あけましておめでとうございます。
12月は体調を崩したまま満足に散歩もできず、記録の更新も大晦日にするようなことになってしまいました。(12月の記録の最後に体調悪い中行ったお散歩の記録かきました。よかったら見てみてください)
なんとか咳も落ち着き、再び歩けるようになって、お正月休みはたくさん外に出ています。
さてさて、久しぶりだと何を見ても嬉しいのですが、まず出会ったのはエゾシカ。オスが3頭。
エゾシカのオスは、ツノの枝分かれから年齢がわかります。
立派なツノを持っている子は三歳以上。その後ろの2頭は、まだ枝分かれをしていない真っ直ぐなツノです。この子たちはまだ一歳です。
(写真はクリックすると大きくなります)
一歳の2頭は、お互いのツノを突き合わせて力比べをして遊んでいるところでした。こんな様子をみると本当に微笑ましい。
3歳の子は、私が銃を持っていないことを確認するようなそぶりを見せ、そのまま歩きだしました。あわててついて行く一歳の2頭。
場所が果樹園のそばでなければ安心して見られたのですが、ここにいると駆除で殺されてしまう確率が高いので、そうならないことを祈るしかないのがもどかしいところです。本当に。
川ではカワガラスが潜水中。いつも出会うけれど、いつも見入ってしまいます。
この寒さの中で、急流に潜って水生昆虫を捕らえる技の見事なこと。
カワアイサはメスのみが飛んできました。こちらも潜って魚を捕らえるのが得意。水面下を泳ぐ影がサアーッと滑るように見えることもあります。
冬鳥のホオジロガモは、いつ見てもひょうきんな顔。おもしろいのはその羽音で、羽ばたくとフィフィフィフィフィという音がします。
はじめは鳴き声だと思っていたのですが、羽の音だと知って驚きました。
今日はオス一羽のみでした。
そして、川に沿って飛んできたのはオジロワシ!!
低空飛行で、すぐ目の前を通過していきました。
写真は撮り損ねてしまいましたが、真っ白い尾羽の立派な大人。羽を広げると2メートルにもなる姿は、いつ見てもほれぼれします。
しばらく歩いた先で、上空を舞う若鳥も見かけました。まだ尾羽が白くありませんが、高く高く昇っていく姿はとてもきれいでした。
なんて、空ばかり見ていたら足元がおろそかになって転ぶところでしたが、今度は足元にヤチネズミのトンネルの出口を発見。
オタマジャクシのような足跡は、ネズミの特徴です。冬の間は雪の中にトンネルを掘って移動する彼ら。雪上になにか美味しいものでもあったのでしょうか? ちなみにヤチネズミはすごくかわいい姿をしています。
そして賑やかに聞こえてきたのは、オオアカゲラが木をつつく音。
おもしろかったのは、オオアカゲラのいた同じ木のすぐ近くで、アカゲラも木をつついていたこと。
同じポーズで虫を探しているので、まるで両種を比べる図鑑のようでした。
もう少しで二羽が並びそうだったのですが、離れてしまいました。おしい!!
その他、撮った写真ものせておきますね。
2023年 1月7日(土) 8日(日) 9日(月)
お正月早々の三連休。お天気もよくてお散歩日和でした!
森に入るとすぐに出迎えてくれるのはミソサザイ。
川からは、カワガラスの声が聞こえます。今日も元気に潜水中。
ヤマセミの声も聞こえてきましたが、残念ながら姿は確認できず。涙。
ヤマセミのかなちゃん、元気にしているでしょうか。
お気に入りだった定位置の木を見るたびに思いを馳せています。
さて、三連休で会いたい動物がいました。それはユキウサギ!!
野鳥友達Yさんから、散歩道に足跡があったよと聞いて見に行くと、あったあった、これぞユキウサギの足跡!!
