あえて外来種ではじめてみました。アライグマさんです。
私の散歩道では出会いは少ないのですが、やはりいますね。
ラスカルより断然、本物のほうがかわいいけれど、人間の一時的なブームに翻弄され、もてはやされたり捨てられたり、あげく殺されたり。
悪者と言うなかれ。悪いのは人間です。
私ですが、なんとインフルエンザにかかってしまいました。やっと回復したところです。
なんやかんやと、9月あたりから体調を崩してばかり。涙
そんなこんなで「10月の記録」の半分を、11月になってから書いて更新しました。
遅くなりましたが、せっかく書いたのでそちらも見ていただけたら嬉しいです。
11月はどんな出会いがあるでしょうね。
2023年 11月5日(日)
先月、びっくりするほどマミチャジナイがいた森。
やはり旅立ったようですね。1羽も会いませんでした。今頃どこを飛んでいるのかな?
ところが、マミチャジナイ達が地面の葉をひっくり返していた場所で、同じように葉を持ち上げている鳥が。
おや、あれはオオアカゲラ!!
なにしているの?と思ったら、何かをくわえて枝に飛び上がりましたよ…
(写真はクリック、またはタップをすると大きくなります)
ああ、クルミだクルミ。食べるのかな?
しかし、問題があります。どうやって殻を割るのかな?
リスと違って手がないので、押さえておくことができません。
ただつついたのでは転がってしまうでしょう。
さて、どうやって食べたと思いますか??
正解は、穴にはめてつついて割ったのでした。賢いですね。
そして川に来た時です。
ん?? 川に垂れ下がった枝から、壁をつたって降りてきた子がいますよ。
おやおや、これはアライグマさんではないですか。
シマシマの尻尾、耳の白いふちどり、しろいヒゲ、眉間の黒い線、そして器用そうな前足。
よくタヌキに間違われますが、特徴を知っておけばすぐに見分けはつきます。
川に食べ物を探しに来たのですね。
写真ではわかりにくいのですが、川に両手(前足のこと)をいれて獲物がいないか探っています。
この様子が何かを洗っているように見えることから、アライグマの名がついたのです。
帰りは器用に枝を登って行きました。
エゾリスは冬毛が生えて、ますますフサフサしてきましたね。
後ろから光が当たるととてもきれいです。
こちらのリスは、木のくぼみにたまった水を飲んでいます。
すすき野原では、立派なおすの鹿がのんびりしていましたよ。
そしてこの後、事件が起きました。
私の頭上をカラたちが飛んで行ったのですが、最後に緑の蛍光カラーの鳥が飛んで行ったのです!!
んん??? 今のなに???
うわわわわ!! 大変だ!! セキセイインコが逃げている!! 迷子だ!!
これはいけません、飼い鳥のセキセイインコはオーストラリア原産の寒さに弱い鳥。
今の気温でもギリギリです。日が沈んで寒くなればすぐに死んでしまうでしょう。
タイムリミットは日没までです!!
すぐに捕獲の道具(虫取り網)を持ってくるように家族に連絡、救助作戦を開始しました。
まず気になったのは、手乗りインコかどうか。つまり人にどのくらい懐いているか。
もし放置されていたり、虐待を受けて人を信用していないようなインコなら、つかまえるのはほぼ不可能でしょう。
ちゃんとかわいがられていたのなら、人がそばにいることを怖がらないはずです。それならチャンスはある。
そこで、とりあえず木の上のインコに呼びかけてみることにしました。
名前はこの際なんでもいい、「ぴーちゃん」にしておきます。
(なんで詳しいかというと、我が家にもインコが2羽いるのです)
3メートルくらいの高さにとまっているインコに、うちから持ってきた餌を見せながら呼びかけました。
「ぴーちゃん、おいで。ごはんだよ」
すると、インコが身をのりだしてこちらを見ました。これはいい反応です。
人に話しかけられることに慣れている様子。よし、いける!!
見たところまだ生まれて数ヶ月の幼鳥なので、好奇心も強そうです。
まずはどんどん話しかけて、警戒心をとく作戦。娘と二人で必死に呼びかけました。
すると、何度かとまる木を変えたインコが、地面に降りてきたのです!!
