ここはウソという鳥のページですが、私がよく出会うのがウソの亜種「アカウソ」であるため、写真および文章もアカウソを中心に書いてみようと思います。
まずはウソとアカウソの違いを書いておきます。
ウソ
道内で一年中見られる鳥です。春から夏にかけて山地の針葉樹林などで子育てをし、秋から冬にかけて小さな群れで平地へ降りてきます。
体長は16センチ。まるまるとした印象の鳥です。
オスの特徴はピンクの頬紅。頬全体にうっすらと広がっています。
頭が黒いのでコントラストが美しい。
メスにはこの頬紅がありません。
アカウソ
北方から渡ってくる冬鳥です。道内で越冬し、春には北に旅立ちます。
体長は同じく16センチ。冬に出会うせいかウソをさらにふくふくと暖かくしたような印象です。
ウソとの違いはオスの頬紅。ウソと違い、境界がくっきりとしています。
またお腹にもうっすらと紅色味を帯びていることが多いです。
メスの識別は困難ですが、アカウソのメスは尾羽に白い線が入っていますので、よーく見ればわかりそうです。
(写真はクリック、またはタップすると大きくなります)
この写真は、ふわふわと飛んでいる綿毛の先についている小さな種を食べているところ。
綿毛を追って、ポスッと雪に飛び込む様がかわいくて笑ってしまいました。
木の花芽をついばんだり、花の蜜をなめるのも好きな彼らは、桜や梅の花をダメにして人間に嫌がられることもありますが、そこは人間のほうがよほどひどい環境破壊をしているのですから、あまり目くじらをたてなくてもいいのではと思ってしまいます。(駆除される場合もあった)
ちなみに「ウソ」という名は、嘘八百の嘘ではなくて「うそぶく」(口笛をふく)という意味からきています。
つまり、この鳥の鳴き声がフィーとかフィヨーとか口笛を吹いているように聞こえることからついた名前なのですね。
姿も鳴き声も、どこかのんびりしたような彼ら。
これからも共に生きていけますように。