子供の頃、スキー場のリフトに乗っている時に下を見ると、たくさんの動物の足跡があって、ウサギの足跡もよく見ましたが、本体を見たことがありませんでした。
この時期、真っ白な毛になっているユキウサギを見つけるのは大変難しいでしょうが、最高時速80キロというその姿を一度見てみたいなと思っていたので、今日は目を皿にして足跡を辿ってみることに。
私の大好きな本「北国のどうぶつたち」(永田洋平 作)にもユキウサギの話が出てきて、ウサギが「とめ足」というのをするのを読んでいたので、その足跡も見てみたかったのです。
(ちなみにペットのウサギからは想像もつかないくらい、賢くてすごい生き物です)
さてさて、辺りは色々な動物の足跡でいっぱいです。
キツネ、シカ、エゾリス、テン、ネズミ、カラス、人間と犬。
キツネとシカ、エゾリスの足跡は12月の日記で、ネズミの足跡は先日の日記で写真を載せたので、ここではテンとカラスの足跡の写真を載せておきます。
うーん、ウサギの足跡は恐らく昨日のもの。ウサギの1日の行動距離は1,5キロ程度。まだいるかな〜?
時々シカのウンコを踏みそうになりながら辿っていくと、これが結構難しい。
それもそのはず。キツネなどに足跡を追跡されたら食べられてしまいます。
時々横にジャンプして、人間のつけた道を歩いているみたい。
ちなみに体重6キロほどだけど、大きくジャンプすると8メートルも先に跳躍するのだとか。
腰の筋肉がものすごく発達していて、後ろ足のバネの力がハンパないのです。
それにしても、キツネやテンなどの天敵の足跡が無数にあるなかを堂々と歩いています。
ところが木の上から雪が落ちた跡があって、そこでふっつりと足跡が途絶えてしまいました。
あれれ? どこいった??
しばらく続きの足跡を探していると、おもしろいものを見つけました。
枯れたイタドリの枝にクルミがはさまっているのです。
雪の上にはエゾリスの足跡。後で食べようと思って挟んだのですね。
そして、その向こうにウサギの足跡発見!
再び歩き出そうとした時です。頭の上からジージーという音が。
おやおやと思って見上げると、頭のすぐ上で、エゾリスがクルミを割って食べていました。
イタドリのクルミも、この子が挟んだのかもしれません。
「ウサギを見なかった?」ときいてみましたが、知らん顔で美味しそうに食べていました。
ユキウサギの足跡は、横の崖の急斜面を登っていき、ななめに駆け下りてきたようです。
あれ? でも足跡が二つあります。二匹いるのかな? いやいや同じ子がジャンプしたのかな? なんだかもう、わけがわからなくなりました。
少し川のほうに降りてみると、ニーニーニーという声。
この寒さの中、ヤマガラが水浴びをしていました。川の方に倒れそうな木の下がちょうどいい水浴び場みたいです。
ウサギは大きな倒木がある近くを通過したようです。
その先、おもしろい足跡がありました。自分の足跡を辿って戻ってきたみたい。これがウサギの「とめ足」かな?
とめ足とは、休息場所に入る時に、追跡者を誤魔化すために今まで来た後をいくらか戻って、少し離れた木の根元などに飛び込んだりすることです。
だとすると、この辺りで休んでいたのかもしれません。
見た限りではすでにいないようでしたが。
この後の足跡はよくわからないまま、時折現れては消えて、最後は住宅街の方に向かって行きました。
道路にでてしまうのでは? と思ったところで消えたのが最後です。
案外、この辺の家の庭に入っていたりして。
なかなかおもしろかったので、次に雪が降ったらもっと新しい足跡を見つけてみたいと思います。
帰り道は、山のほうを回ってシカを見ながら、オジロワシやオオワシが飛んでいないか見ていたのですが、代わりに飛んできたのはヘリコプター!
あらら、みんな逃げちゃうなと思いましたが、あの色は消防局のヘリコプター。ずいぶんと低空飛行で山の周りをまわっています。
もしかしたら誰か遭難したのかもしれません。
何事もなければいいのですが。
雪原は動物の足跡だらけ。山の方からはクマゲラの声も聞こえてきました。
次の休みには何に会えるか楽しみです。
2023年 1月15日(日)
15日の日記を更新しないままでした!!