何度もそれをくりかえすうちに、すっかり遊びモードのインコ。とことこ歩いて草の実をついばんだりし始めました。
でも、網でつかまえようとするとサッとよける。
そこからが長かった。
元気に飛び回り、遠い木や高い枝まで行ってしまったり、2度見失って諦めかけたことも。
でも、行動パターンがわかってきました。そして見失ってもしばらくすると同じ場所に帰ってくることも。
人間がそばにいることで安心しているというのも見て取れました。
保護できたのは日没ギリギリ。6時間が経っていました。
決め手は網の使い方。
遊んでいるインコの真上にそっと網をかざして、一呼吸おいてからストンと落とすのです。
昆虫を捕まえるようなやり方だと、絶対失敗します。
とにかく無事でよかった。助けることができてホッとしました。
散歩に出てから家に帰るまで飲まず食わずで八時間。しんどい一日でした。
ぴーちゃん(仮)、どうか元気で長生きしてね。
2023年 11月19日(日)
今日はシマエナガの群れに出会いましたよ。10〜20羽のファミリーです。
とっても仲良しの彼ら。まるで会話をしているようです。
森を賑やかに渡っていく彼ら。
何度か書いていますが、秋はシマエナガに出会うには最適な季節です。
木の葉が落ちて見通しもよく、群れも大きく、繁殖期ではないので人間に対して警戒心もあまりありません。
今日は木の上だけでなく笹薮の中を潜行している子達もいて、私の足元から飛び出してきましたよ。
おや、よく見ると幼鳥がいますね。
まだ真っ白ではなく、顔に幼鳥特有の色が残っています。
一緒にミソサザイも飛び出してきました。
シマエナガに負けないくらい賑やかな声です。
今年はナナカマドの実のつきも悪いようで、やはりエサ不足が心配ですね。
とりあえず散歩道のヤドリギの実は例年どおりについていて、少しホッとします。
エゾリスの子どもたちにとっては初めての冬、初めての雪ですね。たくましく生きていけますように。
アカゲラが木に登っていったなと思ったら、その先に先客がいましたよ。
ヤマゲラさんです。アカゲラは飛んで行ってしまいました。
隣の木では、ゴジュウカラたちがせっせと種を貯食中。
うちで育てているミヤマクワガタの幼虫はだいぶ大きくなりましたよ。
家の中で育てる場合、温度の変化がないと正常に育たないことがあるらしいので、ちゃんと冬眠ができるように、あえて少し寒い場所に置いています。
2023年 11月24日(金)
今日は散歩にでて間もなく、視界のすみに黒い影が動くのをとらえました。
見ーつけた!!
クマゲラさんです。
先週の散歩の時に、私がいた場所の上空を飛んでいくのが見えたので、もしかしたらいるかもと思っていたのですが、こんなに早く会えるとはラッキーです!!
今シーズンはどんな姿を見せてくれるかな。
彼らの邪魔にならないよう気をつけながら、そっと見守っていきたいです。
嬉しい出会いがあった反面、胸の痛む出会いもありました。
先日出会ったアライグマですが、今日見かけたときにケガをしている様子だったのです。
これから本格的な冬なのに大丈夫でしょうか。
保護ということも頭をよぎりましたが、外来種とはいえ、相手は野生の動物です。手出しは無用?
でも、逆に外来種だからこそ保護して責任持って世話をしたほうがいいのかな?(野には帰せないので)
しかし、実際には大人しく捕まるわけもありませんし、病原菌を持っていることを考えたら噛まれないような対策も必要です。
落ち着かない気持ちで見送りました。次に会った時はどうすればいいのでしょう。
(追記 次の日も散歩に出かけて姿を探しましたが見つけられず。12月に入ってからも雪の上の足跡などを探しましたが、見つかっていません)
アライグマで始まり、アライグマで終わった11月ですが、最後はなんだか悲しくなってしまいました。
来月は明るい話題を書きたいです。
「2023年 11月の記録」への2件の返信
町内会の文化展が12/2,12/3にあります。作品を出展されてはどうですか。
お誘いありがとうございます。返信が遅れてすみません。
文化展、楽しそうですね。ただ現在、忙しくてサイトの更新も滞り気味なので、ちょっと無理かなと思います。
ただ、身近にこんな生き物達の営みがあることを紹介できるのは嬉しいので、そんな機会がありましたら、またお知らせいただけると嬉しいです。