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お散歩に行ってきました!

2024年 8月の記録

職場でも散歩でもセミセミセミ!!
降るような声とはまさにこのこと。
頭上を飛び交うセミ、地上を歩いているセミ、すぐそばで大音量で鳴き始めるセミ、終いには目の前に降ってくる(落ちてくる)セミ。

私の行動範囲内で一番多いのは、上の写真のアカエゾゼミ。
全長6センチ程。黄色とオレンジ色の体は、飛んでいてもよく目立ちます。
背中の模様のきれいなこと!!
見れば見るほど、その複雑で不思議な体の構造に感心してしまいます。
その飛翔力、小さな体からでる大音量の声、何年も土の中で暮らし、見事な羽化を経て出てくるその生命力。
命ってすごい!!!

本当は、早朝にさなぎから羽化したばかりの場面を撮りたいのですが、早朝からの勤務が続いてなかなか叶わず。
(夜の7時くらいから羽化が始まることが多いようです。飛べるようになるまでには10時間くらいかかるらしい)
でも、羽化から時間の経っていないセミには何度か会いましたよ。
透き通るような黄色がとても綺麗です。

アカエゾゼミとの出会いが多い中で、耳を澄ませると他のセミの声も聞こえてきます。聞き分け遊びが楽しい。
ツクツクボウシが聞こえてきたら、夏も後半かな・・・暑いのも後少しかな・・・と、汗をかきながら遠い目になるのでした。

さて、先月のマガモのエクリプスの話が途中でした。
繁殖期が終わると、カモの仲間のオスは、メスとそっくりな姿に変わるので見分けが難しくなるという話でしたね。(これをエクリプスと言います)
先月の写真を再掲します。

今時期は、まだ顔に緑色の羽毛が残っているオスもいます。
もうしばらくしたら完全に消えるでしょう。

ではこれからの時期、メスとの見分けが全くつかないのかというと、そんなことはなくて、マガモの場合、一番わかりやすいポイントは「黄色いクチバシ」です。メスや幼鳥は黒いシミがあるくちばしをしているので、きれいな黄色いくちばしが見えたらオスのエクリプスだとわかるのです。

問題は、メスと幼鳥の見分けです。これはなかなか難しい!!
大きさはすでに親と変わりません。
脇腹の羽毛が尖り気味なのが幼鳥と聞いたのですが、あってるかな??

 幼鳥は好奇心旺盛なのか、カメラに向かってズンズン近づいてくることも。

2024年 8月4日(日)

今日もセミの声がすごいです。
あっ、ハシブトガラスがセミを捕まえましたね。
カラスのことをゴミを漁る鳥のように思っている人もいますが、実際には自ら狩りをして食べ物を得ているほうがずっとずっと多いのです。
カラスがいなくなったら、町中、虫だらけになってしまいます。

ハシブトガラスとハシボソガラスの見分けについて、どこが違うの?ときかれることがよくあります。
名前のとおり、くちばしが太いのがハシブト、ほっそりしているのがハシボソですが、もっとわかりやすいポイントはおでこ。
おでことくちばしの段差があるのがハシブト、なだらかなのがハシボソです。
ただ、上の写真のようにハシブトが頭の毛をねかせているとまぎらわしいことも。
そんな時はくちばしの基部を見ます。上側の基部に毛がかかっていたらハシブトです。

スズメの親子もセミを食べていましたよ。
ちょうだいちょうだいとねだるヒナに、ちゃんとセミを細かくしてから食べさせる親スズメ。

いつもの散歩道よりも川の上流へ行くと、崖から川を見下ろせる場所があります。
眺めはいいのですが、高所恐怖症の気がある私は足がすくんで端に寄るのは無理。
それでも眼下にウミウがいるのが見えましたよ。
これはもしかして、ウミウの素晴らしい潜水が見れるのでは・・・と、怖いのを我慢して見ていると。
あっ、飛び込んだ!!


以前にも書いたかもしれませんが、ウミウなどのウの仲間の羽には秘密があります。
カモなど、多くの鳥の羽は非常に優れた撥水性を持ち、羽毛と皮膚の間に空気をためて防寒をしています。
ところが、この空気のために体が浮きやすくなり、水中で泳ぐスピードが遅くなってしまうのです。これでは魚を捕るには不便です。
ウの仲間は、あえて羽の撥水性を低くして水になじみやすくすることで、水中で自在に動き回る能力を手に入れました。
水中での彼らは非常に優れたハンターなのです。
ただ、撥水性が低いということは、水から出ると羽はビショビショ。おまけに体温も奪われてしまいます。
なので、水辺の杭などにとまり羽を広げて乾燥させます。
地上での彼らは水中と違って、なんだかのほほんとした雰囲気をまとっているのがおもしろいですね。

2024年 8月24日(土)

今月は、大学の夏休みの間に息子が帰省していました。
久しぶりに会うと、なんだかワイルドな雰囲気?になっていて、この数ヶ月の間に様々な人に出会い、様々な経験をしてがんばってきたことがうかがえました。
自分の道は自分で決める。
これからまだまだ、迷うことも戸惑うこともあるでしょうが、広く世の中を見て、たくましく生きていける人間になって欲しいです。

そんなこんなで散歩もあまり行けなかったのですが、折々に生き物たちの様子は見ていたので、そのことを書いておきます。

森の中は、ドングリが落ちる音が響く楽しい季節になりました。
クルミの実も熟してきたのか、さっそくエゾリスたちが食べています。

そうそう、我が家で卵をひきとり、育てていたクワガタの報告です。
成虫が土から出てくるまでに2年かかると聞いていたのですが、一年で出てきた子が4匹いました。
色々な条件によって成長に差があるようです。
2リットルのペットボトルの上部を切ったものに一匹ずつ入れていたのですが、コバエ対策が一番大変でした。汗
でも、きれいなクワガタがでてきたときは感動!!

今のところ、出てきたのはノコギリクワガタのオス2匹、メス一匹、ミヤマクワガタのメス一匹でした。
順次、故郷の森に帰しています。元気に生きてくれるといいのですが。



9月の記録に移ります。 

「2024年 8月の記録」への3件の返信

そちらのご近所の生きものについて
個人的にお聞きしたいことがあります。
もし可能でしたら私のアドレス宛に
ご連絡をいただけませんでしょうか。
ご検討 よろしくお願いいたします。

美しい写真、拝見しました。
近くの散歩道でアカエゾゼミまでが見られるとは
羨ましい限りです。
自然林が豊富なのですね。

コメントありがとうございます。
見てくださってとても嬉しいです!!
私の住んでいるところは、まだ広葉樹の森が広がってはいるのですが、近くでは墓地を整備するために広大な面積の木々が切られたり、自然林だったところが公園になってしまったり、ソーラーパネルが建てられたりと、どうにも落ち込むことも色々あって。涙
そして今、森で出会う生き物にも大きな変化が起きています。
例えば、本来なら北海道にはいなかったカブトムシが、すごい勢いで増えているんです。
今までは、出会っても小さなものが多かったのですが、今年はビックサイズの立派なオスやメスに出会ってしまい、複雑な心境になりました。
本当の意味での自然保護のために、微力ながら少しでもなにかできることがないか、写真を撮りながら考えていきたいです。
ゆっくりした更新ですが、また見ていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします!!

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