この週は土曜日もお仕事でしたが、職場の森の木々から枝に積もったフワフワの雪が、風で一斉に舞い上がってキラキラ落ちてくる様が本当にきれいで、それを子供たちと見ることができることを幸せに思いました。
厳冬期ならではの絶景ですね。
日曜日は、お散歩に出てすぐにシマエナガの群れと遭遇!
久しぶりに大きな群れに出会いました。20羽くらいでしょうか。カラたちと一緒にコシアブラの実を食べているように見えましたが…
あれ? シマエナガって木の実を食べたっけ?(例外的にニシキギの実を食べると聞いたことはありますが)
基本的には虫を食べる彼ら。木の実についている虫を食べているのでしょうか。
このコシアブラの木はとても大きくて、高いところにいる彼らの様子がいまいち見えませんでした。
今度、生態に詳しい野鳥友達Hさんにきいてみようと思います。
先週、ユキウサギの足跡について書きましたが、今日も足跡の話題を少し。
ウサギの足跡とちょっとまぎらわしいものに、キツネが走った跡があります。
歩く時は足跡が一直線になる彼ら。でも走るとウサギのような足跡に見えたり、犬と間違えることも。よく見ると違うのですが、一番わかりやすいのは少したどると一直線に戻ることです。
深雪の時におもしろいのはエゾシカの足跡。
大雪が降った後、散歩に行く時はスノーシューを履くのですが、それでも足が雪に沈むので前に進むのが大変です。
ゼーゼー息を切らしながら進んだその道を後から見ると、エゾシカが私の足跡どうりに歩いてる!
大雪の時は、彼らも歩くのが大変なのですね。
今週は気温があがったせいか、やなぎの芽もふくらんで、雪の上には虫の姿も。また寒くなるのに大丈夫かな?
じぇーじぇーと声がしたと思ったら、カケスの登場。
一羽が枝にとまったと思ったら、後から来たもう一羽が体当たり!!
こんなに広いのに、どうしてもその枝にとまりたかったの?
いつ会っても楽しいカケス。
秋に貯食したのであろうドングリを取り出しているところをよく見ます。
他の鳥の鳴き真似が上手で、カラスの鳴き真似をしたら、本物のカラスが答えていてびっくりしたことも。
リスは木の根元を出たり入ったり。食べ物を隠してあるのかな?
つぐみの大きな群れも飛んでいました。新たに到着した群れなのかしら?
そして、川は今日、水量も多くて濁っていました。上流のダムでまた工事をしているとのこと。
そのために貯めてあった水を流しているのだとか。川の生き物たちは大丈夫でしょうか。ヤマセミや水鳥たちも。
山の方では、ハンターが入ってエゾシカの駆除があったようです。
2023年 1月21日(土) 22日(日)
今日(22日)は、とても嬉しい出会いが!!
この冬、なかなか出会う機会がなかったヤマセミ!!
その声が聞こえてきたのは散歩の帰り道。住宅街の中を通り抜けようとしていた時でした。
すでに帰宅モードの私の頭は、この後に行かなければならない買い物のリストでいっぱい。
ぼーっと歩いていると、
「キョッ!」
なんだか今日は、アカゲラによく会うなー…(声が似ているのです)
「キョッキョキョッ!」
アカ‥ゲ‥ラ‥‥…じゃないーー!!!!!!!!!!!!!!!!!
たくさんの人が雪かきをしていた日曜日。
突然、方向転換をして走り出した私は立派な不審者だったでしょう。
聞こえる! 久しぶりに聞く澄んだ声!!
川岸に積まれた雪山の向こうから聞こえます。
静かに静かにそっとのぞくと、いたー!!! 近い!!
天気の良い日、輝くようなその姿。その瞳。
尾羽をゆっくり上下させながらこちらを見ました。
あっ、目が合った。
でも逃げない。写真を撮っても大丈夫かな?
この子はメス。
奇しくもこの場所は、3年前に「きみに伝えたい」の主人公、ヤマセミのかなちゃんと初めて出会った場所です。
もしかしたら、この子はかなちゃんでしょうか?
