夕暮れ時、「36番のシカ」と1年ぶりの再会。
昨年の秋、耳に番号と首に装置をつけられたメスのシカに出会いました。
これは生育分布や生態、個体数の調査のためにつけられたもので、一度捕獲したシカに装置をつけて、再び放したものです。
駆除を行うための情報収集でもあるため、この子がいた群れの仲間が殺されたのだろうことを思うと複雑な心境にもなりますが、元気な姿に再び出会えたことは嬉しかったです。
昨年も群れの先頭に立って、こちらと対峙する姿が印象的な子でしたが(だからこそ人間に捕まってしまったのでしょうが)、今回も後ろにいた三頭の小さなシカたちを守るように立ちはだかっていました。
私も、あえてリラックスした動作でゆっくりとその場を離れましたが、振り返ってみると、夕闇せまるススキ野原に溶け込むような柔らかい四頭のシカの姿が美しかったです。
(写真はクリック、またはタップすると大きくなります)
さて、10月の記録を始める前に、9月最後のお散歩でわからないことがあったので書いておきます。
一つは散歩道の途中にある植物について。
毎年、この時期に白い実がなる木があります。
この実の種はヤマガラの大好物のようで、一つ一つ運んでは実を割り、中の種をとりだして食べたり貯食している姿が見られます。(シジュウカラやハシブトガラは食べない。ヤマガラだけ)
その木の名前がわからなくて、これを読んでいる方の中に知っている人がいたら教えてほしいです。
今年もヤマガラがせっせと種をとりだして食べていましたよ。
そうそう、葉を巻いて住処を作るハマキムシがたくさん葉を巻いていて、これも興味深いです!!
もう一つは、取り損ねた写真。
車で海まで遠出した時に、頭上をサーっと通り過ぎた鳥をとっさに撮ったのですが、ボケた写真となり正体がわからず・・・どなたかわかるかな??
はっきりしないと、なんだかモヤモヤするのでした・・・。
2024年 10月5日(土)6日(日)
今日は、ビンズイの小さな群れに出会いました。
シジュウカラやハシブトガラ、コゲラと混群のようになっていて、にぎやかでしたよ。
足元にも、おもしろいものを見つけました。
あはは、カタツムリに乗ったバッタたち。まるでバスですね。
上空にはノスリが舞っていました。
ノスリは、冬も同じ場所に留まる者もいれば、南方に渡るもの。道内で移動するもの、さらに北方から南下してくるものと様々なようです。
この子はどうするのでしょうね。
2024年 10月12日(日)
雪虫の数が増えてきましたね。今日も森では、ジジジジジ・・・とエゾリスがクルミを割る音が響いていましたよ。
そして一つ、事件(?)がありました。散歩道の途中にある、栗の木の近くに来た時です。
ガサガサと笹を揺らす音。おっと、これはマズイです。
かなり大きな動物の動き。しかもシカの動き方ではありません。
大きな動物、栗の木の下となれば、当然考えるのは・・・クマさんですね。
人家のすぐ近くなのですが、ありえる状況です。
すぐに下がって距離をとりながら、手を叩いて音をだしてみました。
一応、正体を確認しないと、後から通った人に何かあったら大変です。犬の散歩やランニング、近道として利用している人も多い道なのです。
ガサガサ、ガサガサ・・・
出てきたのは・・・栗をどっさり持ったおじさんでした。
ズベべべべべーーーー!!(コケた音)
しかし、私はおじさんに向かって何度も拍手をしていたことになります。
さぞや不審に思ったでしょう。失礼致しました。汗
ぎこちなく挨拶すると、
「栗、いるかい??」
「ありがとうございます・・・」
あはははは・・・・汗
2024年 10月20日(日)
深まる秋。
ヤマセミとの嬉しい出会いです。
2020年にヤマセミのかなちゃんと出会ってから、早くも四年になります。
あの出会い以来、ヤマセミの声だけは聞き間違えることがなくなりました。(アカゲラの声と似ていると言われています)
毎朝、通勤途中に川の近くを通る時、車の窓を開けて聞き耳をたてて通り過ぎます。(以前、ヤマセミとカワセミの写真を撮った支流です)
すると、時々ヤマセミの声が聞こえてくることがあって(おとといは2羽)、そんな時は気持ちも明るく、清々しい気持ちで仕事に向かうのでした。(仕事さぼって川に行きたくもなりますが)
ただ、こちらの川は休日だと人が多く、平日の仕事帰りだと暗くて写真が撮れないので、なかなか歩けないでいます。
一方、いつもの散歩道のほうは、寒くなったことで釣り人や川遊びをする人が減り、ヤマセミが戻って来たようです。
今日も歩いている途中で賑やかな声が聞こえてきました。
木の葉が落ちて、見通しがよくなっている今なら様子が見えるかもしれません。
そうっと木の陰からのぞくと・・・見えた!!
