笹薮の中を覗いてみたら面白い!!
息を潜めてじーっとしゃがんでいると、いろいろな気配を感じます。
虫が少なくて、まだ植物も育っていなくて、見通しの良い春しかできない遊びです。(詳しくは後ほど)
五月に入ってだいぶ暖かくなってきました!! 夜になると気温が5度くらいまで下がりますが、日中は18度くらいまで上がる日も増えています。
山笑う季節。新緑と、えぞ山桜のピンクと、こぶしの白が鮮やかに山を彩っています。
もう少し暖かくなったら、山全体を眩しい緑が覆いますね。
(写真はクリックすると大きくなります)

今年は北海道も桜の開花が早かったのですが、私の行動圏では「ちょっと早かったね」程度でした。
満開になったのは5月1日(金)前後で、これを書いている今日(4日)には強風と雨で平地の桜はだいぶ散ってしまったみたいです。
ただ、雨の中でも山の方はまだまだ咲いていて、コントラストが本当に綺麗です。
道外の方にも見ていただいているようなので、北海道の桜のお話も書いておきますね。

北海道の野山で普通に見られるのは野生種のエゾヤマザクラです。庭や公園などにもよく植えられています。(函館の五稜郭など、観光地ではソメイヨシノも多い)
エゾヤマザクラは日本で十数種類ある野生のサクラの中では花の色がもっとも濃く、特に北海道は気温が低いため、より鮮やかになるのだとか。
また、接ぎ木で増やしたクローンであるソメイヨシノと違い、野生種のエゾヤマザクラは、一本一本の木によって咲く時期も色もそれぞれです。
個性を持ち、病気や寒さにも強い。その生命力あふれる姿が私は好きです。

先日も、林道を歩いている時に風に乗って花びらが降ってきました。
見上げると、青空をバックに見事に咲き誇る山桜。思わず一人で笑顔になってしまい、素敵な出会いをくれた樹に最敬礼でお礼を述べました。
さて、夏鳥たちも次々に姿を現し、子育てが始まっているようですね。
散歩道では、4月後半からクロツグミの美しいさえずりが聞こえており、先日は巣材を運ぶ姿をみかけました。
では、その時のお話からはじめますね。


上の写真を撮ったのは先月の26日。
おもしろいのですが、クロツグミのオスは、結婚をすると静かにさえずるようになるのだとか。
反対に、なかなかパートナーと巡り合えないオスは、高い場所でフル音量で歌い続けるそうです。なるほど。
実は、職場の森でもクロツグミがさえずっているのですが、森に響き渡れと言わんばかりの声。きっとお嫁さんが見つからないのですね。がんばれ。
一方、写真のクロツグミは既婚者の余裕なのか、確かに音量控えめの落ち着いたさえずりに聞こえます。
この日も、そんな穏やかなさえずりに誘われて目をこらすと、低い枝に降りてきたオスが見えました。
そして後を追うようにもう一羽。ああ、メスですね。嬉しいなって思ったけど・・・

ここで、問題発生!!!
メスがくわえているの、裂けたビニール紐だ!!! それ巣に使っちゃダメだよ!!!
なくならない人間のゴミ、ビニール。あちこちに落ちています。
そして多くの鳥が、一見やわらかくて良さそうに見えるビニール紐を巣材として使ってしまうのです。
その結果、多くのヒナがこれに足をからめてしまい、巣立つことができずに死んでいるのです。
ひどい場合は、きつく巻きついたビニールのせいで足が壊死している子も。どんなに痛かったでしょう。
前に書きましたが、我が家に巣を作ったスズメの子も、これが足にからまり、巣立とうともがいたまま力尽き、二羽が無残な姿になっていました。もっと早く気がついて助けてやれたらよかったのに。
どうか、家庭菜園や庭で使う紐は天然素材の物にしていただけると安心。
そして、何かでビニールを使った場合は、必ず回収して処分していただけると嬉しいです。(海洋汚染など問題も山積み)
そして、クロツグミのメスがどうしたかと言うと・・・

それまで気配を消していた私が、思わず動いたものだから、びっくりしてビニール紐を落としていきました。
すぐにその場を離れましたが、良かったのか、悪かったのか・・・
私に驚いたことで、ここでの巣作りをやめてしまったらどうしよう。
(半べそになりましたが、後日、ここで変わらずさえずっているオスを見かけてちょっと安心。でも、またビニールを拾ってしまうかもな・・・)
先月の記録に書いたシマエナガは、巣のある辺りに近寄らないようにしているため様子がわかりませんが、たまに鳴き声は聞こえているので元気にがんばっているのでしょう。
ただ、気になることが。
先月末、私がいつも通る道の道路脇にある低木で、偶然つがいに出会いました。
えーと、きみたちは・・・??
近寄らないようにしている場所との距離が微妙です。同じシマエナガのつがい?? それとも別のつがい??

