読んだ本

最近読んだ本や、好きな本を少しずつ紹介していこうと思います。

しれとこのきょうだいヒグマ
     ヌプとカナのおはなし
知床財団 あかしのぶこ 2008年発行

彼らの命は大地の命。消していくのは、狂わせていくのは誰。
すべての人に読んでほしい一冊です。

ヒグマを知ろう ヒグマ・ノート
ヒグマの会 2023年発行

ヒグマの会が発行している冊子です。
大変わかりやすく、なおかつ大切なことがたくさん書かれています。
悲惨な事故を起こさないために、クマも人も共に生きていけるように、ヒグマについての正しい知識を多くの人に持っていただきたいです。

たくさんのふしぎ
となりにすんでいるクマのこと
福音館書店 菊谷詩子 2024年発行

軽井沢で、ツキノワグマの保護管理をしているクマチームの方たちの実際の記録や、クマの生活や習性をわかりやすく解説してくれています。人もクマも守るためにどんなことができるのか、こどもたちと考えることのできる本。

となりの野生ヒグマ
北海道新聞社 2019年発行


ヒグマに関して正しい知識を得ることが、人もヒグマも守ることになるとの思いから載せました。
14人の専門家の方が、それぞれ調査したことやヒグマ対策について書いていらっしゃいます。
観光で北海道を訪れる方にも、ぜひ読んでほしい本です。

野生の猛禽を診る
北海道新聞社 斎藤慶輔 2014年発行

「守るために思うこと」の鉛玉中毒のページで紹介しました。
野生動物専門の獣医師として、20年以上活動されている方の本です。
釧路湿原野生生物保護センターを拠点として、猛禽類の保護や野生復帰への取り組み、現在起きている問題などについてとても詳しく書かれています。
病んだ地球の白血球でありたい、という志を貫き通す姿は本当に尊敬します。

いのちの海知床
北海道新聞社 関勝則 2006年発行

「守るために思うこと」の海についてのページで紹介しました。
30年以上、知床の羅臼で海の生き物達を見てこられた関さんの写真集です。
水中ガイド、そして写真家としてプロ中のプロであり、私も知床の海、そして流氷について多くのことを教えていただきました。
関さんが知床の海中を撮った映像は、テレビでもたびたび拝見します。

海ワシ物語
源草社 泊和幸 2014年発行

たまたま書店で手に取った本でした。
40年以上、オオワシやオジロワシといった海ワシの生態を追い続けている方の写真集。
なによりも、ワシ達への思いと暖かいまなざしが伝わってくる写真集です。

北国の動物たち1〜5
偕成社 永田洋平 1980年発行

私が子供の頃、宝物のように思っていた本です。
北海道開拓期の、未踏の大自然の姿とはどんなものであったのか、そこに登場する動物たちの生き生きとした姿に強烈に惹かれたのでした。
かなちゃんとの出会いを作ってくれた本でもあります。

トリノトリビア
西東社 川上和人 マツダユカ 2018年発行
とりほん
西東社 もねこ 2020年発行

鳥について、へえ〜っということがたくさん書かれている本。
火を使う鳥がいることを知ってビックリ!
とりほんは飼い鳥の本だけど、野鳥についてもいろいろ書かれていておもしろいです。

北海道サロベツ原野 鳥たちの365日
北海道新聞社 富士元寿彦 2020年発行

とにかく読んでいて楽しい本です。
サロベツ原野で50年にわたって撮影を続けている方の写真集です。
鳥達の生き生きとした姿、さまざまな表情、その生き様、カメラを持つ人の思いまで伝わってくる本です。

星野道夫の仕事1〜4
朝日新聞社 星野道夫 1998年発行

私が星野さんの写真を見る機会を得たのは、残念ながら亡くなった後でした。
図書館で暇つぶしをしている時に、一枚の写真が偶然目に入ったのです。
それは、一頭のムースが水草を食べながら顔を上げたところでした。
匂いのする写真、というのに初めて出会ったと思ったのです。
以来、星野さんの本をよく読みました。
この4冊の本はその時購入して、今も折々に眺めています。
いつか、おまえに会いたかった…というあの文章と共に。

