あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします!!
さて、新しい年はシマエナガではじめたいと思います!!
上の写真は年末(30日)に出会った子。やんちゃ坊主みたいな顔をしていますね。
年末、暖かな日が続いたせいかシマエナガの動きが活発でした。
そして今日、元旦もシマエナガたちは元気でしたよ!!
(写真はクリック、またはタップすると大きくなります)
この記事を書いた後で石川県で震度7の地震が起きました。
元日に起こった災害。
久しぶりの再会を喜んだり、団欒を楽しんでいる方も多かったでしょう。
寒さの中での避難は本当に大変だと思います。救助に当たる方たちも。
警報が鳴り続ける中、どんなに不安でしょう。
明日の朝になれば被害の状況も明らかになると思いますが、どうか一人でも多くの方が無事でありますように。
2024年 1月3日(水)
地震に飛行機事故。大変な新年の幕開けになってしまいましたね。
テレビの前で言葉を失うばかりのお正月でした。
なにか協力できることがあればいいのですが。
年末年始のお散歩の記録をこれから書こうと思っているのですが、明日から仕事が始まるのですぐには無理かも。
なので、これから書く主な内容だけ記しておきます。
(追記 この予告を消さないまま、下に続きを書いていきます。下にお進みください)
その1 クマゲラに翻弄されたお正月。鳴き声すれど姿が見えず。どこなのーー??
ヘトヘトの私に追い討ちかけるヤマセミの声。うそー!!
その2 オジロワシさんの木のとまりかたについて。尾羽で急ブレーキ!!
その3 我が家の上空を舞う二羽のオジロワシ。鳴き声が聞こえてくるよ。
その4 ネズミの足跡はネズミの形。ラブリー!
その他いろいろ。
時間があるときにがんばって書きますーーーー!!
2024年 1月7日(日)
それでは、クマゲラの話から書こうと思います。
日本で最大のキツツキであるクマゲラ。
散歩で出会うクマゲラたちは個性豊か。よく鳴く子もいれば静かな子もいるし、羽の色も黒一色の他に、赤茶や白が混じった子も。
そして、最近よく出会う子はメスのクマゲラ。
羽にうっすらと赤茶の色が混じり、声は小さく、あまり鳴きません。
そして、ちょっと不思議に思っていたのは飛んでいく方向。
今まで出会ったクマゲラと行動パターンが違うのかなと思いましたが、私も週に1、2度しか散歩にでられないので、よくわからずにいました。
さて、3日(水)にお散歩で歩いていた時のことです。
朝、お雑煮を作ろうと思っていたのですが、家族が起きてくるのは遅いだろうと思い、先にお散歩へ。
いつものコースを歩き、さて帰ろうと思ったところで、耳がかすかな鳴き声を捕らえました。
クイクイクイクイ…これは、クマゲラが飛びながら鳴く声です。
ですが、聞こえたのは川を挟んだ対岸。歩いて15分以上かかります。
どうしましょう…
すでに二時間近く歩いています。ほどよく体も暖まり、帰りたい気持ちが大。そして家族がお雑煮を待っています。うーむ。
ちょっとだけ寄ってみようかな。
川にかかる橋を渡ったとき、そう思ってしまったのが長い長いお散歩の始まりでした。
鳴き声が聞こえた場所に到着したものの、クマゲラの姿はありませんでした。
辺りをうかがっても気配はありません。別の場所に飛んで行ったかな?
うん、仕方ない。帰ってお雑煮を作ろうと思って歩き出したときです。
キョーン キョーン… またもや微かに聞こえるクマゲラの声。
ぐぬぬぬぬ、なんと坂の上から聞こえてくるではありませんか。川岸は一段低くなっているのです。これを登るのか…
ここまでくると意地です。ゼーゼーと息を切らしながら坂を登りました。ああ、帰りたい…
すると、黒い影が飛びました。あっ、いた!!
飛んだ方向にしばらく歩くと、そこにキツツキがいました。君の名は…
オオアカゲラじゃん!!!
変わり身の術ですね。
よし、もういい帰ろう。帰ってお雑煮を作ろう!!
今度こそ踵を返した時、またしても聞こえる声。
キョーン キョーン…反対方向から聞こえてきます。
…………ごめんなさい家族よ。適当に何か食べていてください。
そして、ある場所にたどりついた私。
見回すと、あちこちにクマゲラの食痕や木の皮を削った跡があります。
なるほど、あのメスのクマゲラはここに来ていたのですね。
そしていたいた、やっと会えました。
木の根元近くで採食しています。おそらく越冬しているアリかなにかを食べているようです。
すぐそばにはヤマゲラの姿も。両者が飛んだ時にクロスしましたが木の陰で写真はとれず。おしい!!
