木の命。春が来た。
先月の記録で書いた樹液のつらら、樹液自体が出てこなくなっています。
そもそも木の傷口からでるので、傷が癒えればでてこなくなるのでしょう。
それでもかろうじて残っている場所があり、顔を近づけて見てみると、雫に森が映っていました。
この雫は木の命そのもの。巡る命の物語が宿っているようです。

さて、4月に入り続々と夏鳥たちが到着していますね。
少し歩いただけで、ホオジロやキジバト、ベニマシコ、セキレイといった鳥たちに出会いました。(鳴き声を聞くとワクワクしちゃう)
おかえりなさい!! と声をかけながら、今年はあまり暑くならないように祈ってしまいます。
頭上からはパキパキと音がして、見上げると夫婦のハシボソガラスが巣材の枯れ枝を折って集めていました。
地上では、泥と植物の繊維を合わせて咥え、運んでいくゴジュウカラの姿も。
どの鳥も子育てのための巣作りで忙しそうです。
そして、今年もシマエナガのつがいが飛び回っています。
3月には巣作りを始めるシマエナガ。とても神経質になる時期なので、なるべく刺激しないように、不用意に近づかないように気をつけています。
自分が原因で一生懸命に作った巣を放棄させてしまったり、天敵に襲われたりしたら後悔どころではありませんので、一番気を使う時期でもあります。
実際にこの数週間、オオタカが飛び回っており、シジュウカラが襲われて食べられた痕跡がありました。(獲ったのはハイタカかもしれませんが)
オオタカも繁殖期を前に栄養をとる必要があるため頑張っています。
ただ、頭のよい彼らは人間の動きもちゃんと見ているので、どちらにも影響を与えたくない私は行動に気をつけているのです。
そんな訳で最近のシマエナガとの出会いは、私がいる場所をシマエナガが通過していく時のみなのですが、3月末に気になる出会いがありました。
(深刻な話ではありません)

私が少し高台にある場所で景色を眺めていた時に、ちょうどシマエナガの声が聞こえてきました。声はだんだん近づいてきます。
そのまま待っていると、二羽のシマエナガが現れました。
茂みの中で虫を探しているのかな? 巣材集めではなさそうです。

しばらく茂みの中を飛んでいたシマエナガですが、急に静かになりました。
うん?? なにをしているのかな?? そっと場所を変えて見てみると・・・

寝てる・・・
お日様の温かい日差しを浴びながらウトウトしています。かわいいな。
これは邪魔してはいけませんね。静かにしないと。
鳥は、脳を半分ずつ眠らせるという芸当ができます。右目を閉じている時は左脳を眠らせ、左目を閉じている時は右脳を眠らせ・・・という風にです。だから片目だけ閉じた状態になるのです。
だから、上の写真は左脳を眠らせている状態。そして、下の写真は右脳を眠らせている状態ですね。

難しい話はともかく、春の日差しが眠気を誘ったのでしょうか?
それとも巣作りが大変なのかな? がんばっているんだね。

ウトウト・・・ウトウト・・・とややしばらく寝ていましたよ。
もう一羽は茂みの向こうでよく見えなかったけれど、やはり寝ていたのか静かでした。
(あまりに動かないので病気なのではと少し心配になりましたが、その後元気に飛び回っていて杞憂でした。笑)
子育ての邪魔をしないように気をつけて、初夏にかわいい幼鳥たちに会えるのを楽しみに待っていようと思います。

そうそう、散歩道ではヤマセミが二羽飛んでいて、川に倒れた木の上で仲良く並んでいたのですが、あまりに遠くて撮影できず。涙
その後、オスだけ近くを通りかかりましたのでパチリと写しました。
別のつがいですが、昨年に営巣していた場所で今年も巣作りを始めたようです。
ただ、私のポリシーとして興味本位に子育ての邪魔をしないというのがあるので、近寄らない。待ち伏せない。
時々散歩で通りかかる場所ではあるので(けっこう人が通る道がある)、その時にチラッと横目で様子見ができたらいいかなと思います。


2026年 4月4日(日)
更新前、私の留守中に庭に来たタカを夫が撮影してくれたことを書きました。
やはり、何度見てもハイタカですね。
ちなみに先日書いた、シマエナガが巣作りしている近くに何度か出没していたオオタカは、最近見ていません。ちょっと安心。
せっかく夫が撮ってくれたので、映像をのせておきます。
2026年 4月5日(日)
今日はあまり時間がなくて短いお散歩だったのですが、悲しい出会いがあって意気消沈して帰ってきてしまいました。
道端に、車にひかれたタヌキが、ゴミと一緒に捨てられていました。
死んでから時間が経っていないようです。
数日前にも、車にひかれたエゾリスを見たばかりでした。
春は動物たちの移動の季節。そして、大事な大事な子育てが始まる季節。
どうか車のスピードは控えめに。
人間の作った道路は、森をあちこち分断しているため、小さな生き物も大きな動物も、生きていくために危険を冒して渡らなければならないのです。
私もハンドルを握るときは気をつけます。

2026年 4月12日(日)
ミヤマホオジロがやってきた。わーーい!!


