野生の掟。
一ヶ月の間に山は夏の色に覆われ、初夏のセミ「エゾハルセミ」が一斉に鳴いています。
巣立ちを迎えたひな鳥たちが日に日に増え、かわいらしい姿を見かけることも多くなりました。
ただ、気温差が激しい!!
日中、30度近くまで上がった日が二、三日あったけれど、その次の日には10度の肌寒さ。体がおかしくなりそう。ひな鳥たちは大丈夫かと心配になってしまいます。
(写真はクリック、またはタップをすると大きくなります)

2026年 6月1日(月)
我が家の周りでは、あちこちでスズメたちが巣を作り、巣立ったヒナたちが庭にやってきます。
全国的に減っていると言われるスズメですが、ありがたいことにこの辺りでは元気です。
親鳥は、まだ巣立ったばかりで上手く飛べないヒナを木立に隠し、せっせと食べ物を集めて運び、食べさせます。
しばらくして飛ぶのが上手になると、今度はヒナたちが親鳥の後をついて回るようになります。まだまだ口を大きく開けて食べさせてもらっていますけれどね。
毎年、そんな様子がかわいくて、親鳥のがんばりが眩しくて、コソコソと窓から様子を伺う日々です。

一方で、自然界の厳しさを目の当たりにするのも今時期です。
この日、仕事から帰ってきたのは18時半頃。
疲れたなーっと開けた窓から外を見ると、夕闇の中、まだ親スズメが一生懸命にヒナに食べ物を運んでいました。
どうやら桑の木についている虫をとって食べさせている様子。
えらいなと思って眺めていた時です。
音もなく私の目の前に現れたのは・・・ハイタカ!!!
一瞬の出来事でした。
キキッという悲鳴が聞こえて、それが狩りの成功を示すものだと知っている私は、カメラをつかんで外に飛び出しました。

ああ、やはり。捕まったのはスズメの親鳥だと思われます。
ヒナに虫を運ぶことに集中していて、周りへの警戒がおろそかになったのでしょう。
しかし、ここで気がつきました。
ハイタカのそのう(胸にある、鳥類が口に入れたものを一時的にためておくための袋状の器官)が、大きくふくらんでいます。
つまり、前の獲物を食べないで、さらに獲物を捕らえている。これでわかることがあります。
おそらく、このハイタカも親なのでしょう。
巣で待つヒナのために、一生懸命に獲物を捕らえて、そのうに入れて運んでいるのです。(巣に着いてから吐き出して、ヒナに食べさせる)
どちらの親にも頭が下がるし、こうして自然界のバランスがとられていくのでしょう。
親が亡くなったスズメのヒナがどうなったのかはわかりませんが、つがいで協力して子育てをするので、もう1羽の親鳥がいれば生き延びられるのではないかと思います。
ハイタカは、獲物の羽をむしって食べやすくしてから運ぶようです。
邪魔をして、スズメの命が無駄になってもいけません。
数カットだけ撮影をさせてもらって、そっとその場を離れました。




他の鳥たちの子育ての様子も書きたいのですが、私のポリシーとして子育ての邪魔はしないと決めているので、巣は探さないし、偶然見つけたり気がついた場合も極力離れるようにしています。
だから、遠くから見て気がついたことだけ書くと、
◎ヤマセミ
先日、車で走っている時に、親鳥が道路の上空を横切って行きました!!(川のある方向から)
なんでヤマセミってわかるの?? と知人に言われましたが、シルエットが独特なのですぐにわかるのです。
(ちなみに営巣地の近くを通る時は、声が聞こえるように車の窓を開けて走っています)
車を降りて少し歩き様子を伺うと、巣穴のある方向から親鳥の鳴き声が聞こえてきました。それ以上近づくことはしませんでしたが、子育てが順調なようで安心しました。巣立ち後、元気な幼鳥に会えますように!!
◎シマエナガ
先月、巣材を運んでいたつがいのヒナたちが巣立つ頃だと思って、巣がある周辺の様子を遠くからうかがっていました。
ヘルパーらしきシマエナガの姿もあって(シマエナガは、両親の他にも子育てを手伝ってくれる鳥がいるのです)、巣立ち後のヒナに会える期待をしていたのですが、なんと、すぐそばで重機を使った工事が始まってしまいました。なんてことでしょう。泣
巣立ち間近ですから、シマエナガへの影響はほとんどないと思いますが、巣立った後はすぐにどこかへ行ってしまいそうです。(すでに行ってしまったかも)
まあ、無事ならそれでいいのですが。
ちなみに、工事現場から20メートル以内にカラたちの巣が3つあったのですが、こちらも巣立ったヒナたちはすぐに避難したみたい。
(後で見たらゴジュウカラだけまだでした。無事に巣立ってくれ!!)
◎クマゲラ
相変わらず散歩道で虫を集めて運んでいます。
こちらは出会った時の様子を書きますね。
↓

