく様は本当にきれいです。
でも、常に尾羽をせわしなく上下に動かしているのはなぜなのでしょう。
(尾羽というか、足を屈伸させているようにも見えます)
巣立ったばかりのかわいい幼鳥まで同じ動きをしていておもしろいです。
キセキレイの子育てなのですが、崖の凹みなどの他、人家のガレージの屋根裏や塀や壁の割れ目など意外な場所に巣を作っていることも。
川から少し離れた場所でも営巣しています。
人のそばに巣を作ることで、天敵を遠ざけている意味もあるのかもしれませんが、人が巣に近寄りすぎるのは警戒します。
少し離れて、そっと見守ってあげたいですね。
そっと見守っていれば、巣立ち後のかわいい幼鳥にもあえますよ!!
キセキレイが毎年ちゃんと帰ってこられるように、川の環境を守りたいですね。