いきものづくし ものづくし 
福音館書店 内城葉子 他 2021年発行

このシリーズは12巻まであるのですが、大判のページいっぱいに、様々ななテーマで描かれているイラストが圧巻です。
子供用の絵本ですが、大人も充分楽しめるマニアックなチョイス。
この写真の9巻は「とりのたまご」のページがあって、これがまたすごいのです。
しかも、巻末に解説書までついている親切さです。

北海道 爬虫類・両生類 ハンディ図鑑
北海道新聞社 徳田龍弘 2011年発行

北海道の爬虫類、両生類を知るには最適の本。
ただの図鑑ではなく、生態に関する解説がとても丁寧に、とてもわかりやすく、そして深く掘り下げて書いてある。
ヘビは嫌いという人にも、ぜひ一度読んでもらいたい一冊。
懸命に生きている彼らのことを知れば、見方も変わるはず!!

 

もうじきたべられるぼく
中央公論新社 はせがわゆうじ 2022年発行

子供用の本だけれど、大人こそ読むべき本。
自分たちの生活が、多くの命によって支えられていることを忘れないために。
衣食住、水、全てそう。
自分の命は、自分だけのものではないんだと、わかりやすく語りかけてくれる本。

羽 原寸大写真図鑑 
文一総合出版 高田勝・叶内拓哉 2004年発行

2018年に増補改訂版もでています。
羽の写真がすべて原寸大で掲載されており、風切羽、尾羽など色々な部位を見ることができます。
273種が載っていますが、改訂版は280種に増えています。
思わず欲しくなる、見応えのある図鑑です。

干潟のサバイバル
朝日新聞 ゴムドリco.・韓賢東 2011年発行

このシリーズ、なんだかんだ言って勉強になるんです。
アニメ化もされていて、この本も干潟のことを知るのに最適。
子供たちと一緒に楽しみたい一冊。他のも読んでみよう!

クマタカ生態図鑑
平凡社 若尾親 2023年発行

店頭で見て、思わず買ってしまった。
600ページに渡ってクマタカについて語られている。これはすごい。
25年間もの間クマタカを観察し、一冊の本にまとめることにどれだけの労力がかけられているのか想像すらできない。
内容は多岐にわたり、すばらしい数々の写真にも見とれてしまう。
よく読んで勉強させてもらいます!!

 

たくさんのふしぎ
光る石 北海道石 
福音館書店 田中凌二 2024年発行 

北海道石は2023年1月に国際鉱物学連合に承認・登録された新種の鉱物。
紫外線を照射すると大変美しく光ることから注目を浴びましたが、盗掘も発生して本当に残念。
大切にするにはまず知ることが大事!! 子どもの本は大人にとってもわかりやすくて読むのに最適です。発見者の方がとても丁寧に、詳しく教えてくれます。

北海道の哺乳類
斜里町立知床博物館 

マニアックです。北海道にいるトガリネズミやコウモリって、こんなに種類が多かったの??と驚きました。そして、オオカミをのせているところが素晴らしいこだわり。

ナヌークの贈り物
小学館 星野道夫 1996年発行

「われわれは、みな、大地の一部」
今、この声を聞く努力をしなければ、本当に大切なものを失うことになるのでしょう。きっとこの声は、特別な場所に行かなくても、私たちのまわりから常に聞こえているはずのものだと思うのです。
ほら、今も。

たくさんのふしぎ
アリになった数学者
福音館書店 森田真生・脇坂克二 2007年発行

いつも感じるのです。人間に見えている物が世界の全てではないと。
この本はまさにそんなお話。
どんなにネットが張り巡らされても、世界は広くて無限の可能性を秘めている。その視点を持てれば絶望なんかしないのにね。みんな命を粗末に扱いすぎです。

たくさんのふしぎ
雪虫
福音館書店 石井誠 2013年発行

子供の頃から親しんできた雪虫。でも、どんなふうに成長するのか全く知りませんでした。この本を読んでビックリ!!
雪虫って、一年の間に何回も生まれ変わり(?)をするんですね。
生き物って本当に不思議。