もし、同じシマエナガのつがいなら、残念ながらアクシデントがあって完成間近だった巣がだめになってしまい、再び作り直しているということ。(メスが抱卵に入っていない。ヒナが産まれるには早すぎる)
うーん、どうでしょうね。見分けがつかないから何とも言えません。
ただ別のシマエナガのつがいだったとしても、子育てのスケジュールとしてはけっこうタイトになってきているのではないでしょうか。(夏は標高の高い場所に移動するので)
小さなシマエナガの懸命な努力が実りますように!!
とにかく離れて、刺激しないようにそっとしておきます。

今年は嬉しいこともあります。
昨年、姿を見かけなくて心配していたアオジが、あちこちに姿を見せてくれること。よかった。
いつもなら普通に出会うはずのアオジが、昨年は本当にいなくて、シマアオジみたいに幻の鳥になってしまったらどうしようと思っていたのですが、今年はさえずりも聞こえるし、あちこちからチッチッという声とともに出てきてくれるのでちょっと安心。
(今の自然環境を考えると、本当は安心できる状況ではないのでしょうが)


川の土手には今年もモズたちがやってきて、私が通りかかるとギチギチギチ・・・と警戒。
はいはい、さっさと通り過ぎますよ、と歩いていたのですが、あるものが目にとまって立ち止まりました。
んん?? あのモズ、なにをくわえているのかな??

どう見ても鳥の足ですね。自分で襲って捕らえたのでしょうか??
この辺りではモズは夏鳥で、昆虫やミミズ、カエルなどの小動物がたくさんいる時期であるため、小鳥を襲うような場面は見たことがなかったのですが、まだ春先で虫が少ないのかもしれないですね。
(本州では留鳥。北海道では渡り鳥なのです)
この後、一気に飲み込んでしまいました。喉につかえないのかな。



さらに歩いていると、キツツキが木を掘る音が聞こえてきました。
うん、この低くて重い音はあの子たちしかいないでしょうね。
音の方に目をやると、いたいた久しぶりだね。

クマゲラのオスですね。
新しい食痕があちこちにあるのを見ていましたが、会うのは久しぶりになります。
3月の記録につがいについて書いた後、二羽で飛んでいるのを数回見ており、どこかに巣を掘っているんだろうなとは思っていたのですが、順調なのかな? がんばってね。
巣立ち後の幼鳥に会えたら嬉しいですね。楽しみに待っていようと思います。


繁殖期に歩いていると、時々鳥同士の争いを見ることもあります。
先に書いたモズなど、オス同士が地面で取っ組み合いの喧嘩をしていたことも。
そしてこの日は、急に目の前で三羽のヒヨドリが戦い始めました!!
三羽の関係がよくわからないけれど、ぐるぐると乾燥機の中の衣類のようにからまりあい、パッと分かれました。さて、勝者は??
おそらくこの子かな。すごく興奮していて、人間なら肩で息をしている感じでしたよ。大変ですねえ。


そうそう、3月と4月の記録にカエデの樹液の話を書きました。
樹液をだしていたあの木、見事に花が咲いて、小さな葉を広げていましたよ。なんだか嬉しくて写真を撮っておきました。ありがとうカエデの樹。


頭上ではアトリの群れが食事中。10羽ほどの小さな群れでした。
川からはイソシギのディスプレイフライト(求愛のための飛翔)の声や、キセキレイの声が聞こえてくるのだけれど、増水していてあまり近寄れないです。
シジュウカラの巣穴も見つけましたが、親鳥のためには気がつかないフリで通り過ぎるのが一番なので、見ない見ない。