クマゲラは、人が近くにいてもあまり気にしないことが多いですが、長時間居座って食事の邪魔になってもいけません。まだまだ冬は長いのですから。
無事に冬を越せるように祈って、その場を離れました。またね。
私もやっと帰れます。
そうして川岸に戻ってきた時、なんと今度はヤマセミの声が…キョッ キョッ キョッ!!
これはヤマセミが飛ぶ時の声です。
でも遠い。ずいぶん下流のほうに飛んで行ったようです。
いや残念残念。ホントに残念。あはは。
こうして長い散歩は終わりました。
次はオジロワシです。
今シーズン、我が家の近くに来ているのは今のところ3羽のようです。
もう少し川の上流に行けば、もっとたくさんのオオワシ、オジロワシに出会うのですが、ハンターが鹿の駆除を行っているため危険です。
さて、その3羽のうちの1羽は、右の羽が少々欠けています。
先月の記録にものせた子ですが、もしかしたら昨シーズンに来ていた子が戻ってきたのかもしれません。同じ場所の羽が欠けていたので。
私には個体識別は難しいけれど、そうだったら嬉しいですね。
川に沿って低空飛行で飛んでくることもよくあります。
ちなみに、何回も出会う子には名前をつけたほうが便利なので、以後、この子は「ライトさん」と呼びます。
(ワシはメスの方が少し大きいのですが、雌雄を見分けるのは難しいです。)
カメラを向けているときに、ちょうどライトさんが木にとまりました。
簡単にとまっているように見えますが、羽を広げると2メートルにもなりますから、連続写真で見ると尾羽をいっぱいに広げて微調整しているのがよくわかります。
ライトさんは、川に沿って低空で飛んでくるところもよく見るのですが、たいてい木立に邪魔されてよく見えません。
私が橋の上などの開けた場所にいるときに来てくれないかなーと、勝手なことを思っているところです。
あとの2羽は、ペアで飛んでいるところを見かけます。夫婦なのかな?
どちらも白い尾羽が輝く立派な大人です。
2日(火)には、我が家の上空、住宅街の上をぐるぐると飛び回っていましたよ。
時折きこえる甲高い声。表現が難しいですがキャーとかピーとかカーみたいな声が聞こえてきて、2羽でどんな会話をしているのかなと楽しくなりました。
それにしても、この辺りに住んでいる方が誰も気がついていないのがもどかしい。
よけいなお世話ですが、オジロワシが飛んでいますよー!と知らせたいです。
オジロワシなんて知床の話でしょ?? とよく言われますが、物語はすぐそこに、こんなに近くにあるのです。
ほら、空を見上げたらすぐそこに。
日常の中で、息ができなくなって自ら命を絶ってしまう若者のなんと多いこと。
彼らに伝えたいなといつも思うのです。
君たちが思うより、世界は広くて深いと。見えていないものがたくさんあると。
そして自分で思うよりもずっと、今持っている命は輝いていて、その手はとても暖かいんだよということを。
命ってすごいんだと、その手をとって伝えられたらいいのにと、悲しい話を聞いたついこないだも思ってしまいました。
我が家の上空を飛んでいくのはオジロワシだけではありません。
元旦に、にぎやかな声が聞こえてきたと思ったら、冬鳥のヒレンジャクたちでした。
今年は群れが小さいように思いますが、久しぶりに会う姿は相変わらずかっこいいですね!!
(毎年、なぜか我が家のあたりは他よりレンジャクの到着が遅いように思います。)
予告で書いたあと一つはネズミの足跡でしたね。
冬は色々な足跡が見られて、動物たちの生活の一部を知る事ができるのでとても楽しいです。
さて、今回見つけたネズミの足跡からはどんなことがわかるかな?
ネズミの足跡には尻尾の跡が必ずつくので、どちらのほうに行ったのかとてもわかりやすいです。
左の写真を見てみましょう。この場所はゆるい斜面で、手前が低くなっています。
まずは写真に写っている右の足跡。おそらくネズミは奥から手前の沢のほうに駆けてきたのでしょう。おいしいものを探していたのかな?
そして左の足跡。帰ろうとしたけれど、やわらかい雪の登り坂に苦戦して、ジャンプをしながら登っていったのでしょう。
なんだかネズミの姿まで見えるようで楽しくなってしまいます。
こちらの足跡は同じ方向に向かっていますね。
2匹のネズミが歩いたのかな? 1匹はジャンプをしながら、もう1匹は歩いて行ったのでしょうか??
