夕暮れの出会い!!
夏色を増す木立のなかで、オスのヤマセミが水面を見つめていました。
日没が近づくなか、まだまだ魚を狙っているようです。
そして、次に現れたのは翡翠色をしたあの鳥!!
(更新が6月に入ってしまいましたが、先月の記録の終わりに石狩のほうまで遠出したときの事を書いています。見ていただけたら嬉しいです。)
2024年 6月1日(土)
夕暮れ時に嬉しい出会いが二つもありました!!
仕事が早く終わったので、帰宅途中の川に寄り道。(いつも散歩している川の支流です)
カメラを手に考え事をしながら歩いていたのですが、目の端を白いものが横切りました。
これには瞬時に反応してしまいます。ヤマセミだ!!!
近くの木にとまり、じっと水面を見つめ始めましたよ。
日没が近いのですが、まだまだ魚が見えるようです。すごいな。
その時です。
静かにヤマセミを見ていた私の耳に、違う鳴き声が聞こえてきました。
音量は小さいけれど、不思議と響くこの声はまさか!!!
カメラを持つ手に力が入ったところで現れました!!!
カワセミだーーーーーーーー!!!
なんと、ヤマセミとカワセミが同時に登場したのです!!!
しかも、ヤマセミがとまっている木の下の石にカワセミがとまった!!!
(写真はクリック、またはタップすると大きくなります)
こんなに素敵な出会いがあると仕事の疲れもぶっとんでいきます!!
どちらも川辺の宝物のような鳥たち。
一応、この二種の違いについて解説を書いておきますね。
ヤマセミとカワセミは、どちらもブッポウソウ目カワセミ科の仲間です。
水中にダイブして魚を捕らえる、すばらしい技を持っています。
同じような環境で生活している二種ですが、一番の違いは大きさ。
ヤマセミは体長38センチ。ハトよりも少し大きいくらいです。
カワセミは体長17センチ。こちらはスズメよりちょっと大きいかな?
彼らが魚を狙うのは流れが穏やかな川が多いのですが、体の大きなヤマセミは流れの速い本流でも豪快に飛び込む様子が見られます。
二種ともに川面を飛んでいく姿は大変に美しく、ヤマセミは銀白色に輝き、カワセミは緑がかったコバルトブルーのメタリックな輝きが目を引きます。
いわゆる構造色と呼ばれるもので、光の当たり具合によって色合いが変わるのです。
ヤマセミは尾羽をゆっくりと上下させながら、相変わらず魚を狙って水面を見ている様子。
一方のカワセミは、一度下流に飛んでいき、再び戻ってきて石の上や低い木の枝にとまって、こちらも魚を狙っているようです。
うーん、どちらにカメラを向けるべきでしょう??
ヤマセミ、カワセミ、ヤマセミ、カワセミ・・・とレンズをいったりきたりさせながら息を潜める私。忙しい忙しい。
ただ、私の300ミリレンズだとカワセミを撮るのは少々難しいものがあります。輪郭がぼやける・・・
でも見ているだけで幸せ。自分の脳内ファイルにその姿を焼き付けました。
ヤマセミはあごの下にオレンジ色が見えますから、あの子はオスです。(メスは脇の下がオレンジ色)
カワセミもくちばしが黒いですから、オスですね。(メスは下のくちばしがオレンジっぽい紅)
どちらも子育て中でしょうか?
観察しているうちに、ヤマセミの頭の冠羽がすっと後ろにたおれました。
これは、水に飛び込む前触れです!!! いくか!!!!
と、思ったら、急にやめて羽繕いをはじめました。
どうやらタイミングが合わなかったようです。
そうこうしているうちに、辺りが暗くなってきました。
うーん、どうやら今日はここまでのようです。
羽繕いが終わったヤマセミは、何度か尾羽を上下させた後、上流にむかって飛び立ちました。
すぐそばの低い枝にとまっていたカワセミも、まるでつられるように飛び立ち、二羽そろって飛んでいきました。
写真はとれなかったけれど、ヤマセミとカワセミが一緒に飛んでいく姿を見ることができて、感動する私!!!
