ウグイス

「ホーホケキョ」という声は有名ですが、姿を知らない、見たことがないという人が案外多いようです。
よく梅や桜に来る鳥だと思われていますが、あれはメジロという鳥でウグイスではありません。
ややこしいことに、梅や桜の花が咲く時期に「うぐいす色」をしている「メジロ」が花の蜜をなめに来て、ちょうど同じ時期に「ウグイス」が鳴き始めるので誤解されているようですね。
花札の絵柄に梅とウグイスが使われているのも勘違いの要因のようです。

ウグイスは、メジロよりもくすんだ落ち着いた色合いをしています。
全長は15センチ前後。オスとメスの外見上の違いはありません。
梅や桜ではなく、笹薮に住んでいます。
北海道では夏鳥ですが、笹薮がある場所なら比較的どこにでもいて、森や林だけでなく、少し大きい公園があれば街中で声を聞くこともあります。

あまりにも有名な鳴き声はメスへのアピールなのですが、実はきれいに鳴くためには練習が必要で、若いオスはベテランの鳴き声を聞いて一生懸命に学ぶのだとか。
確かに、春に下手くそな「ホーホケキョ」が聞こえることがあって、微笑ましくなってしまいます。

←さえずり練習中のウグイスさん。
鳴き声を聞きたい方は写真をクリックしてください。

ウグイスは一夫多妻で、オスは子育てに参加しません。そういう生存戦略なのですね。
だからオスたちは繁殖期の間中、いかにきれいに鳴いてメスにもてるかを競うのです。
鳴き方にもパターンがあって、「ホーホホホケキョ」(威嚇鳴き)とか「ピルルルルルルケキョケキョケキョ」(谷渡り)などがあります。
それぞれに意味があって、人間が思う以上にコミュニケーションがとられているのでしょうね。
ウグイスの声が聞こえてきたら、ぜひ耳をすませてみてください。