クマゲラの存在に気がつくのは、声や木を掘る音によることが多いのですが、今回は初めてのパターンでした。
なんと、「木が飛んできた」のです。
坂の上から大きめの木の破片が、ボン!!ボン!!と二回。
ビックリして見上げると、倒木の上にいつものクマゲラの姿が。
改めてその力に感心してしまいました。すごいね。

ああでも、少しやせたかな?? 夏羽だからそう感じるのかな??
子育てが大変な時期なのかもしれないですね。







2026年 6月7日(日)
北海道ではおなじみのエゾハルセミ。
初夏に一斉に鳴き始めると、ああ夏が始まるなあ・・・と感じます。
今年、初めて鳴き声を確認したのは5月18日。それからあっという間に山はハルセミの鳴き声に包まれるようになりました。
早朝は静かなのですが、気温の上昇とともに1匹が鳴き始めると、瞬く間に大合唱になるのが楽しいです。
生き物の異変が次々に現れている昨今、いつも通りに現れたエゾハルセミにホッとしてしまいます。
昨年、全く出会えなかったアカエゾゼミは今年はどうかな?
いつもなら、エゾハルセミの後に、大型のセミ「アカエゾゼミ」がでてきて、夏本番を告げてくれるのですが。




エゾハルセミと共にのせようと思っていた花の写真があるのですが、更新が遅くなってしまい、これを書いている今は花が散ってしまいました。
ホオノキの花なのですが、蕾が人の顔に見えておもしろかったので、時期がずれましたがのせておきますね。


我が家の周りをなわばりにしているモズは、最近オスしか姿を見せません。
おそらく、メスは卵を温めているのでしょうね。
抱卵中は、オスがメスに食べ物を運んで助けるのです。がんばって!!


7日はお天気がよくなかったせいか、ツバメが低い場所を飛んでいました。
川にかかる橋の周りを飛び回るツバメ。
さてさて何ツバメ・・・? いや、ハリオアマツバメかな・・・?
高速で飛び回るツバメを写真に撮るのは一苦労です。
なんとか撮った写真を見ると・・・

お腹にうろこ模様!! わあ、アマツバメだ!!!
(ハリオアマツバメより稀です。ただ、残念なことに近年どちらも数が減っています)
全長20cmほど、翼を広げると40cm以上になります。
仲間のハリオアマツバメもそうですが、飛びながら眠るほど、一生のほとんどを空の上で過ごすそうです。進化ってすごいですね。
また、その飛ぶ姿の綺麗なこと!!
すごい速さで自由自在に飛び回る姿に、しばらく見入ってしまいました。


アマツバメは繁殖場所に移動する途中だと思われます。いってらっしゃい、またね。
ふと川を見下ろすと、仲良しなヤマガラの夫婦がいました。
うんうん、お天気は悪いけど、今日はいい日だ。

さて、鳥たちの巣立ちの季節です。
あちこちから聞こえて来る幼鳥の声。忙しそうに飛び回る親鳥たち。
まだ巣立ちしていない巣からも、元気なヒナの声が聞こえています。
前にも書きましたが、私のポリシーとして子育ての邪魔はしない、巣は探さないというのがあるのですが、歩いていると偶然目にする機会も少なくありません。
特にスズメの巣と、シジュウカラなどのカラ類の巣はいたるところにあるので、それとなく離れて心の中で応援することにしています。
(以前に書いた、子供の遊び場に巣を作ったシジュウカラは無事に巣立ったようです)
さて、そんな中で、とある駐車場に立つ電柱のパイプ穴に巣を作った小鳥がいます。
スズメ・・・にしては、ずいぶん明るい色だなと望遠レンズを覗いてみると・・・
おやおや、スズメはスズメでも「ニュウナイスズメ」でした!!
子育てのためにやって来る夏鳥で、スズメと違ってオスとメスで姿が異なります。
ちなみに、オスのほうは頰に黒斑がなくて頭が明るい栗色ですが、全体的にはスズメっぽい姿なのに対して、メスはほっそりしていて顔に淡い黄色のラインがあるので、スズメとは明らかに違う見た目をしています。
下の写真は、ヒナのために虫を探しているオス。



次は、巣のあるパイプから出てきたメス。
駐車場にある電柱なので、日中は人目もあるし、あからさまにレンズを向けると親鳥が警戒するので、夕闇にまぎれて車から撮ってみました。

問題は、巣のある場所です。
駐車場というのは、まあ大丈夫だと思うのですが、問題は巣のあるパイプのすぐ上にある物なのです。

実は、写真に写っている四角い物はスピーカーです。
そして、この駐車場は幼稚園の駐車場。よりにもよって今は運動会の時期なのです。
運動会の練習で毎日のように大音量で音楽が流れ、ピストルの破裂音が響きます。パイプの中にいるヒナたちに影響があるのではないかとハラハラ。
しかも、本番にはさらに大勢の人と音が襲ってくるでしょう。ピストルの音も何回も響くでしょう。
しかもしかも、ヒナたちの声や親鳥の様子から、巣立ちが近いのではないかと思います。
そんなわけで、ハラハラしながらそっと様子をうかがっているところです。
お願い!! 無事に巣立ちますように!!!

