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お散歩に行ってきました!

2026年 3月の記録

クマゲラのオスとメス。
何度も会っていた2羽は、やはりつがいなんですね。
せっかく会えたのに、カラスが乱入してきて・・・続きは順番に書いていきます。
今月もよろしくお願いします。

さて春です。でも一筋縄ではいかない北国の春。
雪解けが進んだかと思うと吹雪になって、春特有の湿った重たい雪がどっさり降ったり、夜は気温が急に下がってマイナス5度を下回ったり。
まだまだ油断できませんね。
そんな中、2月下旬から今まで探していたものがあります。
それがこれ。
(写真はクリック、またはタップをすると大きくなります)

実はこれ、ただのつららではありません。
春、森の木々は一斉に水を吸い上げ始めます。
木も命を持った生き物です。厳しい寒さを乗り越え、芽吹きの準備を始めるのです。
そんな時、枝が折れるなどして傷口があると、そこから樹液が溢れてきます。溢れてきた樹液は気温が低いと氷になり、徐々につららへと変わります。
木にとっては傷口があるのはいいことではありません。樹液がでるのも傷を修復しようとしているからです。
でも、この樹液が鳥などの生き物にとっては素晴らしいごちそうになるのです。
特にかえでの木は、人間も濃縮した樹液をメープルシロップとして利用するくらいですから大人気です。(シマエナガやカラ類などの鳥たち、エゾリスも大好物)

シマエナガが注目されるようになってから、この樹液のつららをなめるシーンが有名になりました。写真や映像をご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。
シマエナガにとっては、樹液が液体だろうがつららだろうが関係ないのでしょうが、ホバリングをしてつららをなめる時の、体重を全く感じさせない軽やかな動きは素晴らしいものです。

で、私ですが、毎年このシーンを見逃しています。涙涙涙
かえでのつららができる期間は、2月の後半から3月の最初の週あたりです。(気温によるけど)
その間の私の休日は6日ほど。6日のうちで気象条件が合って、なおかつタイミングよくシマエナガが来てくれる確率は高くはないのです。(しかも、見ているうちに気温が上がるとつららが溶けて落ちてしまう)

そして今年。今シーズンこそは見たいなと思って、かえでをチェックして樹液がでている木を見つけていました。
2月最後の散歩で見に行くと、よしよし、つららになっています。
シマエナガは繁殖のためにつがいで行動することが多くなっていますが、この辺りを通過していくのを見ています。
ちょっと待ってみよう。この際、シマエナガじゃなくて他の鳥がなめてるシーンでも嬉しいし・・・。

ところが、現れた鳥はメスのクマゲラでした。

今日も元気でなによりです。
きみは樹液をなめないよね?(基本は昆虫食だけど、山ぶどうなどを食べることもあるから、案外、甘い樹液をなめることもあったりして?)
うーん、会えたのは嬉しいけど、クマゲラの写真は今日は撮らなくてもいいかな。樹液のつららを観れるのは今シーズン最後かもしれないし・・・。
と、思ったのですが、その時聞こえてきました。
「クイクイクイクイクイクイ・・・」
あっ、遠くからクマゲラのオスがメスを呼んでいる!!
メスは明確な反応はしませんでしたが、虫を探していた木から声のした方向に向かって移動を始めました。
えーと、どうしよう・・・どうしましょう???
このまま樹液のつららを見張るか?? クマゲラについていくか??
えーーーと、えーーーーと・・・・

悩んだ末、クマゲラの様子を見ることにしました。
樹液のつらら、後で戻ってきて見れるかな・・・溶けちゃうかな・・・。

メスのクマゲラは、あちらの木、こちらの木と場所を変えながら虫を探していますが、少しずつオスの声が聞こえた方へ向かっているようです。
それにしてもこのクマゲラさん、呑気というかのんびりしているというか、ゆったりした雰囲気を持っています。
木から木へ飛び移った際に、すぐ近くにカラスがいて威嚇されたのですが、どこ吹く風で無視。カラスも沈黙してしまいました。すごい。

クイクイクイクイ・・・またオスの声が聞こえてきました。

おもしろい場面もありましたよ。
木の枝をくぐり抜けようとしたクマゲラ、はさまってしまったみたい。
よいしょ、よいしょ。

なかなかオスが現れないなと思っていると、メスがひょいと川のほうに飛んで見えなくなりました。
そのまま待っていると、また戻ってきましたよ・・・って、あれ?オスだ!! 変わり身の術??
その後、すぐにメスも合流!!! 二羽で同じ枝にとまって嬉しそう。

ところがその時、川で水浴びをしていたカラスたちが急に乱入して、オスを威嚇してきました。
あっ、こらカラス!!と思ったけど、どうにもなりません。
オスは多少の抵抗を見せたものの、下流の方に飛んで行ってしまいました。
カラスはメスに対しては何もせず、メスは再び移動を始めました。
残念に思ったその時です。
クイクイクイクイクイ・・・というオスの声。
そして、それに対してメスがドラミングで返したのです!!!
ダラララララ ダラララララ・・・
高い場所で二度ほど軽快に木を鳴らしていました。
移動したのは、音の響きやすい枯れ枝で合図をするためだったのですね!!!
次の待ち合わせ場所を決めたのかな?
話し合い(?)が終わって安心したのか、メスは再び虫探しを始め、私も帰らなければならない時間となりました。
帰り道、樹液のつららは落ちてしまっていました。残念!!
朝はマイナスだった気温が、クマゲラを見ているうちにプラス2度まで上がって、溶けてしまったようです。
でも、オスとメスのやりとりが楽しかったので、まあいいか!!