ヤマセミのメスは個体識別が難しくて私にはわからないのですが、この場所で再びヤマセミに出会えて胸が熱くなりました。
(ちなみにオスは、胸にあるオレンジの模様がそれぞれ違うのでわかります)
しばらくして飛び立ったヤマセミは、あの時のかなちゃんのように橋の下をくぐり抜け、鮮やかに飛び去りました。
もっともその後、川沿いの森の道を歩いている時に再び川面を飛んでいく姿を何度か見かけて、すっかり楽しくなった私です。
かなちゃんも、こうして道を歩いている時に私を追い越して飛んでいくことがよくあって、一緒に散歩しているみたいで嬉しかったのが懐かしいです。
あっ、飛んでいく姿も写真に撮ればよかった。カメラマン失格。
さて、この二日間は大雪が降った後だったので雪を漕いで歩くのが大変でした。
太ももまで埋まってぜーぜー言っていたら、鹿が通った跡がありました。
もはや足跡ではなく、体で雪を押して歩いているので溝になっています。
でも、これ幸いと鹿が作った道を歩かせてもらうことに。
気をつけないと時々うんこが落ちていますが、だいぶ楽に進めます。
ところが歩きながらふと顔を上げると、なんと鹿に見られていました!!
びっくりした!!
山の斜面も鹿だらけ。一生懸命に落ち葉や笹などを掘り出して食べています。(斜面は雪が少ないので)
オジロワシも飛んでいましたが、タイミングが悪くていずれもまともな写真が撮れず。
残念に思っていたら、上からクルクルとカエデの種が降ってきました。
いくつもいくつも降ってきます。この種は羽がついていて、実に見事に回転します。
ハシブトガラたちが種を食べて、殻を放り投げているのでした。愉快愉快。
川の方では何かの群れが飛んできました。コガモのようです。ちなみに子どものカモではなくて、コガモという種名です。緑色が鮮やか。
さて、次のお散歩を楽しみに、明日から仕事をがんばります。
2023年 1月29日(日)
今週は気になることが!!
出勤前に外に出ると、川の方向からヤマセミの声が聞こえたのです!!
次の日、同じ時間に夫が外に出ると「キョッキョッ」という声が聞こえたとのこと。
そして次の日も同じ時間に!!
朝、同じ時間にこの辺りを通過しているのかな?
というわけで、今日はヤマセミに会えるように早い時間に散歩へ!
実は、ヤマセミに会えるポイントも一応考えていたのです。
かなちゃんに会った経験から、ヤマセミがとまりそうな場所と、私が隠れることができそうな場所です。
そこに隠れて待ってみようかなと。
ヤマセミは警戒心がとても強いので、追い回したり、姿を見せたままだとプレッシャーを与えてしまいますから、気をつけなければなりません。
そっと見るための作戦です。
そして。
会えたー!!
けれど、おしい!!
隠れる場所にたどり着く前にヤマセミが来てしまいました。遠いな。
こうなると動けません。動いたら飛び去ってしまうでしょう。
お天気もよくて順光(逆光の反対)なのはいいのですが、太陽が低い位置にあるので、私の影が雪面に長く伸びています。これが動くだけでもダメでしょう。
うむむむ…
まあいいや。会えただけでも本当に嬉しいです。
ヤマセミはしばらく川面を見ていましたが、獲物がいなかったのか場所を変え、徐々に上流に去って行きました。また会えますように!!
今日は、最低気温がマイナス10度以下だったはず。
それでも鳥たちのさえずりが始まっているようで、聞いていると春がくるなと思います。
ヒヨドリがごくごくと川の水をたくさん飲んでいたけれど、寒くならないのかな。2、3羽で雪の間からでている泥?を食べているようにも見えたけど、ミネラルの補給?
アカゲラがあけた、きれいな食痕の写真ものせておきます。
そうそう、7日にエゾリスがイタドリに貯食したクルミがそのままになっているけど、リスさん忘れてないかな?
早くも一月が終わろうとしていますね。
「お散歩で出会う生き物たち」の更新が全然できていません。
平日は仕事だし、休日はお散歩に出たいしでなかなか進まず。涙。
できるだけ今年度中には書こうと思います。
さて2月。春はクマタカに出会えるかもしれません。
今シーズンなかなか姿を見ないクマゲラも、山から降りてきてくれるかな。
楽しみです。