では、ミヤマホオジロとの出会いを書いていきます。
(私が住んでいる辺りでは、なかなか出会えない鳥です)
先日(8日)、森の一角で鳥たちが大騒ぎをしているのに気がつきました。
ヤマガラにシジュウカラ、ゴジュウカラ、ハシブトガラ、シマエナガのつがいまで。
みんな枝から枝へ、鳴き声をあげながらせわしなく飛び移っています。
何事かと思い、よくよく見ると、中心の枝にひとまわり大きな鳥がとまっていました。
なるほど、モズがやってきたのですね。
現在、子育てのための巣作りをしている鳥たちにとって、小さいとはいえ猛禽が近くにいるのは耐え難いのでしょう。
みんなで協力して威嚇し、追い払おうとやっきになっていました。
(モズは小鳥を襲うこともあるけれど、主な食べ物は昆虫と、カエルなどの小動物なので、ハイタカなどよりはリスクが少ない)



小鳥たちのがんばりで、モズが飛び去った後のことです。
一瞬、黄色い羽の小鳥が飛んだのが見えました。ん?? 夏鳥のキビタキ??
いや、違う。必死にレンズで追うと、なんとミヤマホオジロだ!!
ところが、その時はそのまま時間切れになってしまいました。(仕事へGO)
そこで12日、再び同じ場所に出かけてみました。
冬鳥なので、もういないかもしれないなと思いながらも気配を探ると、チッ、チッ、チッという声。
アオジ??・・・いや違う。ほら、出てきてくれました!! ミヤマホオジロのオスだ!!

オスは木の枝に飛び上がると、さえずりを始めました。
繊細できれいな鳴き声。
動画を撮っておきたいな・・・と思ったのですが、なんとスマホを充電器につけて忘れてきていました。
よりによって今!! 私のバカバカバカ!!
よーし、こうなったら!! 初めて使うけれどD500(私のカメラ)のビデオ機能をつかってみよう!!
操作がうろ覚えだけどなんとかなる・・・かな??
結論。使いづらいー!!!
一番の理由は、録画にするとカメラのファインダーが使えなくなること。
小さな液晶画面を見ても、鳥がどこにいのか全く見えない。
そして、長い望遠レンズがついたカメラは不安定だから、顔から離した状態で安定させるのは無理。腕力のない私にはなおさら難しい。
今時の最新のカメラならもっと違うのかな?
大事な相棒のD500だけど、やはり動画はスマホで撮るほうがいいかも。
そんな苦労の末に撮った動画がこちら。
私が動画を撮るのにアタフタしている間も、ちゃんとさえずってくれていたミヤマホオジロに感謝。ありがとう。
途中、羽繕いをしてあごの下を足で掻いたり、羽をのばしてストレッチをしたり、リラックスモードのかわいい姿も見れました。
これから北に向けて旅立っていくのですね。気をつけてね!!



2026年 4月12日〜19日
私がそれとなく見ているシマエナガの状況を、記録しておこうと思います。
先日、藪の中でお昼寝をしていたシマエナガのことを書きましたが、その後も巣材集めに飛び回っている様子が伺えました。
連日、ジュリリジュリリと声が聞こえて、つがいで飛んでいく姿から、だいたい巣を作っている場所に当たりをつけて、近寄らないように気をつけていました。
(卵を産む前にストレスを与えてしまうと、必死に作った巣なのに捨ててしまうのです。親鳥が卵を守れないと思うのでしょうね。毎年、撮影しようとして不用意に巣に近づき、台無しにしてしまう人の話を聞きます。何度も巣を作り直すのは、小さな小鳥にとって大変な負担になってしまいます)
特にこの一週間は、気温の上昇とともに人の野外での活動も活発になっているので、親鳥を刺激していないか、巣を放棄してしまわないかハラハラでした。
そんなある日、私がだいぶ離れた場所でクマゲラの食痕を見ている時に、たまたまつがいがこちらに飛んできたのですが、私と目が合ったとたんに近づいて来ました。


今まで平気だった距離でも警戒に来たということは、巣が完成間近で親鳥の緊張が最大になっている証拠でしょう。
あわててその場から離れました。
案の定、その後で羽を運ぶシマエナガのつがいが見られました。
つまり、最後の仕上げに「産座」とよばれる卵を置く場所を作るため、落ちている他の鳥の羽を集めて巣の中に敷き詰めるのです。
(冬から夏の羽に生え変わる時期なので、けっこう羽が落ちている。また捕食者に食べられてしまった鳥の羽なども利用する)
産座ができれば、いよいよ産卵ということになります。今、近づいてはいけない!!
あと少し。あと少しで第一関門クリアです。がんばれシマエナガ!!
刺激しないように遠くから応援します!!

2026年 4月23日(木)

野鳥の話ではないのですが、私が我が子のように育てたセキセイインコが亡くなりました。
一昨年つがいのメスが亡くなり、今回はオスが逝きました。
9歳でした。
少し前からとまり木に上り下りするのもままならなくなり、かごの中をバリアフリーにして、電気あんかで常に温めている状態だったのですが、亡くなる前日からは、自分の死期を知っていたように私や夫から離れなくなり、最後の日は一日中、私の手の中に包み込んだまま過ごしました。
体が辛かったでしょうに、いつものように私の鼻先をくちばしでツンツンつついて、大好きだよの合図をくれました。
最後の瞬間は、閉じていた目を開いてこちらを見つめ、そのまま息を引き取りました。
もともと体が小さく生まれた子でしたが、一生懸命生きて、いつも家族に笑顔をくれた本当に優しい子でした。
そして、私はこの二日間続けて仕事が休みで、まるでそれを知っていたかのように、その時を選んだかのように、最後に一緒の時間を過ごしてくれました。
ありがとう。感謝でいっぱいです。
まだ涙は止まらないけれど、二羽のインコがくれた大切で愛しい時間を宝物にがんばります。
5月の記録に移ります。


「2026年 4月の記録」への2件の返信
こんばんは
鳥たちとの距離感、改めて考えさせられました。
教えていただき、ありがとうございます。
いつも読んでくださりありがとうございます。
野生動物との距離感、私もいつも悩みます。ドラえもんの透明マントが欲しいです。