いろいろ想像してしまいます。途中からは雪の穴の中に帰って行ったようでした。
ネズミというと、マイナスのイメージを持つ方も少なくないと思います。
家をかじるとか、病気を広げるという話をよく聞くせいですね。
それはドブネズミなどの家ネズミのことで、写真の足跡はヤチネズミかアカネズミ、いわゆる野ネズミのものです。
野ネズミは、林業や果樹園にとっては冬に生木の樹皮をかじる害獣ですが、生態系のなかでは非常に大切な役割を持つ動物です。
それは他の動物の餌になるということだけではなく、生息数が多いため植物を食べてフンをすることで起こる物質循環の担い手であり、樹皮を食べる事で木を間引き、木々の世代交代を促すことで森をより良く育て、さらに枯れ木を食物や住処として利用する虫や鳥を育て、ついでに外来植物が広がるのを防ぎ、さらには地下にトンネルを掘る事で、その使い終わったトンネルを様々な生き物が利用し、生きているのです。
すごいですね。
ちなみに、問題視されるドブネズミやハツカネズミなどの家ネズミにも、私たち人間は非常にお世話になっている事実があります。
病気や薬の研究において、実験動物である「ラット」や「マウス」は、彼らのことなのですから。
食肉にされる動物たちと同じように、感謝しなければなりませんね。
他にも森の中にはタヌキやキツネ、テン、リス、ウサギなど様々な足跡がついています。
足跡だけでなく、食べ物を食べた跡もそこかしこで見られて興味深いです。例えばシカなら雪を掘って美味しい草を食べたりしていますよ。
私が通りかかった時に草を食べていたシカは、うんこもポロポロしていました。
人間(私)がいるのにリラックスし過ぎですね。逃げなさいってば。
公園を通りかかった時には、あずまやの屋根裏でヤマガラがなにかしていましたよ。
おやおや、こんなところにも食料の種を隠して貯食しているのですね。
2024年 1月11日(木)
今日は平日のお休み。お天気も良くてよかったです!!
さて、川まで歩いてきた時のことでした。
1羽のハシブトガラスが、川から飛び上がって木にとまりました。
おお!! 魚を獲ったのですね!! すごい!!
実は、ここのハシブトガラスたちは魚を獲るのが上手です。
冬になると毎年、こうして魚を獲っているところを見ることができます。
冬は魚の動きも鈍り、捕まえやすいのかもしれませんね。
狩りの仕方は大人が子供に教えるのでしょうか。興味深いです。
ごちそうである魚は、丸ごと食べてしまう時もあれば、半分食べて、残りを木の上の雪の中などに隠している事もあります。
後のお楽しみなのですね。
さらに歩いて畑のある開けた場所までくると、小型の鳥の群れが見えました。
マヒワ? でも色味が地味です。近づくと…すごい!! 冬鳥のベニヒワの群れだ!!
かなり大きな群れです。ラッキー!!
私の散歩道は森や林の中が多いので、開けた場所を好むベニヒワには、なかなか会えないのです。
マツヨイグサなどの種を食べているところでした。
危険を感じると一斉に飛び立ち、すぐに戻って食べ続けることを繰り返しています。
小さな鳥なのに群れになると迫力満点!!
オス、メスともに頭のてっぺんが紅いのですが、オスはさらに胸も紅いです。
体は地味な色に見えますが、背中から見るときれいな模様が実にいい感じですよ。
にぎやかな群れの食事。あっちを見ても、こっちを見てもベニヒワ!!
みんなで種を食べるから、こぼれた種が地面にもたくさん落ちます。
もちろんそれも綺麗に食べていましたよ。
少しずつ場所を移動しながら、にぎやかな食事は続きます。
30分以上経ったでしょうか。
突然、群れの一部が空高く飛び上がり、つられるように次々と飛び立ったベニヒワが空一面に広がりました。うわー!!
群れは上空を何度か旋回して、林の向こうに飛んで行きました。
素晴らしい出会いに感謝です!! また会えることを願って見送りました。
川では、最近よく見かける4羽のカワアイサが仲良く泳いでいました。
逆光だったのが惜しい!!
このメスのカワアイサ、よく一緒にいるのです。
この頃、オスのカワアイサを見かけないのですがどこ行ったのかな??