さて、ここでようやく表題にのせた写真についてお話しします。(笹薮の話)
写真はルリビタキです。笹薮のすきまが窓のようになっていて、そこからパチリ!!
笹薮に潜んでいる鳥たちは、他にもヤブサメ、ウグイス、ミソサザイ、アオジ、コマドリなどなどなど、たくさんいるのですが、観察するなら今時期がおもしろいのです。
まだ吸血虫(蚊やらブヨやらヌカカやら)がいないし、笹も草も育っていないから非常に見やすい。
そして夏鳥たちのさえずりも、まだ練習中の下手くそな子がいて(若鳥なのでしょうね)、イマイチなホーホケキョなんかを聞くと微笑ましくなってしまいます。
高音で知られるヤブサメも、今はまだ試運転といったところ。
そんなわけで先日、時間があったので笹薮の前にしゃがみこんでじっとしてみました。(不審者ですね。人が来なくてよかった)
色々な気配がする中、まず現れたのはヤブサメ。手が届きそうなくらい近くに来ました。近すぎて写真は撮れなかったけど嬉しい!!
すぐそばではウグイスが鳴いています。よく見ると枝の上にいました。よしよし。



あっ、なにか笹薮の端に出てきましたね。静かに静かに・・・なにかな??

ほら、飛び出してきた!!
ルリビタキだ。メス・・・いや若いオス? この距離だとわからないですね。(オスがきれいな青になるには3年以上かかるそうです)


チッチッ・・チチッチチッ・・おなじみのアオジとホオジロも登場。この子たちは笹薮というよりどこにでもいる感じだけど。笑


そして、また気配が。
ちょうど私の前の笹薮に窓のような空間があって、そこに木の枝があったのですが、登場したのは・・・またもやルリビタキ。
今度は近い!!


頭上にもう1羽いた。こちらもメスかな。

ルリビタキが見えなくなったところで、腰の痛さにギブアップ。再び歩き出しました。
でも、おもしろかったです。またやろうっと。
※ここまで書いて読み返してみたら、ウグイスの写真を間違えていました。訂正しています。(後日に撮ったセンダイムシクイの写真を選択していました。汗)
2026年 5月4日(月)
4日は雨でしたね。雪が降ったところもあって寒い1日でした。
今日の散歩は無理かなと思い、ブログを書いていたのですが、ふと外を見るとシメがいました。





雨はしとしと降り続けます。しばらくして、もう一度外を見るとキジバトがいました。

さて、次に外を見たときは誰がいるのでしょうか。
・・・と、思ったら雨が止んだので買い物に行きました。ついでにカメラを持って出たら、桜の花の蜜をなめにメジロたちがたくさん来ていましたよ。雨でも元気元気。



2026年 5月5日(火)
今日はこどもの日!! 天気も上々!!
るんるんお散歩に出かけて、橋の上でボーーッと新緑を見ていたら、アオサギが飛んできました。
でも、なぜか、私めがけて飛んでくる?? ちょい待ちーーーっと思ったら、くるっと方向を変えて去って行きました。
ぶつかるわけないよね。なんだかおもしろい出来事でした。




ちょっと気になっているのが、いつもオオルリが繁殖している場所があるのですが、今年はオオルリの姿がなくて。
さえずりも聞こえないし、今年はここには来ないのかな。
今日、青い影が見えたので「オオルリ??」と思ったら、コルリでした。笑
コルリ、樹の幹にそってフワフワフワっと何度も飛んでいて、きっと虫を捕まえているのでしょうね。
写真を撮りたかったけれど、ほとんどおしりしか見せてくれませんでした。泣

道の途中で強い花の香りがしました。
野原にスモモの樹が生えていて、今が花盛りのようです。
なぜ野原にスモモが生えているのかずっと不思議だったのですが、実は50年ほど前、野原は畑で農家さんの家があったのだそうです。
その名残のスモモの樹。今はメジロやハシブトガラ、ヒヨドリたちが蜜をなめに来て嬉しそうです。


そして、ちょっと秘密の池まで足をのばしてみました。
おもしろい映像が撮れたのでのせておきます。
動画のおたまじゃくしは、北海道在来種であるエゾアカガエルの子どもたちです。
4月上旬の産卵後、元気に育っているようですね。
よく見ると、他より頭が大きくなっている子がいますよ。
実はこれ、エゾアカガエルの生き残り戦略なのです。どういうことかというと・・・

