ヤマガラ

ヤマガラ大好き!!という声をよく聞く、ファンが多い鳥ですね。
身近にいる鳥ですし、外見もしぐさもかわいくて、ニーニーニーという猫のような声もおもしろい。人気者なのも納得です。
体長は14センチ。他のカラ類よりもカラフルで、ちょっとずんぐりしたイメージです。
(オス、メスの外見上の違いはありません)
(写真はクリック、またはタップすると大きくなります)

我が家の庭にはオンコの木(イチイ)があるので、毎年秋になるとヤマガラたちがせっせと実を食べにきます。
もっとも、食べているのは赤い実の部分ではなくて、種のほう。
赤い実の部分は捨ててしまうのです。捨てた実はスズメたちが食べていますから無駄にはなりませんが。
見ていると、両足の間に抱えた実から種を取り出し、しっかり押さえつけてくちばしでたたいて殻を割って中身を食べています。
(ただ、オンコの種は人間には毒なのに、鳥はなぜ大丈夫なのか?)

おもしろいのは貯食といって、冬の間の食料として種をあちこちに隠す行動。
他のカラ類やカケスなど、貯食をする鳥はたくさんいますが、ヤマガラはとりわけ熱心なようです。
隠す場所は木の割れ目や樹皮の下などですが、庭の竹垣の竹の中にびっしり種がつまっていてビックリしたことも。
また以前、ヤマガラが種を埋め込んでいる後から、シジュウカラがヒョイヒョイ取り出しているのを見たことがあるのですが、ヤマガラは全く気にする様子もなく作業に没頭していて、ちょっと笑ってしまいました。
食料の備蓄という目的はもちろんですが、とにかく埋め込みたいという本能があるのかもしれませんね。
さて、隠した場所は覚えているのかな?
それとも、あれだけたくさん隠しておけば、どこをつついても種がでてくるので覚える必要がないのかな?

下の写真は、ハクウンボク(?)の実を見つけて、器用に枝から取っているところ。細い枝にとまってくちばしで根元をつまみます。
とれないとれない〜という声が聞こえてきそう。

そして、外側の皮をきれいにはがして中身の種を貯食していました。
すごく嬉しそうな顔に見えます。

小鳥たちのコミュニケーション能力の素晴らしさは「シジュウカラ」のページで書きました。
そしてヤマガラもまた、代表的なツーツーピーというさえずりや、ニーニーという鳴き声の他にいろいろな声を出しています。
さて、どんな話をしているのでしょうね。

初夏になると、庭に親に連れられた幼鳥たちがやってきて、庭の一角にある小さな水場で、水を飲んだり水浴びをする姿も見られます。
まだ色がうすくて、でも大きさは親と変わらないくらいの幼鳥たち。毎年会えるのをとっても楽しみにしています。

下の写真は、たまたま親鳥が捕まえたシャクトリ虫をヒナに運んで食べさせているところに出会ったので。逆光ですが載せてみました。