2026年 3月1日(日)・6日(金)

冬の森はモノトーンの世界。そこに新緑のような緑があると、とても目立ちます。
さて、木にぶらさがったおもちゃのようなこの家、実はヤママユガの仲間で「ウスタビガ」の繭です。
とはいっても、主はすでに羽化していますので中は空っぽ。冬は卵の状態で越冬します。
ヤママユガの仲間は大型で、同じ仲間の「クスサン」が大発生したときは騒ぎになりましたが、別に毒があるわけでもなく、悪さもしませんので大丈夫。
蛾が苦手な人は私の周りにもたくさんいて、その気持ちはわかるのですが、生態を知るとおもしろいことがいっぱいあるので、この緑のお家のような楽しい発見をしていただけたらなと思ったり。ささやかな森のガイドなどしてみたいなとこの頃思います。

緑といえばこの鳥、ヤマゲラも盛んに鳴いていますね。
昨年、散歩道で営巣したつがいがいて、その子ども達に会うことができました。今年はどうかな??

では、このヤマゲラの写真を撮ったときのエピソードから書いていこうと思います。

日の出が早くなり、雪解けも進んだ春、今しかできない楽しみがあります。
それは「どこでも歩ける」森歩き。
森に積もった雪が固く凍りついているため、上を歩いても足が沈まないのです。(朝、気温が上がる前が最適。スノーシューを履いているとなおよし)
笹薮もまだ雪の下にあるため、本当にどこでも歩けます。(ただし、地形を知っていないと危ない。沢に落っこちると命にかかわります)
そんなわけで仕事前に30分ほど、職場前の森を歩いてみました。

まずは、おはようエゾリス!!

樹上には、エゾリスの巣(球状巣といわれる越冬用のもの)もあります。
ついこないだまで、求愛のためオスがメスを追いかけ回している姿が見られたのですが、落ち着いたかな??
カップルが成立したのかもしれませんね。

そして聞こえてきたのは、クイクイクイクイクイという声。
先日、いつもの散歩道でクマゲラのオスとメスのやりとりを見ましたが、ここの森のクマゲラも求愛が始まっているようです。
多分、何度か会ったことのある子だろうと思い目をこらすと、遠くに動くものが見えました。いたいた。

掘ってる掘ってる。
この木、だいぶ前に枯れて、地上から7〜8メートルのところで折れたのですが、虫がいっぱいいるみたい。鳥たちに人気です。

この後、先に写真をのせた緑色のヤマゲラに会ったのですが、面白かったのは周りにいる鳥たち。
クマゲラ、ヤマゲラ、オオアカゲラ、アカゲラ、コゲラと、北海道に住むキツツキの仲間のほぼ全部に囲まれていました。
(めったに見られないコアカゲラと、幻の鳥ミユビゲラは除く。いつか会ってみたい。あっ、アリスイを忘れていました!)

仕事前の朝散歩は、時間に追われるのが辛いところ。
大慌てで雪の斜面を降りたら、ツルツルで転ぶところでした。腰を打ったら大変!!

2026年 3月10日(火)

樹液のつらら、まだできていました!!!
しかし、ぐんぐん上がる気温。ゆらゆら揺れるつらら。
落ちる前に誰かきてーーーー!! おーい、シマエナガーーーー!!!

貴重な平日の仕事休み、夜の気温がマイナス3度くらいまで下がったので、朝早めに樹液のでている木を見にいきました。
よし、つららができている!! 
私の少ない休日を考えると、これが本当に今シーズン最後のつららとの出会い(?)でしょう。
ところが・・・・・
誰もいなーーーーい!!! シジュウカラやヤマガラまでいなーーーい!!
辺りはしんと静まりかえり、川の水音がごうごう聞こえるばかり。
それでも木陰に身を潜め、じっと待ってみたのですが、お日様の光がさんさんと当たっているつららは、風でゆらゆら揺れだしました。
うわ、落ちてしまう。もったいない!!
その時です。
ジュルリジュルリ・・・頭上から声が聞こえてきました!!

シマエナガ来た!! でも一羽だ。しかも高いところにいます。
おそらく、繁殖のためにつがいになって群れを離れた子でしょう。
どうかな??・・・もう一羽いるみたい。オスとメスですね。
あー、ダメだ。行ってしまいました。
巣作りも始まる時期ですし、忙しいのでしょう。残念!!

樹液のつららは次々と落ち始めてしまいました。
よし!! こうなったら!!!
私が味見をしてみようーーー!!!
つららの先に溜まっている雫を、そっと指で受け取ってなめてみました。

甘っ!! これはビックリ。

実は、染み出している樹液をなめてみたこともあるのですが、その時はメープルシロップを何倍にも薄めたような、かすかな甘さの優しい味がしました。
今回、つららになった樹液の先に溜まった雫は、はっきりとした甘さ。
水分が凍って成分が濃縮されたということでしょうか??(手もべとべとする)
これは鳥やリスたちにとって、本当にごちそうですね。
木の命、すごいな。大事大事。大事にしましょう。
さてさて、つららをなめるシーンを見るのは、また来年のお楽しみにとっておきます!!

4月の記録に移ります。

「2026年 3月の記録」への2件の返信

くーちゃん、こんばんは
今回も詳細な野鳥観察記、楽しませていただきました😊
とてもおもしろいです。

いつもありがとうございます。
年度末の忙しさで書けていませんが、シマエナガの巣作りが始まっています。
更新したら、またよろしくお願いします。

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