冬から春にかけてよく出会う鳥です。(上の表題の写真はベニヒワ)
マヒワもベニヒワも、北方から渡ってくる冬鳥ではあるのですが、マヒワは渡らずに高山で子育てをしているものもいます。いずれも秋になると平地に降りてきて、出会う機会が多くなるのです。
(写真はクリック、またはタップすると大きくなります)
また、この二種は仲がいいのか、どちらかがどちらかの群に混じっていることがよくあります。
体長はマヒワ13センチ、ベニヒワ14センチ。ほとんど変わりません。
マヒワのオスは頭とのどが黒く、黄色と黒のコントラストが鮮やかです。
メスは全体的に黄色味が薄く、背中やおなかに縦斑があります。
ベニヒワはオス、メスともに頭のてっぺんが鮮やかな紅です。
オスは頭だけでなく胸も紅く、メスは胸は白いのですが黒い縦斑があります。
私の場合は、散歩をしていると、チュルチュルとかジュクジュクといった賑やかな声が聞こえてきて、シラカバなどの木を見上げると、種をついばんでいるマヒワの群が!!
というのがよくある出会いのパターンで、木の上から食べかすが降ってきて雪の上にうっすら積もっていることも。
そしてよく見ると、その群のなかにベニヒワが混じっていることもあるのです。
これは、私が林や森を通ることが多く、ベニヒワよりもマヒワが好む環境だからでしょう。
ベニヒワはもう少し開けた場所を好むようです。
機会は少ないですが、途中にある畑や草原でベニヒワの群れにであったときは、まさに壮観です!!
にぎやかに草の実をついばむ姿、一斉に飛ぶ羽音、空いっぱいに広がる群れの姿。
とても嬉しく思いながら、どうかこの先もこの野生の営みが消えてしまわないように祈ってしまいます。
下の写真は、その少ない出会いで撮った写真です。
「冬鳥」と一言で言っても、旅立つ時期は種によって違います。特にマヒワの場合は遅い方のようです。
だいぶ暖かくなっても出会うことがあり、子育てに間に合うのかなと、余計な心配をしてしまいます。
いつも思うのですが、この小さな小鳥たちが、自分の力だけでシベリアと北海道を行き来しているのです。その小さな翼で。
彼らは何を見て、何を聞いているのでしょう。彼らの世界の広がりを感じてみたいと思います。
それは、人間が電子メディアのなかに埋もれさせつつあるものかもしれません。
自分の五感を使って世界を捉え、自分の命を感じること。
忘れたくないですね。
最後に、ベニヒワといえば星野道夫さんの本を思い出します。
アラスカで、マイナス50度の世界に生きる小さな小鳥。
もう一度読み返してみようと思います。