すごく遠いけれど、石の上で羽繕いをしているヤマセミがいました。
おそらく魚を捕って食べた後、水浴びをして上がったところだと思います。
念入りに羽繕いをしていましたよ。
これ以上近づくとヤマセミの邪魔をしてしまいそうなので、またねー!!と立ち去ったのですが、散歩道をぐるっと回って対岸の土手を歩いていると、またもや元気なヤマセミの声が・・・
うーん、どうしようかな。
川岸はまだまだ木の葉が残っているので、隠れていればヤマセミが飛んでくるかもしれません。
こればかりは運ですが、少しだけ隠れてみましょう。
なるべくヤマセミが狩りをしそうな場所が見えて、なおかつ向こうから私が見えないように・・・
10分ほど経ったでしょうか。
ほら来た!!!
きれいですね。なによりその生き生きとした表情がすてきです。
今は満腹なのか狩りをする様子はなく、のんびりとした雰囲気。消化のために休むところなのかもしれません。
しばらくじっとしていましたが、おもむろに数メートル先の、枝が複雑に入り組んでいる場所に飛んでいき、そこでお昼寝(消化タイム)に入ったようです。
タカなどの襲撃を防ぐためですね。おやすみなさい!!
私もそっとその場を離れました。
散歩道は、今日が紅葉のピークだったようです。
そうそう、土手の途中で謝ってカタツムリを踏んでしまい、なんてことをしてしまったのだろうと落ち込んでいると、目の前のヨシが群生している場所から鳥の群れが次々に飛び出してきました。かなり大きな群れです。
ちょうど太陽が私の正面に来ていて、まさに逆光で黒いシルエットしかわからず、鳴き声も歩いているうちに忘れてしまい・・・うーん、なんだったのかな。気になります。
シマエナガたちも平地に帰ってきていますね。
今日も頭上を通過していきましたが、なかなかタイミングが合わず、ゆっくり会えないでいます。
次の休日には会えるかな。楽しみです。
2024年 10月22日(火)
今日は平日休み!! ウキウキとお散歩へ。
散歩道の途中に美しいコブシの木があって、そこを通るときはいつも木に挨拶をしてから通るのですが、今日はちょうどエゾリスが巣作り(寝床)をしていました。
というか、木に挨拶をして振り返ったら目の前にいました。忙しそうですね。
あまり長く見ていて、私のせいでカラスや猛禽類に気づかれたら大変です。ばいばいー! また会えたらいいな。
(そうそう、先日の散歩でオオタカが上空を横切っていきました。)
モズが繁殖していた土手では、子どものモズたちも南に向けて旅立ったようで、とても静か。
でも、ベニマシコの「ピッポピッポ」という声が聞こえてきました。
昨冬、南への渡りをしなかった個体に出会って、無事に越冬できたのか、凍死してしまったか気になっていたのですが、今年はどうかな。
温暖化の影響も気になりますね。
その時、笹薮からけたたましい声が聞こえて、飛び出してきたのは・・・
一瞬、ヤブサメかと思いましたが、尾羽が長い。違いますね。
これは「センダイムシクイ」か「エゾムシクイ」。さて、どっち??
ただでさえ見分けが難しいのに、すでに冬羽になっているせいで余計にまぎらわしい!!
もっとよく見てみましょう。
よく見ると、おしりのあたりに黄色味がありますね。
たぶん「センダイムシクイ」でしょう。
頭の上にあるはずの白っぽいラインがないのが気になりますが。
この二種は外見がそっくりで、さえずり(求愛)を聞けば鳴き声が全く違うので見分けられますが、地鳴き(通常の声)だと難しいです。
さて、このセンダイムシクイ、なぜかとても興奮していて、チッチッチッチッと断続的に鳴きながら(実際はもっと複雑な鳴き声ですが表現ができない)、笹薮から出入りしています。
私に対して威嚇しているのかな?? 子育ての時期なら警戒するのもわかるけれど、今時期に怒る理由はなんでしょう??
わからないけれど、少し後ろに下がって見ていたら静かになって、そのまま笹薮に入っていきました。なんだったのかな???
それにしても彼らは夏鳥ですから、そろそろ南に旅立たないといけないはずです。寒くなる前に出発してね。
11月の記録に移ります。