ありがとう。感謝です。
すぐ近くでは、キセキレイの夫婦がのんびりとした様子で水を飲んだり羽繕いをしながら歩いていました。
ヒナへ餌を運ぶのも、日没とともに今日はお終いといったところでしょうか。お疲れさまです。
そうそう先月末のことですが、別の場所で出会ったキセキレイの夫婦も餌運びをしていたのですが、様子がちょっと変で、虫をくわえたまま動かないのです。
小さく鳴きながらこちらを見ています。しかもオスとメス、どちらも。
初めは私が見ているから、ヒナが待つ巣に餌を持っていけないのかと思いましたが、そこは広い河原で、巣を作れそうな場所はないし・・・
いや、もしかして。
静かにその場を離れると、キセキレイの夫婦はすぐさま飛んでいきました。
どうやらすでに巣立ったヒナが私の近くにいたようです。
危ない危ない、ごめんなさいね。
ついでと言ってはなんですが、もう一つ先月の話題。
昨年、サンショウウオがたくさんいる池で成長を観察していたのですが(昨年のブログに載せています)、今年はなんだか幼生が少なくて・・・
昨年の猛暑のせいでしょうか。心配です。
そのかわり、オタマジャクシがたくさんいました。時々水面で呼吸する様子が面白い。
オタマジャクシはえら呼吸と皮膚呼吸をしていますが、肺もあり、カエルになると肺呼吸と皮膚呼吸になります。
水面で呼吸をするのは、大人になる準備の一つかもしれないですね。
そしてお腹を見ると、ぐるぐるまいた腸が透けて見えていて、これまた面白いですよ。
毎日出会うおなじみの鳥たちも、ヒナが次々に巣立ちをしているようです。
シジュウカラにヤマガラ、スズメたち。
親鳥が一生懸命に食べ物を運ぶ姿を見ると応援してしまいます。
おや、夫婦で子育てをがんばるヒヨドリがお揃いで現れましたよ。
今が盛りのエゾハルセミの賑やかな声は、幼鳥たちの鳴き声をカモフラージュして、天敵から守ってくれます。
暗い森のなかで、その姿が灯りのように見えることもあるんです。命の灯ですね。
今年も散歩道の途中で二組のモズの夫婦が子育てをしています。
そろそろ巣立ったヒナに会えるかな?
実は三年前くらいから、我が家の庭にもオスのモズが渡ってくるのですが(たぶん同じ個体だと思われる)、こちらはつがいのメスの姿を見たことがなくて。
毎年、お嫁さんをもらい損ねているのかも。もてないのかな??
2024年 6月7日(金)
カワセミとの出会い再び!!
そして、目の前をヤマセミが飛んでいくー!!
今日は仕事が平日休みの日。
ルンルンとカメラを手に散歩に出かけましたよ。天気もいいし最高!!
今日も支流の方へ向かうと・・・聞こえてきました!!!
チーッチーッという独特の声!!! カワセミだ!!!
静かに身を潜めると、川面を飛んで来るカワセミの姿が見えました。
一度通り過ぎましたが、すぐ戻ってきて木の枝にとまりましたよ。かわいいな。
私の存在に気づいているかな?? 微妙な距離です。
もし、邪魔になるようなら離れなければなりません。
見ていると羽繕いを始めました。
特にこちらを気にしている様子はないようです。よかった。
ところがその時、息を潜める私の眼の前に一羽のカワガラスが現れました。
おや近い。こちらも私の大好きな鳥さんです。
思わず見つめていた数秒の間に・・・
カワセミが水に飛び込んだ!!! しまったーーーーー!!!!!
狩りの様子を撮り損ねましたが、見事に魚を捕って得意そうなカワセミの顔がいいですね!!
何度か岩にぶつけて食べやすくした後、美味しそうに飲み込みました。
そして食後にすることは・・・体を洗うこと!! 同じ仲間のヤマセミもよくこれをします。
食べていた魚は何かな?? と思って拡大してみました。
うーん。ヤマメかな???
