ニホンザリガニ。
猛暑の中、散歩道で出会う生き物の中で影響を心配していた一つが彼らのことでした。
水温が20℃以下の冷たくきれいな水の中でしか生きられないニホンザリガニ。
見つけた時はホッとして、涙ぐんでしまいました。
でも油断はできません。
人間が放ってしまった外来種ウチダザリガニが、すぐそばの川まで分布を広げています。この沢に入ってきたら小さなニホンザリガニは駆逐されて消えるでしょう。
同じく人間が放ったアライグマが、この場所でも狩りをしています。
そして、人間のゴミ。
誰も見ていない場所だから。小さな袋くらいいいでしょ。ペットボトルを回収にだすのは面倒。市の回収は捨てるのにお金がかかるから・・・などの理由でしょうか。
ぜひ、高いところからきれいな景色を眺めるのではなく、下から人間がやっていることを見て、せめてゴミは正しく回収にだしていただけたらと思います。

森に入ると、あちこちからジジジジジジ・・・という音が聞こえます。
エゾリスたちがクルミの殻を割っている音です。
木の間から覗くと、ちらりとこちらを見たけれどそのまま無視。
冬支度のために、大忙しのようです。

厳冬期に向けて体に栄養を蓄えるのはもちろん、あちこちにクルミを隠して貯食をします。
土の中に埋めたりもしますが、枝にはさんで置いてあることも。
今年は実りが少ないから、本当に大変だと思います。



今年はドングリが不作、いえ凶作ですし、ナナカマドの実などもほとんど見られません。冬、どうなってしまうのか。
今の時点ですでに、たくさんの生き物が必死になっているように思います。
もともとドングリは豊作と不作を繰り返すものですが、他の木の実や食べ物に関しても今年は凶作といっていい状態。
これが異常な暑さによるものなのか私にはわかりませんが、だとしたら来年以降もどうなるのかと心配してしまいますね。



いつも以上にカケスの群れが飛び回っているのも、必死な餌探しの表れでしょうか。
ドングリが大好きな彼らは、冬に備えて大量のドングリを貯食し、春までに少しずつ取り出して食べます。
私の散歩道では、ドングリが豊作の年はカケスにあまり会いません。山の方で食料が足りるから降りてこないのでしょうね。
反対に、不作の年はよく出会います。
今年は自宅の上空を群れが通過するし、車での通勤途中にもよく見かけます。
大丈夫かな・・・。
つづく