上の写真、おたまじゃくしが泳いでいる場所にチューブのようなものが写っていますね。これはカエルとは別の生き物の卵です。
なにかと言うと、下の写真がその主です。

過去のブログでも紹介したことがありますが、エゾサンショウウオの幼生です。何度見てもおもしろい生き物です。
興味深い生態については、ここに書くと長文になりますので次の機会にしますが、この幼生がおたまじゃくしを食べるのです。
同じ池に天敵がいるエゾアカガエルのおたまじゃくし達。
そこで彼らは考えた。食べられないためにはどうするか??
その1、サンショウウオより早く産まれること。先に生まれて体を大きく、泳ぐ力を強くしておけば食べられるリスクが減る。
その2、丸呑みしてくるサンショウウオの口よりも、頭を大きくしておけばいい。まさしく頭を使った防御方法!!
ということで、サンショウウオの孵化が始まった今、頭が大きくなったおたまじゃくしが増えているのです。
(頭の皮膚の下にゼラチン状の物質を貯める。尾ひれも大きくなる。敵がいない環境ではこの変化は起きない)
ところがどっこい、サンショウウオもそんなことは承知の上です。
サンショウウオは考えた。頭の大きなおたまじゃくしを食べるにはどうするか??
さて、どうすると思いますか??
なんと、サンショウウオは大あご化する者が現れるのです。つまり口を大きくするのです。
小さな池の中でも様々な出来事が起こっていて、それぞれのバランスを保っているのですね。
ところが現在、人間が持ち込んでしまった外来種の生き物がどんどん増えてしまって、カエルも北海道にはいないはずの種類を年々多く見かけるようになっています。
病気の蔓延など心配なことがたくさん。
そして、ソーラー発電。
二酸化炭素を大量に閉じ込めてくれる湿原をぶち壊して、二酸化炭素の削減をするとは、どんな論理なのでしょう。
脅かしているのはキタサンショウウオだけでなく、自分たちの命です。
2026年 5月6日(水)
最高の出会い!!

ゴールデンウィークの最終日、クマゲラとの楽しい出会いがありました。
ビックリさせられることが多いクマゲラ、今回もおもしろかったですよー!!
順番に書いていきますね。
4日間の連休はあっという間に過ぎてしまい、最終日の朝は、少し早めに散歩にでました。(7時すぎ)
歩いて行くと、微かに・・・本当にかすかにクマゲラの声が聞こえた気がしました。
耳を澄ませましたが、それっきり何も聞こえません。
歩いているうちに出会うかもな・・・と思いながら5メートルほど進んだときです。

ブウーーーーーーー!!! 笑笑笑
地面から飛び出た生首のように見えるクマゲラと目が合いました。いつも予期せぬ登場するなあ。
しかもその後、ピョコピョコピョコピョコ・・・クマゲラの顔が出たり消えたり出たり消えたり・・・ピョコピョコピョコピョコ・・・
アリを食べているのでしょうが、いつまで続くのこのピョコピョコ。
だめだ、笑っちゃう。笑ってカメラを持つ手が震える。あはは。
そして全く警戒することなく、私の目の前に出てきました。
おはようございます。つがいのメスちゃんは元気かな??

普通に目の前を行ったり来たりするクマゲラ。
私の手は、笑のせいで震えたまま。
ダメだこりゃ、ピントが合わない。笑の発作が治まらない。あはは。
深呼吸深呼吸。




また木を探り始めましたよ。



隣の木へ飛び移って、木から木へ。虫がいないか丹念に調べています。



地面に降りたと思ったら、またピョコピョコしている。あはは。

その後、地面で虫を探しながら少しずつ離れていくクマゲラ。
そのまま見送り、私も歩き出しました。
子育てがんばってね。応援しかできないけれど、また会えることを祈って。
彼らの森が守られますように。
守ることができますように。

その後はいつもの散歩道を歩き、いつものメンバー(?)に挨拶しながら帰ってきました。


帰ってきたら、庭にシメがいました。こないだの子だよね。

しばらくしたら、あれ?? メスのモズも来ている。
実は、毎年我が家の周りをなわばりにしているつがいがいて、今年も来ているのです。(同じつがいだと思うけど、どうかな??)


2026年 5月10日(日)
今日は素敵なモズのつがいに出会いましたよ。
オスがメスのために歌う、さえずりが素晴らしい!!

つづく