一方のカワガラスは、流木の上で丹念に羽繕いをしていました。
私の目の前なのに一向に気にする様子もなく、カワセミを見ている間中ゆっくりとしていましたよ。
そしておもむろに水中へ。
流れの速いところで水生昆虫を狙っていました。羽の撥水がすごい!!!
あっ、水生昆虫を捕まえましたよ!!
何度も潜ってチャレンジします。
カワガラスの特徴の一つに、白いまぶた(下まぶた)があります。
どうしてここだけ白いのかはわかりませんが、まるで白眼になっているようで面白いですよ。
この時期、色々な鳥のヒナに出会えるのが楽しみですが、最もよく出会うスズメのヒナたちがかわいくて、カメラを向けてみました。
親鳥が来ると大騒ぎで出迎えますよ!!
こちらは四人兄弟。たくましく育つといいな。
餌台のあるところでは、少しでもたくさん我が子に食べさせようと親同士が小競り合いになることも。
最近は、スズメまで数が減っているそうです。
どうか元気に生きてくれ!!!
2024年 6月15日(土)
今日は用事があって江別まで出かけたので、野幌森林公園に寄って来ましたよ。
あの公園には大きな桂の木をはじめ、大木がたくさんあるので、それらを見ているだけでも楽しいです。
今では見ることが叶わなくなった、開発前の北海道の森の姿を想像してしまいます。
短い時間だったので出会いは多くありませんが、目の前をクロテンが横切っていったり(写真は間に合わなかった!!)、キビタキのセミの鳴き真似が聞けたりして楽しい散歩でした。
さえずりの途中で虫をつかまえてパクリ。
虫をくわえながら声をだすという器用なことをしていました。
腰の黄色い部分をふくらませるスタイルをよく見ます。
巣立ち後の幼鳥があちこちにいて本当にかわいい。
私の頭上にはヤマガラの親子がいましたよ。
帰りに寄った自然ふれあい交流館に、おもしろい本がありました。
鳥の羽図鑑!!!
欲しい!! これは欲しい!!!
羽を拾った時はもちろん、鳥を深く知るのにうってつけですね!!!
帰ってから知りましたが、増補改訂版もでているそうです。
ところで、木に不思議な跡があったのですが、なんでしょう?? キツツキの食痕?? 人間のいたずら??
だれか教えて下さい。
もっとゆっくり散歩したかったのですが、時間がなくて残念!!
車のそばにいたメジロさんに別れを告げて帰宅しました。
2024年 6月29日(土)
暑い!!! 昨日まで肌寒いことも多かったのに、今日は急に気温が上がりましたね。
今月の記録に書いているヤマセミとカワセミについてなのですが、支流の小さな川での出会いを書いたものです。
そこで、私がいつも散歩している本流の大きな川にいるヤマセミとカワセミについても様子を書いておこうと思います。
本流は川幅も広く、木々と笹薮に阻まれて写真が撮れないし、そもそも見るのも木々の間からやっと一瞬姿が見える程度なのですが、声や水に飛び込む音を頼りに様子をうかがっています。
一羽、なんとも威勢のいい子がいて、もしかしたら「きみに伝えたい」のかなちゃんなのではないかと思ったり。(生きていたら4歳)
先週も、高さ7〜8メートルはありそうな枝から本流のど真ん中へドッボーン!!!と飛び込んで、見事に魚を捕らえていました。
そんなヤマセミに見とれていたら、目の前をカワセミが飛んで行って慌てて目で追いましたが、藪に阻まれ見えず。
本流は流れが早く、特に現在の作り変えられた川は流れの緩急が乏しいので、カワセミには辛いのではと思いますが、がんばっていますね。
でも、やっぱりここ10年を振り返っても魚が減っていると思います。娘や息子を遊ばせていた頃は群れの魚影が見えていたのに、今は何も見えない。心配。
ヤマセミは、巣立った幼鳥たちも来ているようで、複数の声が聞こえます。
無事に育ちますように。
7月の記録にうつります。