ニュウナイスズメと比較するためにも、我が家の庭のスズメたちの様子も書いておきます。
近所で次々に巣立ったスズメのヒナたち。
庭木に隠れたり、庭にある小さな水場で水を飲んだり水浴びしたり、桑の木の実が食べごろになってきたので、親鳥と一緒についばんだりとかわいい姿を見せてくれています。







2026年 6月8日(月)
今日は雨。
しとしと降る雨の中、庭の様子を見ると、スズメのヒナが水場にある木で雨宿りをしていました。
時々うとうとしていて眠そうな様子。

こちらのヒナは、竹と一体化していましたよ。
寒いのかな。雨宿りしてね。


キジバトは雨の中でも羽繕い。
丁寧に丁寧に。最後にブルルル。きれいな羽ですね。


2026年 6月14日(日)
4月から土曜日が毎週仕事になったこともあり、日曜日の朝に早起きできなくなりました。根性が足りないのかしら。とほほ。
この日もフラフラしながら散歩にでて、いつもの道に入ろうとしたら、シジュウカラが毛虫をくわえて飛んできました。

ああ、ヒナに運んでいるのね、子育てがんばっているな〜っと思いながら写真を撮ったのですが、見ていると目の前のガードレールの支柱の上に開いた穴に入って行きました。
え?? そこが巣なの??
おやおや、耳をすますと中からヒナたちの声が聞こえます。


しばらくして出てきたシジュウカラ、入れ違いにもう一羽の親鳥が青虫をくわえて入って行きました。
中がどうなっているかわからないけれど、水が溜まったりしないのかな?
とりあえず、次にここを通る時は静かにそっと通るようにします。

森の中では小さな気配が。
じっとしていると、こちらに近づいてきましたよ。

ヤブサメですね。
ところが、気配は一つではなくて笹薮のあちこちから小さな影がちらほら見えています。
わあ、幼鳥たちですね!! かわいいな。

ヤブサメの幼鳥は親と同じ姿になるのが早いので、すでにどれが親鳥なのかわかりませんが、全部で5羽ほどいた子たちが笹薮の中や倒木の上をちょこちょこ歩いている姿はとても可愛らしく、息を潜めて藪の奥に去っていくまで見送ってしまいました。




頭上では、コゲラがアワフキムシの幼虫を捕らえていました。
子育て中の親鳥かな?? 葉に遮られて見えませんでしたが、運んでいったように見えました。あちこちで子育てに奮闘している親に会いますね。


2026年 6月15日(月)
今日は仕事が早く終わったので、短い時間ですが夕方の川に寄ってみました。
さっそく、石の上でピョコピョコ動いている鳥を見つけましたよ。うふふ。
カワガラスの幼鳥です。かわいいな。


親鳥が虫(水生昆虫)を持ってきてくれるのを待っているのかな?
自分でも水に入って歩いていたけれど、まだ餌を探すそぶりはないですね。




あれ? 幼鳥の視線の先に動く影。親鳥がいました。一生懸命に水生昆虫をつかまえています。
ここは水深が浅いので、顔だけ水に入れていますね。
幼鳥も親鳥のほうへ移動していきましたよ。


昆虫を捕まえては幼鳥に食べさせています。
(タイミング悪くて上手く撮影できず。涙)


石から石へピョン!! 幼鳥はまだちょっと飛び方がぎこちないかな?
カワガラスの特徴である白い瞼は親と同じですね。



2026年 6月17日(水)
今日も夕方散歩へ。
夏至が近いし、日の長いうちにたくさん歩いておかなくちゃ!!
先日カワガラスがいた場所に、今日はキセキレイのファミリーがいましたよ。父鳥と母鳥、そして4羽の子どもたちです。
ちょっと遠いところからの撮影で画像がぼやけていますが、微笑まし様子をのせておきます。
飛んでいる虫をフライングキャッチで捕らえるキセキレイですが、水生昆虫も上手にとります。
ほら、母鳥が水に飛び込んだ!!
捕らえた虫はすぐに子どもたちのところへ。巣立ったばかりの幼鳥たちがお腹をすかせて待っているのです。





父鳥も一生懸命に働いていましたよ。
幼鳥の一羽一羽に虫を配るのは大変ですね。



虫を捕まえては、あちこちで待っている幼鳥を順番に回ります。






キセキレイを見ている間、ずっと聞こえていた声があります。
控えめだけど澄んだ鳴き声。カワセミですね。
あえてそちらを見ないまま静かに様子を伺っていると、上流からこちらに向かって飛んできました。
でも遠い。
私の300ミリレンズではまともに映らない距離です。
そんな遠くからでも、こちらの動きをしっかり見ているカワセミさん。
じっと見て、危険はないと思ったのか羽繕いをしていました。あはは。



30分ほどの短い散歩でも、あちこちから色々な気配がして楽しい時間でした。
車に乗ろうとしてふと見上げると、コクワ(サルナシ)の花がたくさん咲いていましたよ。
今年は豊作だといいな。クマたちがお腹いっぱい食べられるといいな。

7月の記録に移ります。