そして、心配な出会いもありました。
歩いている時に聞こえてきた声、ピッポピッポピッポ…
これはもしかしてと思ったら、案の定いました。
夏鳥のベニマシコです。
ああ、やっぱり。秋がいつまでも暖かかったので、渡りのタイミングを逃してしまったのでしょうか。
冬を越せるかな。今までは比較的気温が高めだったけれど、これから来る厳しい寒さを耐えられるでしょうか。
なんとか頑張って欲しいと思いながら見送りました。
帰りは、仲良しのマガモのつがいとホオジロガモのつがいを見ながら歩きました。
2024年 1月21日(日)
昨日は仕事、今日はやっと散歩に行けます!!
さて、なにに出会うかな。
あれ?? いつもの通り道におもしろいものを見つけました。
今まで気がつかなかったのが不思議です。これは…
翅を広げると10センチ以上の幅となる大型のガ、「クスサン」の繭ではありませんか!!(使用済み)
昨年、大発生して話題になりましたね。
気持ち悪いと言う方もいますが、その翅の構造はすごい。不思議と神秘に満ちた生き物なのです!!
ちなみにクスサンの繭は、通称「すかしだわら」と呼ばれます。
これは、まるで透かし彫りのように多数のすき間がある網目構造となっているからなのです。
そして川では、アオシギのあおちゃんに会いましたよ。
よく出会うので名前をつけてしまいました。
今日は、尾羽にアクセサリーのような氷がついていました。どうやってついたんだろ。
撮影時に露出が合っていなくて、色がとんで白くなってしまいました。涙
カワガラスたちは早くもペアになって飛んでいますね。
1月に入ってすぐにオスの縄張り争いと思われる追いかけっこや、さえずりが聞こえていましたが、今日は2羽で仲良く潜水していました。夫婦になったのかな?
山の麓を歩いていた時です。
今日もオジロワシが飛んできたなと思ったら、尾根近くの木の枝にとまって鳴き始めました!!
クワックワックワックワッ…という甲高い声は、距離が離れていてもよく聞こえます。
すると、もう1羽のオジロワシが飛んできましたよ!!
鳴いていたオジロワシも後を追うように飛び立ち、同じ木に止まるのかと思いきや…
追い越して別々の木にとまりました。あらら、おしい!!
先日、我が家の上空を舞っていたつがいでしょうか?
遠すぎて写真がぼやけているのが惜しいです。
遠いけれど、堂々とした美しさは惚れ惚れしますね。
おや?? そこから離れた山の端にも黒い影が。あれもオジロワシではないでしょうか。
またもや山の上の方で、麓からはかなり遠い…。
できるだけ近くまで行ってみました。
やはりオジロワシですね。しかも幼鳥ではないですか。
羽とくちばしの色から、おそらく産まれて2年目の子だと思われます。
(個体差もあるので難しいのですが、少なくとも三年以内です)
オジロワシは、完全な成鳥になるまでに6年もかかるのです。
なんだか仕草も子供っぽい。
しかも、カラスにからかわれていました。
挑発するように近づくカラス。
羽を広げて追い払おうとする幼鳥。でも効果なし。
カラスも、モビング(縄張りから追い出そうとする行動)というよりは、ただ遊んでいるだけに見えます。
幼鳥、たくましく育って欲しいですね!!
2月の記録に移ります。
つづく
「2024年 1月の記録」への2件の返信
シマエナガ、ベニヒワの大群ビックリです‼️
色々な野鳥が沢山いて羨ましいです♪
私もヤマセミを見て写真を撮り始めたのが始まりです
(2022年11月からコロナの影響で出かけられなくなったのでウオーキング始めたのがきっかけです)ヤマセミ、クマゲラ、シマエナガ、カワセミなど近くにいますが、猛禽類はたまにしか見ません!
ところで、ベニマシコなのですが冬鳥のオオマシコとは違うでしょうか?
先日近くで小さな群れを見ました
コメントありがとうございます!!
ベニマシコに会った時、私もオオマシコであってくれー!!と願ったのですが、やはりベニマシコでした。涙。
二枚目の飛んでいる写真を見るとわかりやすいと思います。
尾羽の外側が白いですね。オオマシコはこの部分に白い羽がないのです。
また、くちばしが小さくて丸いのもオオマシコとの違いです。
サイトにのせた写真では見づらいですが、枝にとまっているときに翼にはっきりした白い線があるのも識別をするときのポイントです。
ベニマシコも北海道で越冬するものがいるそうですから、今回出会った子が死んでしまうとは限らないので、もう一度出会えることを願って、耳を澄まして散歩をしてみようと思います。(ちなみにベニマシコの鳴き声は大変わかりやすい)
もし出会えたら報告しますね!!